スピリチュアルの世界では、目に見えることはすべて自分の問題、というようなことを言われる。

ごく最近起こった「津久井やまゆり園」の事件は、その言葉がとても気にかかる。

この事件の犯人は、「障害者はいなくなればいい」と言ったらしい。

入院病棟〜デイサービスで仕事をしている僕も、ものすごく手のかかる患者さんや利用者さんに対して、「この人がいなければ、仕事がもっと楽になるのに」と思うことがあるから。

だからと言って、犯人を擁護するつもりはさらさらないし、そう思う自分をごまかす気もない。

ただ、そんな立場にいる自分にとって、全国手をつなぐ育成会連合会会長・久保厚子氏のメッセージを読んで、改めて人との関わりについて、考えることが多々あったから(メッセージは今日の中日新聞朝刊に掲載)。

今まで、介護をめぐる事件はいろいろあったけれど、今回の事件は、その最たるものだと思う。

だからこそ、こんな僕でも無視できないのだろう。

「障害者も同じ命の重さ」と、新聞の見出しにある。

「安心し堂々と生きて」と、中見出しに。

職場にいるときだけでなく、どこにいてもこの言葉を思い出せたらと、強く思う。