帰省して来ていた妹が夜中に嘔吐して、救急搬送となりました…。



・体温を計る

・計りながら本人に状態の確認

・保険証を持ってるか確認

上記を確認のうえで、#7119に電話。

と思ったのですが、なんと名古屋市は#7119対象外地域!?(◎_◎;)


嘘でしょ!?政令指定都市だよ?ここ!?!

こんなことなら築地本願寺倶楽部に加入してればよかった!

メディカルサポートへ相談できたのにっ!!



※築地本願寺倶楽部

東京の築地本願寺が運営している崇敬団体(※友の会,奉賛会などの類)

会員特典として、看護師が怪我や病気の緊急度の判定,救急病院の案内などを行なってくれる『24時間体制の緊急医療相談』があります。




とか思いつつ、大急ぎで調べたら、名古屋は愛知県救急医療情報センターというところが対応している模様。




ここに電話したら

「名古屋市医師会急病センターへ相談してみてください」

という案内をされたので電話しました。



状態を伝えると

「東区の夜間救急にお越しください。お待ちしております」

とのことだったので、妹に

「夜間救急が診療してくれるって!急いで行くよ!」

と伝え、大急ぎで財布や鍵束、マスクなどの必要なものを掴んで、戸締りの確認。

※病院はマスク着用必須が多いので、必要と判断。


準備が整い、妹に声を掛けると

「そこまで耐えられない……」

とのこと。


大急ぎで急病センターへ再度連絡したところ

「救急車を呼んでください」

とことですぐに#119へ。


※すぐに#119に連絡しなかった理由

「地域医療の逼迫!適切な救急車利用を!!!」

まずは#7119へ相談を!

ってよく見かける(※地域の回覧板でも廻ってきた)から。




電話をしたらすぐにつながって


Q.消防ですか、救急ですか


A.救急です


Q.怪我ですか、それ以外ですか


A.嘔吐を繰り返して、動けないようです


Q.頭を強く打ったとかそういうことはありませんか


A.そういうことがあったとは聞いていません。意識はあります。


Q.救急車が今、向かってます。□□さんと△△さんの間のお宅で間違いありませんか。


A.はい


Q.救急車から電話がある場合もあるので、電話に出られる状態にして到着を待ってください。


A.わかりました


というようなやりとりをして、妹に

「救急車を呼んだから! すぐ来てくれるって!」

と声をかけてから、リビングなどの目立つ部屋の照明を付けて、TVもつけて、若干、音は大きめで放置。


※夜中に救急車が来ると

「住人は外出したぞ〜」

ということが丸わかりで物騒だな、と思ったので

明かりを付けたままで、TVで音を流して『人がおるぞ〜』アピールしとけば多少マシでしょ

と考えました。



そのあと、戸締り,ガス周りを再確認して、妹の保険証を電話を持って家の前へ。

家から出ると救急車が見えました。


ケータイのバックライトが見えるようにして持って

『ここです!』

と手を振ってアピール。


救急車からストレッチャー(車輪付きの担架)を持った救急隊が到着。

妹の部屋まで入ってもらって、運んでもらおう!と思ったのですが、玄関を見たら、妹が自力で玄関まで来てました。


そのままストレッチャーに乗せてもらい、救急車へ。


私はその間に妹の履き物を持ち、玄関の施錠して、大急ぎで救急車へ。




救急車の中では、本人の意識があるからか、本人へ質問しつつ、色々と機械のコードを体に取り付けてました。


名前や苦しいところ、痛いところなどの質問以外にも

「今日が何日かわかりますか」

とかも質問していたので、処置に必要なもの情報の確認というより

『意識状態の確認』

という側面がありそうな印象だったので、私は黙ってました。


必要なら、私の方へ声かけがあるでしょう。

と考えて、その間に

・すぐに連絡しないといけない人

・状況が一段落したら連絡する人

・情報が伝わるとめんどくさくなる人

をリストアップ。



・すぐに連絡しないといけない人

→妹の夫(私の義弟にあたる)


・状況が一段落したら連絡する人

→実親,義親,職場の上司

※義親については義弟の判断を仰ぐカタチ


・情報が伝わるとめんどくさくなる人

→親戚などで、なんでも大騒ぎするタイプの人達


という感じ。



義弟はすぐに連絡する必要があると思ったのですが

『救急車で搬送された』

といったところで

『どこへいけば良いんですか?』

となると思うので

「搬送先が決まったら連絡しよう」

と判断して、病院到着まで保留することに。



病院到着後、処置室へ。


処置室に入ると、身体を医師の指示通りに動かせるかどうかのチェックが行われました。

その後、点滴が始まりました。



医師や看護師の動きが落ち着いたところで

「妹の夫に電話をしたいのですが、通話は外に出たほうが良いでしょうか?」

と訊いたところ、処置室内で通話OKとのことだったので、電話で救急搬送のことを伝えました。



義弟の反応は

「連絡を待ちます」

という感じ。


感情的には

『すぐに走って来るのが常識では?』

ではあるのですが

・この時点で0時過ぎ(公共交通機関は動いていない)

・義弟は200km近く離れたところにいる(妹自身が帰省してきているため)

・日没後は猪や鹿がうろうろしてる山の中の集落在住

・義弟は風呂上がりにビールを飲む習慣がある(0時過ぎは高確率で飲酒後)

という感じなので

『来れないよなぁ』

という思いもあり

「また連絡します」

で連絡終了。




最終的に、妹の診断は

『熱中症』

とのことでした。


4〜5時間ほど、買い物のため炎天下をあちこち歩いた

というのが主な原因と思われるとのこと。


キャリーカート牽いて、スーパー,ドラッグストア,ホームセンター,100円ショップなどを廻った模様。


帰宅後、エアコンをガンガンに掛けて、水をたくさん飲み、塩タブレットなども摂ったとのことですが…。


『汗が出ていない』状態だったのでは?

