擁壁苔むした石垣は何とも風情のあるものです。こんな目で見ると、どこにでもあるようなものもトキメク風景に変わります。コンクリートの擁壁に生える苔も、なかなか味わい深いもの。モダニズム建築以降、多用されてきたコンクリート材ですが、数十年の風雨に晒されることで“味”が出てくる。まるで人のようです。
花千日小坊【せんにちこぼう】は赤紫色のボンボンがいくつも華やぐ草花。直径は1センチにも満たない小さな花々。その一つひとつには、3、40ほどの細かい花々が集まり、かわいらしいコミュニティーを作っています。秋の終日ひそひそと囁き合いながら。