「近頃は檀家さんから『お寺へ志納はするけど、物に名前は入れないで下さい』と言われることが増えました」
菩提寺の御住職様から、そんな話が出ました。
理由は、納めたものを修理する場合に
「(家名)様の(続柄)が志納した(品名)の修理をお願いしたいのですが……」
と子孫にお伺いを立てる必要があり、その費用負担を子孫に残したくないから
なんだそうです。
他の表現だと
「志納するのも、たぶん私の代で終わりだから」
という方も居られるそうで。
基本的に
名前が入っている=その家から無期限で預かり、お寺が使用している
という考え方のようです。
現代でいうと、オフィスにある複合機みたいな、リース制とかそのあたりのイメージでしょうか。
名前の入っている物に関しては、離壇するか、家が途絶えるか、はたまた別の誰かが補修もしくは新たに志納するまで、代々 補修のお願いが続くそうです。
壊れても御住職様の判断で破棄したり、御住職様が自費で修理したりも出来ず……。
基本的には、その檀家の世帯主の方にお伺いを立てる必要がある、というのが実態な模様。
昭和一桁から使っている朱漆塗りの木魚(現代価格で80万相当)も漆が割れきて、木魚としてもだいぶ摩耗&変形しており、補修をしたいなぁ、とか言っておられました。
まぁ、100年近く毎日ポクポク叩いていれば傷んできたりもしますよね(・ω・`)
和太鼓もそろそろ革の張り替えを……とまぁ、色々あるようです。
修理を檀家さんに相談すると
「ホントにうちの先祖が納めたものなんですか?」
「同姓同名の人が納めたんじゃないですか?」
と疑う方とか
「親父、余計なことしやがって……(-_-#)」
とキレ気味になる方もいらっしゃるとか。
修理のお金を別の檀家にお願いするという場合も
・本体を納めた方と補修をした方を併記する
・本体を納めた方は記載せず、補修をした方だけ記載する
など、色々擦り合わせをしたりと大変みたいです。
御住職様が自費で修理したり新調したりすると
「なんで言ってくれないんですか!」
と激怒する方もいらっしゃるとか。
備品を管理するだけでストレスすごそう……(゜ロ゜;
檀家の篤信者の中には、非常に自己中心的な方もいらっしゃるみたいで……。
うちの菩提寺だと
本堂の天井から下がってる天蓋や幡
ですね。
地方の檀家寺なのに
「うちの菩提寺を立派に飾りたい」
といって、御住職様の反対を押しきって、大寺院用の巨大な物を志納した結果、本堂内の人の動線を妨げていますし。
御住職様によると
「サイズが合っていないから、本堂で葬式や法要を行うとき、ご焼香される方がよく頭をぶつけたりする」
「この間、ぶつかったときに幡のパーツが外れて、お子さんが怪我をした」
「うちの本堂はそんな巨大きな天蓋や幡を吊るすような作りになっていないから……」
と言っておられました。
あと、「御仏前で使うものだから」といって、合成漆(カシューなど)ではなく本漆の仏具を納める方も居られて。
漆アレルギーの酷い方だったりすると、ご焼香をする際や下手すると本堂に入っただけでアレルギーを起こすことも……。
という感じのトラブルもあるようです。
※本漆は完成品であっても、製作してから日が浅いとアレルギー反応を起こす場合がある、とのこと。
高齢の方だとアレルギーに対する理解がない場合があり、説明しても
「今の若者は軟弱。普段から接すれば治る」
みたいな価値観の方も居られるとかで、なかなか大変な模様。
出来ればアレルギー反応のない合成漆製品の方が……というと、「バカにしているのか!」「貧乏人扱いするな!」と怒る方もいらっしゃるとか。
合成漆=工業製品=安価→安価な物を求められる=貧乏人扱い
みたいな脳内変換がされているっぽい?