体の深部に熱が籠っていたのでは?

ということで、エアコンの部屋にいても、熱中症が悪化し続けた模様。




断言はされなかったのですが


炎天下で活動して、汗が出ない状態になったら

・エアコンの効いた部屋で過ごす

というような『空冷』的な手段では不足で

・濡れタオルを被せる

・太い血管のある場所に保冷剤をあてる

などの『水冷』的な手段が必要


というような説明でした。



炎天下で動いたあと、発汗が少ないようなら身体を濡らすのが重要な模様。

水風呂に放り込むのが最良ってことでしょうか(゚ω゚)



《まとめと反省》

1.保険証は持ち歩こう
可能であれば職場の健康診断書や血液検査結果,アレルギー検査結果,お薬手帳なども。
本人に意識があるためか、本人が辛そうでもアレルギーや基礎疾患の有無などの質問が結構あり、必要な確認とはいえ、かなり辛そうでした。


2.緊急時の医療相談窓口の電話番号をアドレス帳に登録しておこう
#7119を咄嗟に思い浮かべられればいいけど、そうでない場合は結構パニックになるかも。
名古屋みたいに#7119対象外地域も存在するので、自分の生活圏の自治体の窓口の番号は登録しといても良いかも。


3.緊急用のモバイルバッテリーがあると良い
夜間にケータイなどを充電する、という前提だと今回のような夜間の緊急事態でバッテリー切れが起こる可能性がある。
普段使い用のバッテリーとは別に持ってると安心。


4.地元のタクシー会社の電話番号をアドレス帳に登録しておこう
夜中に救急車同乗で病院へ行くと、帰りの手段がない。
次の搬送者に備えてすぐに処置室を空ける必要があるので、実質的にすぐ放り出される。
晴れた日なら良いけど、寒い冬や雨天などだとタクシー会社の番号を探すのも結構辛いかも。


5.キャッシュレスで生活していても、現金1〜2万円くらいは持ち歩こう
救急搬送からそのまま入院となる場合、クレジットカードは名義人本人以外が使うことが出来ず、QRコード決済はスマホの電池残量が厳しい状態だと使い難い。
また、救急搬送された際に搬送される人がスマホ持ってるとは限らないし、事故などだと壊れてる可能性もある。
そうなると「一旦荷物を取りに帰るから、とりあえずお金を渡しておく」などの対応を取ろうとすると、現金が一番確実な方法ということに…。
入院中にお金使う機会あるか?と言われると、ない可能性が高いけど『スマホもお金も手元にない状態で、自宅以外にいる』というのは結構ストレスなんじゃないかなぁ、と。



6.救急車を呼ぶ際は自分自身に「40秒で支度しなっ!!!」の心構えを
救急車は『救急と伝えた時点』で『電話した電話番号の発信地』に向かって出発しているとのこと。
全国平均8分程度で到着。
そのため、通話1分と仮定して、最長でも7分程度。
消防署が近いところなら1分未満で来る可能性も。

救急車到着までに
・窓や戸の施錠確認
・火や電源の確認(コンロ関係はもちろん、余裕があればお風呂の保温のオフなどの電源関係も)
・外出できる服装に着替える(※着替える時間がないなら、服を掴んで鞄に押し込んで持っていく)
というのが必須。

今回の場合、夜間救急に行くための準備時点で着替えや施錠、火の元や電源の確認を行っていたので、そんなに慌てることはありませんでしたが、最初から救急車を呼ぶ状況だとかなり慌ただしくいので
自分自身に「救急車が来るぞ!40秒で支度しなっ!!!」と発破をかける
という心構え必要だな、と。



ちなみに救急車を呼んだ件について、救急隊の方も、病院の先生方も『必要な対応』とのことでした。

個人的な反省点としては
『医師会の夜間救急に再度電話するのは救急車の連絡の後でもよかったかな?』
と思ったり。
これで、#119への電話までに1分程度のタイムロスがあったことかな…

結果からみると『医師会の窓口への再連絡は後回しでも良かった』なんですが、あくまでも結果論という感じ(-。-;

妹本人も、あとで聴いたら
「救急車を呼んで」とまで、踏ん切りが付かなかった
と言っていたので、当事者間では
医師会の夜間救急への再連絡は適切だった(後押しや根拠が欲しかった)
という結論ではあるのですが…

即、救急車!という判断をするのって難しいですよね…
救命の最適解でいうと再連絡は不要もしくは救急車を呼んだ後、なのでしょうけど…