精神疾患がありながらも充実した人生を過ごす
精 神疾患だと診断され治療の必要性を言いわたされると、果てしない、しかも治ることが想像しがたい治療のプロセスに、ほとんどの人は気が滅入ってしまいま す。完治するまで自分の人生は取り上げられ、自分の手から離れてしまうという感覚をもちやすいものです。しかし、精神疾患を患いながらも、自分らしい充実 した生活を送ることは可能なようです。疾患や障害をもつことと、その人が送る人生の質は異なるのです。
このように、疾患や障害をもちながらも人生をうまく送っている人のことを「リカバリー」と呼びます。
ですから、リカバリーは、次のこととは違います。これらは誤解しないようにしたいポイントです
- 精神疾患症状がないということ
- 精神保健サービスを利用していないということ
- 薬物療法が必要なくなるということ
- 完全に自立するということ