【五鈷杵】

全長 120mm

最大幅 36mm

重量 9.5g(0.5g単位計)



喬正院の結縁灌頂会 開壇十周年に伴い、リニューアルされた授与品。

その中でも特に注目の授与品です(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク


現状、一般在家が五鈷杵を儀式の授与品としていただける唯一の機会だと思われます。


※儀式の授与品として

記念品としていただく場合=お加持されていないため『仏作って魂入れず』みたいな状態。


市販の五鈷杵を購入し、お加持していただく、という方法もありますが

『特別な儀式の授与品』

『私的に購入し、依頼してお加持して頂いた品』

のどっちが特別感があるか…みたいな?(゚-゚*)



授与品の五鈷杵ですが

木目,重量からすると木はヒノキっぽいな

という印象。


結構軟らかい木材、という印象。

特に香りはないので、加工されてから結構経っているのかも?

※ヒノキの香りは揮発性なので、長くても半年と持たない。


もしかしたら、ヒノキではない木材の可能性もありますが…



柔らかい材質で加工が容易なためか、結構細かい彫り物が施されています。



とはいえ、彫り物の精度自体は銅合金製の五鈷杵ほどではないようです。

柄の細部の彫りは強度の関係か、やや浅く、あっさりした印象ではありますね。



特に材質の強度や木目の関係からか、五鈷杵の刃の角の鋭さはマチマチな感じ。




実は、授与の際に

・粗末にならない場所に安置する

・日常的に触れてお参りしてok

との説明がありまして。


強度的に考えて日常的に触れて大丈夫なんだろうか…?感( ゚ー゚)チョイ不安


とはいえ、仮に折れるなど、破損してしまっても、それが故意でなければ

『飛行三鈷杵みたいでカッコいい』

という気もしますけれども(゚-゚*)(。。*)ウンウン


※飛行三鈷杵

高野山霊宝館に収蔵されている三鈷杵。

弘法大師様が『唐の明州の浜から「伽藍建立の地を示し給え」と念じて投げた』と伝わるもの。

三鈷の松に引っ掛かっていた、と伝わっていて、刃の一部が欠損している。



【運搬・携帯用品】


黄色の布と、プラスチックの簡易ケースをいただきました。



ケースのサイズは50mm×50mm×150mm

布は200mm×200mmほどのようです。


黄色の布は緩衝材として包むためのもの。

プラスチックの簡易ケースは運搬用ですね。


あくまでも簡易ケースなので、なんというか…薄い?

バレンタインとか、ハロウィン用のお菓子などが入っていそうな『見える包装』みたいな印象。


微妙にサイズが合っていないため、専用のものではなく、市販の汎用ケースなのかも?



『次回以降、結縁灌頂会の際には五鈷杵をお持ちください』

とのことなので、このケースで運搬するのはちょっと心許ない…


というわけで、大きさ的に『メガネケースなら入るでしょう』と判断して

帰りにメガネ店に寄ってメガネケースを買ってきました(笑)




丸っこいものではなく『コレは箱です!』って感じの角張ったタイプ。

フェイクレザーって不殺生戒的にどうなん?という面もありますけれども_(:3 」∠)_


必要を満たせば良いのですよ(っ ॑꒳ ॑c)

というメンタルです(`・ω・´)


メガネケースなら

・柔らかい布の内張がある

・運搬,携帯にあたり、中身を保護するのに必要な強度がある

ということからの選択ですし(゚-゚*)(。。*)ウンウン


ちなみにお値段550円(税込)



購入するときは

『スポーツタイプの大きめのサングラスを入れるメガネケースください』

って言って、厚手の大型のものを出してもらいました(笑)




実際に入れるとこんな感じ。



実際に堂内に持って入る際は、黄色い布は五鈷杵の下に敷く感じにして、蓋を閉じて、頭陀袋に入れようかな、と。


結構、いい感じではないでしょうか。



自宅〜喬正院の長距離移動時などは布で包んで〜というようにしようと思います。



これで蓋を閉じておけば、満員電車みたいな混雑時の公共交通機関でも安心です(`・ω・´)


信号のない横断歩道などで、車が止まってくれて『駆け足で渡る』

みたいな時に、振動が〜って駆け足になるのを躊躇するとかもありませんし。




長距離移動時に黄色の布で包んでるのは

『バスや電車の乗車中,駅の人混みを歩いている時など、不意に加わる可能性がある強い衝撃,振動に対する緩衝材としての効果を期待』


堂内に入る際に包んでいる黄色い布を外すのは

『五鈷杵をケースから取り出す際にモタつくのを避けるため』


みたいな感じですね。



流石に喬正院の境内,本堂内だと、転倒するとかでもない限り

『強い衝撃が不意に加わる』

ということもないでしょうし。



私的には

九重守などの懸守袋のような首掛けポーチがオプションで欲しかった

という感はありますが、おそらく

コスト的な問題で、プラスチックのケースなのかなぁ

という予想…。



【余談】


比較対象:安楽寺の結縁灌頂会の以前の記念品(別途冥加料の選択制)

※コロナ禍に伴う仕様変更があった際に廃止されました。

※現在でも安楽寺の売店で購入は可能。



安楽寺の授与品の方は

全長 80mm

最大幅 25mm

重量 37.0g(0.5g単位)

材質 不明(金属)

構造 鋳造+鍍金

というような仕様。


安楽寺のものは小さくても金属製のため、重いですね。

喬正院のものは安楽寺の1.5倍ほどなので、かなり大きい印象。



十三仏の結縁灌頂会を定例でやってるところが、両方とも五鈷杵を…

となると、何か深い意味が…あるのかなぁ

それとも偶然か…