もう3か月前のことなんだけれども、すごく遠い昔のように感じられる…
でも、その日を記しておくことは
きょう現在、新たな活動を始めようとしている彼らのことを見ていくための
ひとつの座標軸にはなるんだろうなと思って
このチラ裏、そのときどきに思ったことを書き連ねているだけで
それぞれ読んでくれる人が意味づけしてくれたらいいと思っているんだけれど
読み返してみると、なんとなく予言がかったことを書いていたりして
自分でも驚いたりするんだよね…
さて、いよいよやってきたAIOLIN最期の日
2日連続のEDGE
開場少し前に到着したんだけど、もうすでに人だかりが…
みなさん、やはりそわそわされていました
お花もいっぱい
番号が遅かったので、ほとんど最後に入場
それでも幸運なことに
比較的見やすいところに立ち位置を決めることができて
一つ一つの楽曲にいろんな思いが載せられて届けられてくる
オーディエンスは全力でこれを受け止める
思う存分身体全体でライヴを楽しむのはコロナ禍始まって以来
あー、こういう景色をいつまでも見ていたかったなあ
次にこの景色に出逢えることはもうないんだろうなあ
…などと感傷にひたりながらステージを眺めていて
MCではメンバー達はそれぞれに思いを述べ
解散しても活動は続けると宣言する者
どこかでまた…と声を濁す者
まだ何も考えられないと今ここを見続ける者
でもこのバンドを続けられなかった悔しさに触れて涙しました
AIOLINというバンドは、界隈では唯一無二の才能と実力を持ちながら
それを活かせる機会がことごとく損なわれた不運のバンドだったと思います
ヨーロッパツアーの話が潰える
未来のASTER迎えに行こうとしたらコロナが邪魔をする
なによりV系バンドを始めるというのは
「砂漠の中にコンビニを建てる」くらいの厳冬な時代に活動始めていて…
だって今はK-popだったりボカロだったりが主流になってきているんだもの
動員数でいえばアニメのヲタ活、メン地下のほうがよっぽど多いし
どれも仕方がないのだけれど
おそらく10年前だったら本当に歴史に名を残したバンドになったんだろうと思います
この狭い日本を超えて世界の中でも注目してくれる人たちの目に触れたら
また違った展開になったのかもしれません
でも、いま評価されなくても
今後数十年のスパンで考えたら
この楽曲達が日の目を見ることがいずれやってくる気がしています
---
解散という選択をしたAIOLIN
3か月後のきょう
ヒカリト氏改め弓代星空（ゆみしろ かなた）氏の活動開始の報せに触れました
「大切な仲間」と慕う者たちをしたがえて
村木洸斗氏としてヴァイオリン演奏家の道を歩まれるのかと思っていたし
彼の与えられた才能や天命を全うするのは演奏家の道だろうと思っていたのですが
そのような転進であれば心から応援するつもりでもありましたが
とにもかくにも活動開始の報せは嬉しくもある半面
終止符を打ったあの3か月前の騒動はなんだったのか
これからの活動がこれまでのソロの延長線上なのであれば
解散は特定メンバーの損切りでしかなかったのかと
「思っていた水準に達しなかった」という査定と最後通牒が
こういう形で表れてきたのかと思うと
胸が痛みます
それぞれの道を模索することになったメンバー達
みんなの今後の活躍を期待していますが
この選択がどうだったのかは
いずれ答え合わせをする日がくると思います
ひとしきり模索してみて
あの時の査定を改めざるを得なくなるかもしれませんし
また道が重なり合う日が来るかもしれませんしね
素敵な楽曲達を残してくれてありがとうございました
後世になって発掘され評価されるバンドであると
ぼくは思っています
今でも運転中の車中で聞いては振りをしています（あぶないからやめろ