さらにぶっとんだ人だと
「うちの菩提寺の御住職がみすぼらしい格好だと、うちが志納ケチってる貧乏人だと思われるから、高級車に乗って下さい」
みたいな事を言うそうで。
ネットとかで『僧侶が高級車に乗ってる=坊主丸儲けだ!』って話を見掛けますが、実態は檀家の指示の場合もあるみたい……(゜ロ゜;
志納関係だと、賽銭泥棒&供物泥棒にも頭が痛いのだそうで。
何年か前に賽銭泥棒&お供え泥棒が発生したことがあるそうで。当然、窃盗として警察に通報。
頻発するので檀家がセンサーライトと監視カメラを志納して設置して、被害があったあと、警察と一緒に防犯カメラの映像を観たら、賽銭箱をあけてお金を盗み、供物の日本酒を持ち出すところがバッチリ。
後日、過去に賽銭&供物泥棒が現れた時間帯に警察が見回りをするようにしたら、一升瓶を抱えて寺から出てくる人達を発見。
警察が問い掛けると
「おさがりを貰った」
との回答で。
お寺の前なので、御住職様に問い合わせて。
ついでに防犯カメラを確認したらバッチリ映っていたので、警察がその場で逮捕。
犯人は近所の学生たち。
犯行の動機は
「万引きするより低リスクでお酒もお金も手に入ると思った」
だそうで。
後日、親御さんが謝罪に訪れ
「どうか被害届の取り下げを……」
というお願いがあったそうですが、お供えをしている檀家さんが
「寺の本堂に入って、盗みを働くような奴は~」
と取り下げを拒否するように御住職様に強く主張して。
そもそも、一番最初の賽銭泥棒のとき、賽銭箱ごと持ち出して、破壊して、道端に棄ててたそうで。
その賽銭箱を志納した檀家さんが一番怒っていて。
という感じで御住職様が板挟みになった模様。
最終的には
・境内の墓地全域の清掃(主に草むしり)
・賽銭箱の弁償
という処置に落ち着いたらしいですけど。
……もしかして御住職様の頭って剃髪ではなく、ストレス性の脱毛症だったりしません?(・ω・`)
菩提寺の御住職様から、そんな話が出ました。
理由は、納めたものを修理する場合に
「(家名)様の(続柄)が志納した(品名)の修理をお願いしたいのですが……」
と子孫にお伺いを立てる必要があり、その費用負担を子孫に残したくないから
なんだそうです。
他の表現だと
「志納するのも、たぶん私の代で終わりだから」
という方も居られるそうで。
基本的に
名前が入っている=その家から無期限で預かり、お寺が使用している
という考え方のようです。
現代でいうと、オフィスにある複合機みたいな、リース制とかそのあたりのイメージでしょうか。
名前の入っている物に関しては、離壇するか、家が途絶えるか、はたまた別の誰かが補修もしくは新たに志納するまで、代々 補修のお願いが続くそうです。
壊れても御住職様の判断で破棄したり、御住職様が自費で修理したりも出来ず……。
基本的には、その檀家の世帯主の方にお伺いを立てる必要がある、というのが実態な模様。
昭和一桁から使っている朱漆塗りの木魚(現代価格で80万相当)も漆が割れきて、木魚としてもだいぶ摩耗&変形しており、補修をしたいなぁ、とか言っておられました。
まぁ、100年近く毎日ポクポク叩いていれば傷んできたりもしますよね(・ω・`)
和太鼓もそろそろ革の張り替えを……とまぁ、色々あるようです。
修理を檀家さんに相談すると
「ホントにうちの先祖が納めたものなんですか?」
「同姓同名の人が納めたんじゃないですか?」
と疑う方とか
「親父、余計なことしやがって……(-_-#)」
とキレ気味になる方もいらっしゃるとか。
修理のお金を別の檀家にお願いするという場合も
・本体を納めた方と補修をした方を併記する
・本体を納めた方は記載せず、補修をした方だけ記載する
