概要
正式名称:プランタラル社会主義共和国人民軍
人員:約30万人(実際はその半分程度)
指令部:アンラット
プランタラル社会主義共和国人民軍(以下共和国軍と呼ぶ)は、プランタラル共和国の国防を担う組織となっている。
プランタラル共和国はもともと南北に大国が隣接し、国内に反政府勢力が潜伏するという厳しすぎる状況にある。革命が起きる前のプランタラル王国は、こうした環境下においても、国防を諦めていなかった。国王がミリタリー好きだったこともあり、最新装備を大量に輸入することで、当時としてはそこそこの軍隊を保持していたのだ。しかし、革命の発生、それに伴う政治の混乱、経済破綻、近隣諸国の干渉により、解散された王国軍に変わって共和国軍ができた時には、施設は破壊され、兵士はみんな逃亡してしまっていた。王国軍の一部隊を率いて革命に参加し、その後共和国軍人となった大尉Aはこう証言する、「我々が到着した時、基地に残っていたのは崩れかけた宿舎と乗る人のいない戦車だけだった」。証言からも分かる通り、新生共和国軍にとって唯一の救いだったのは、破壊・亡命を免れた王国時代の兵器が大量に残されていたことである…革命後の経済•政治的混乱により、初期の共和国軍の戦力は絶望的なものとなる。一部の報道によるとは制服すら存在せず、ほぼ全ての兵士が上裸で訓練をしていたという。当時の状況については未だに情報が錯綜しており、さすがにこれは誇張されていると考えられるが、現在においても共和国軍では制服は一部の精鋭部隊にしか届かず、部隊、個人によって訓練時に着ている服が異なるのがほとんどである。その後も経済が大幅に回復することはなかったため、革命から半世紀たった現在でも共和国軍は、王国時代の兵器(100年前の兵器を保有しているとの噂さえある)と安価で輸入された旧式装備、国内で開発された珍兵器を主力としているのである。
砲兵部隊の例
さらにひどいのは軍内部の腐敗である。上層部は予算を自分の懐に入れ、装備を横流し、下級士官は反政府勢力との戦闘で死亡した兵士の数を過小報告することで、給料を横領している。また、給料が低かったり、払われなかったりで、兵士の士気も極めて低く、逃亡や徴兵逃れが相次いでいる。結果として定員60万人のうち、実際に職務に就いているのはその半数に過ぎず、まともに展開できるのはさらにその半分とされている。反政府勢力勢力との戦闘地域では政府軍による犯罪行為が相次ぎ、地元民からは反政府軍の方が統制が取れているとささやかれているらしい。また、旧式装備、特に王国時代の兵器はスペアパーツの調達が困難で、故障した際に修理できず、放置されることも多い。結果、苦肉の策として、横流し·放棄などの理由でどっかにいってしまった兵器の代わりに、現場で調達したトラック、テクニカルを「戦車」として配備している。ある若手兵站士官が調べたところ、戦車部隊のうち実際に作戦行動可能な戦車が配備されている部隊は約25%に過ぎなかった。もちろんこれを上層部に報告したその士官は、次の日に交通事故で亡くなっている。
共和国軍の国防戦略
さすがに国の上層部もこんな軍隊で国を守れるとは思っていない。そして、こんな軍隊でもなんかの役には立てられないかということでつくられたのが次のドクトリンである。
終幕(しゅうまく)ドクトリン
正式名:終末国家防衛ドクトリン
そしてこのドクトリンとセットでつくられたのが、次の戦略である。
もういいや戦略
正式名称:統合国家存続延命基本計画
これらのドクトリン・戦略は、「軍拡をしたところで、大国には勝てないので、軍は、予算を抑え、最低限の戦力で運用する」といるもの。外部脅威に対しては勝利を目指さず、正式に降伏するまでの時間稼ぎに特化する。一方国内では、反政府勢力の掃討を優先し、国民に対する戦力誇示で国内安定を図るといるもの。よく言えば効率化と現実主義を重視した潔いアプローチである。悪く言えば、状況を達観してるせいでまともに戦う気すらないアプローチということになる。ちなみに反政府勢力にも勝てていない模様。
1. 軍事力
旧式兵器をメンテナンス中心で運用し、更新を最小限に抑える。
国内にある山脈の自然要塞を活かし、防御陣地を低コストで構築。有事には侵攻ルートを地雷や簡易バリケードで封鎖し、山岳地帯での待ち伏せ・撤退を繰り返し、敵の進軍を遅らせる。
兵士の訓練はゲリラ戦・遅延戦術に特化する。外部侵攻時は即時撤退せず、数日間の抵抗で交渉の時間を稼ぐ。降伏条件を有利にするため、抵抗は最小限に。つまり片手を縛った状態で戦えってこと。
2. 外部脅威への対応
勝利を諦め、和平交渉や国際介入までの時間稼ぎに専念する。初動抵抗を行い、敵の進軍を遅らせる(例: 山道爆破や小規模な奇襲)。海・湖は沿岸砲や小型艇で上陸を阻み、ボート部隊で上陸作戦の妨害をする。
軍事行動と並行して、即座に停戦交渉を開始する。降伏シナリオをあらかじめ想定し、なるべく有利な条件(例: 自治権維持)を事前準備しておく。
また、旧式兵器を「圧倒的な軍事力」として宣伝。どうせ国民は旧式なんて分からないため、パレードで国民にアピールし、国内の安定化を狙う。
3. 内部脅威(反政府勢力)への対応
軍の主力を国内治安維持に振り向け、反政府勢力を積極掃討する。
また、軍事掃討だけでなく、社会プログラムを組み合わせ、反政府地域への経済援助やインフラ整備で支持を削ぎ、孤立化させる(予算不足で出来てないけど)。国家保安局と連携し、外部支援を遮断する(これも出来てない)。
旧式兵器の陳腐化を隠蔽し、軍事パレードやメディアで強固な国防力を誇示する。視覚効果(塗装更新や模擬演習)を重視し、国民の忠誠心を高め、反乱を未然に防ぐ(防げてないけど)。教育カリキュラムに国家防衛の重要性を組み込むことで、国民の国防参加意識を醸成する。うまくいけば反乱もデモも起きないはずである。つまりうまくいってないのだと分かる。
4. 資源配分と持続可能な予算の最適化
軍事費を抑え、余剰予算を内部安定に充てる。また、外部戦争時の降伏プロトコルを明確化しておく。
この戦略は、軍拡競争を避け、経済成長を優先可能ものであり、共和国の実情を考えると、内部安定を国防の核心とする現実的なものである(はずだった)。
最後に各軍の紹介。
1、陸軍
終幕ドクトリンにおいて最も重要な軍が、陸軍である。一番腐敗が進んでいるのも陸軍である。戦車の代わりにテクニカルなどを配備し、反政府勢力と日々交戦している。
数少ない国産装甲車。もちろん性能は低い。
最新装備は少ない
海軍
共和国軍の中では最も予算が少ない軍隊。軍内部での発言力も弱く、あまり重要視されていない。警備艇やボートが中心の沿岸艦隊である。
国産の高速襲撃艇。許されない組み方をしている。
航空宇宙軍
存在していることが意外な空軍。旧式装備や無人機を少数運用している。また、人工衛星も有しており、陸海軍に比べていろいろとまともである。
近年は無人機に力を入れている。





