元号が新しくなるのを機に神棚を新調しようと計画しました。
時代の節目ですからね(・ω・)

悩んだのは、新調の時期。
最初は元号が新しくなることに備えて、4月中と考えていましたが
「新しい御社に、古い御社の御神札を納めるのって……?」
なんて事を思いまして。

4ヶ月ほど悩んだ結果
「ここはやはり、御神札に合わせ、12月に新調するべきでしょう!」
という結論に至る(・ω・)



現在、我が家の神棚は地震対策のため高いところではなく、床の間にお祀りしておりします。
当初は八足台を使って〜と思っていましてが、安全第一で神棚用の床板だけ別注で取り寄せて、白木の板に御社を安置してます。
何はともあれ、南海トラフの大地震が怖いので…(;´д`)

床の間ならサイズや重量制限がないのでドーンっとお祀りさせていただいていたり。


そんなわけで、新しい御社は一社造で最も大きい物を選択。


ドーンと届きました(*゚▽゚*)
本日は先勝なので午前中納入でお願いしました。


うちの神棚は
伊勢神宮は天照皇大神宮,豊受大神宮,荒祭宮,多賀宮,風日祈宮、風宮,土宮で全7社
そして、氏神様。
熊野本宮大社,熊野講,大祭の御神札で、1社3種類。
合計で9社、11種類の御神札をお祀りしています。

……こうしてみると、めっちゃ多い( ̄∇ ̄)


多いので、扉が沢山あるタイプだとなんというか、物々しい造りになってしまうため、まとめて納められる一社造を選びました。

神棚じゃなくて、神社などの末社などに使用される御社も検討しましたが……
「流石に八足台なしでは不味いでしょう」
と思ったので(;´д`)


ちなみに八足台ありでお祀りするとこんな感じ。


大地震の恐れがなくなれば、八足台と末社などに使用される大きな御社にするのも選択肢に入るのですが……。

今回は神棚用の白木の床板だけ取り寄せました。

見た目は まな板ですけどね(´ω`)



屋根は神棚として標準的な板屋根。


檜皮葺や茅葺などもありますが……。
なんというか、小さい蜘蛛とかダニみたいな小さな虫が入り込んで巣喰いそうで怖いので((((;゚Д゚)))))))


名古屋って多湿の地域ですから……。
掃除しているとはいえ、そのあたりは気になります…。


材質は国産檜。
『欅などの高級木材で作られた物の方が良い』
という主張もあるかと思いますが
「伊勢神宮の社殿などが檜で作られているから」
という理由で、私は檜にしました。


神様=土地の管理者
であることを考えると、林業が盛んな地域なら地元の木材を使ってなどもあるのでしょうけども。


私的に『質の良い白木を用いて作られた簡素な空間』が神道のイメージであるため、というのもありますね(・ω・)

輸送時に壊れないよう、紐で括られてました。


まぁ、手摺って置いてあるだけで固定されているわけではありませんからね(´・ω・`)


まずは屋根の千木の取り付け。


鰹木が偶数本なので、千木は内削ぎで取り付けます。


神棚を組み立てたら、真榊,神盃,幸鉾,蕃塀,鳥居,注連縄,狛犬,番犬を仮配置して〜


全体のバランスを確かめます(´ω`)


配置としては

・番犬
実際の神社でいうと一番外側の鳥居のところの狛犬にあたりますが、受付担当ってことで愛らしさ重視。鳥居の外側に待機してる受付担当のワンちゃん(*゚▽゚*)
私の神棚だと、主に鳥居の前に御供物が供えられたら、神域に運んで行く係というイメージで配置してます。


・鳥居
ここから神様のところだよ!ということを示す門。
紙垂の付いた注連縄も完備。
注連縄の太さの左右は地域性があり、更に神様によっても違うそうですが、私は『蘇民将来の注連縄は左が太い』という理由で、この向きで取り付けています。

※蘇民将来
伊勢で通年掛けられている注連縄の文字。
この注連縄をしている家は素盞嗚尊の神力により、無病息災が保証されるとされる御守り。


・蕃塀
境外から吶喊はさせない!守りの要の壁。
駆け込み入場はお断りしております(・ω・)
御神鏡は御社と蕃塀の間に設置するので、最終的には鏡の上部が格子の隙間から、ちらっと観える感じになり、実質的に御幌を兼ねています。


・狛犬
鳥居の柱の陰になる場所で待機する警備担当。
実際の神社でも、狛犬は蕃塀の周辺に配置されていますので、不届き者が蕃塀を避けようと減速したりしたところをガブリ((((;゚Д゚))))))) というイメージ。
私の神棚においては、番犬が神域に運んで来た御供物を、御神前に運んで行く護衛を兼ねたお世話係みたいなイメージで配置してます。


という順になっております(・ω・)


ちなみに、奥の方にあるカラフルな布は真榊といいます。


取り付けられている三種の神器,神宝を象るものは浄明・平和・智徳・勇気を祈りを現していて。
五色絹は物事の根元・森羅万象の御恵を寿ぐ
という神具です(*゚▽゚*)
※五色絹=木火土金水の五行思想。方位など、色んな要素を現すもの。


布の付いた鉾は邪気を祓い、幸福を招来する神具で『幸鉾』
原型は伊勢神宮の神宮御神宝の鉾で、御正殿の大床にもお飾りされている鉾です。

盃は慶事を現す比類無き器で、天照皇大神様とのご縁を結ぶ『神盃』
ちなみに特殊亜鉛合金に銅メッキ・ニッケルメッキを施し、その上に純金でメッキした品で、実際に酒器として使う事を想定して作られているそうです(*゚▽゚*)




配置の確認が終わったら、鳥居などを一旦 すべて退けて。


手摺も降ろして、御扉を開けて、御神札を御納めさせて頂きます。

世の中には『扉開けっぱなし派』と『閉めたまま派』がいらっしゃいまして。
神社どころか、同じ神社でも神職によって『開けたまま』『閉める』が意見が別れます。
私は扉を開けっぱなし派(*゚▽゚*)


お伊勢さんの御神札は一社造りの御社では一番手前ですが……。
七社あるので、当然ながら順番がありまして。

私は手前から順に
・皇大神宮(正宮)
・豊受大神宮(正宮)
・荒祭宮(内宮の別宮。天照皇大神様の荒御魂)
・多賀宮(外宮の別宮。豊受大御神様の荒御魂)
・風日祈宮(内宮の別宮。元寇で神風を吹かせた風神様)
・風宮(外宮の別宮。元寇で神風を吹かせた風神様)
・土宮(宮川の氾濫を収めた外宮の土地神様)
という順にさせていただきました。

正解かどうかは知りませんが。



御神鏡は一般的な鏡ではなく、魔鏡。
魔鏡というのはオカルト関係ではなく
『太陽光など、強い光をあてると鏡像が浮かび上がる』
という特殊な鏡のことです。

神棚にお祀りしている魔鏡は阿弥陀如来立像が映し出されます。


熊野本宮大社の主祭神である家都美御子神(=素盞嗚尊)の本地仏は阿弥陀如来であり、熊野本宮大社は西方極楽浄土ですから(*゚▽゚*)



神仏分離なんぞ知らん!という感じで、神仏習合仕様でございます(・ω・)