など、色々擦り合わせをしたりと大変みたいです。
御住職様が自費で修理したり新調したりすると
「なんで言ってくれないんですか!」
と激怒する方もいらっしゃるとか。
備品を管理するだけでストレスすごそう……(゜ロ゜;
檀家の篤信者の中には、非常に自己中心的な方もいらっしゃるみたいで……。
うちの菩提寺だと
本堂の天井から下がってる天蓋や幡
ですね。
地方の檀家寺なのに
「うちの菩提寺を立派に飾りたい」
といって、御住職様の反対を押しきって、大寺院用の巨大な物を志納した結果、本堂内の人の動線を妨げていますし。
御住職様によると
「サイズが合っていないから、本堂で葬式や法要を行うとき、ご焼香される方がよく頭をぶつけたりする」
「この間、ぶつかったときに幡のパーツが外れて、お子さんが怪我をした」
「うちの本堂はそんな巨大きな天蓋や幡を吊るすような作りになっていないから……」
と言っておられました。
あと、「御仏前で使うものだから」といって、合成漆(カシューなど)ではなく本漆の仏具を納める方も居られて。
漆アレルギーの酷い方だったりすると、ご焼香をする際や下手すると本堂に入っただけでアレルギーを起こすことも……。
という感じのトラブルもあるようです。
※本漆は完成品であっても、製作してから日が浅いとアレルギー反応を起こす場合がある、とのこと。
高齢の方だとアレルギーに対する理解がない場合があり、説明しても
「今の若者は軟弱。普段から接すれば治る」
みたいな価値観の方も居られるとかで、なかなか大変な模様。
出来ればアレルギー反応のない合成漆製品の方が……というと、「バカにしているのか!」「貧乏人扱いするな!」と怒る方もいらっしゃるとか。
合成漆=工業製品=安価→安価な物を求められる=貧乏人扱い
みたいな脳内変換がされているっぽい?
さらにぶっとんだ人だと
「うちの菩提寺の御住職がみすぼらしい格好だと、うちが志納ケチってる貧乏人だと思われるから、高級車に乗って下さい」
みたいな事を言うそうで。
ネットとかで『僧侶が高級車に乗ってる=坊主丸儲けだ!』って話を見掛けますが、実態は檀家の指示の場合もあるみたい……(゜ロ゜;
志納関係だと、賽銭泥棒&供物泥棒にも頭が痛いのだそうで。
何年か前に賽銭泥棒&お供え泥棒が発生したことがあるそうで。当然、窃盗として警察に通報。
頻発するので檀家がセンサーライトと監視カメラを志納して設置して、被害があったあと、警察と一緒に防犯カメラの映像を観たら、賽銭箱をあけてお金を盗み、供物の日本酒を持ち出すところがバッチリ。
後日、過去に賽銭&供物泥棒が現れた時間帯に警察が見回りをするようにしたら、一升瓶を抱えて寺から出てくる人達を発見。
警察が問い掛けると
「おさがりを貰った」
との回答で。
お寺の前なので、御住職様に問い合わせて。
ついでに防犯カメラを確認したらバッチリ映っていたので、警察がその場で逮捕。
犯人は近所の学生たち。
犯行の動機は
「万引きするより低リスクでお酒もお金も手に入ると思った」
だそうで。
後日、親御さんが謝罪に訪れ
「どうか被害届の取り下げを……」
というお願いがあったそうですが、お供えをしている檀家さんが
「寺の本堂に入って、盗みを働くような奴は~」
と取り下げを拒否するように御住職様に強く主張して。
そもそも、一番最初の賽銭泥棒のとき、賽銭箱ごと持ち出して、破壊して、道端に棄ててたそうで。
その賽銭箱を志納した檀家さんが一番怒っていて。
という感じで御住職様が板挟みになった模様。
最終的には
・境内の墓地全域の清掃(主に草むしり)
・賽銭箱の弁償
という処置に落ち着いたらしいですけど。
……もしかして御住職様の頭って剃髪ではなく、ストレス性の脱毛症だったりしません?(・ω・`)