父の「瓦八つ橋と生八つ橋が食べたい」という希望を叶えるため



やってきました聖護院門跡。だいたい半年ぶりくらいでしょうか。





このあたり、路上でも既にニッキのニオイがします(笑)




来るとき、東福寺や清水寺のあたりが20~30mおきくらいに警察官が立っていましたが、なんなんでしょ?と思ってググったら、アメリカのオバマ大統領婦人が来日していたようで。
ニュースによると伏見稲荷大社~清水寺を拝観予定とかなんとか。

……聖護院の帰りに清水寺に行こう、と思っていましたがちょっと大変そうなので中止に。





ちなみに聖護院は明日から宝物公開だそうで、何尊かご不在でした。

まぁ、それはさておき

いつの間にか修験道系の霊場会も西国不動の霊場会と同じような玉の授与を始めたようです。



関西の霊場巡りしてると、授与品の数珠がどんどん増えていくような気が……。
そんなに数珠やブレスレットばかり増やしてどーするの?と。

納棺のとき、木製ならともかく、水晶のブレスレットとかがたくさんはお断りされそう。
お葬式とかそういうことを考えず、とりあえず参拝者呼ばなきゃ!という感じの、ビジネスライクな感覚なんでしょうか。
まぁ、本来、仏教は葬式にノータッチな教えなので「納棺の都合なんて知らん」という事かも知れませんが。
その点だと「火葬用」と明記して六文銭を授与品としている清水寺は珍しいのかもしれません。


あと、聖護院もゆるキャラがいるようです。
前来たときは気付かなかった……



ヒゲ面キャラで名前に『たん』ってのに違和感を感じるのは私だけでしょうか……




さて、今回、聖護院で頂きたかったのは

下記の2冊



修験道用の日常勤行集で、立螺の読経から定番の般若心経なども収められています。
区分としては略式にあたるらしく、厚さが倍近くある本式もありましたが、ふりがななしの旧字書きで、読めない……。
まぁ、修験道の行者ではないし、僧侶でもないから無理せず略式でいいよね!ということで、略式を頂きました。
真言って漢字表記あるんですね、初めて知りました。日本に伝わったのは元々が漢訳の経典だから当然といえば当然ですが、カナ表記やかな表記に慣れてるので、ちょっと違和感がありますが、これはこれで良いものですね。





こちらは文字通りに不動経の経本。
聖不動経に限らず、不動明王関連の御経が収められているためか、結構分厚い



不動霊場の公式の巡礼勤行巡の不動経よりも長いので、もしかしてこっちがノーカット版かな?と思って読んでみたら、より解りやすい内容だったので、注釈入りの口語訳版でしょうか。
読誦するのはちょっと大変そうですが、不動経を勉強するのには良さそうな印象。





修験道専用の伊良太加念珠もありましたが、修験道を志すわけでもないからスルーで。
伊良太加念珠って、真言宗用の本連から四天をなくし、弟子玉も含む全ての玉をソロバン玉みたいな形で作ったものなんですね。
四天なしで7回&21回の区切りがないって数えにくくないの?と思ったら、真言や読経を数えるためのカウンターではなく、擦り合わせて鳴らし、法螺貝などと同じく音で場を清めるのに用いる模様。
意味としては悪魔払いとかそんな感じの意味合いらしいので、厄とかを数珠で擂り潰してるとかそんな感じ?



しかし、修験道って法具の効果や持ち物の意味に『清める』とか『祓う』って感じの表現が多いけど、修験道的に世の中はそんなに不浄に満ちてるんですかね?
まぁ、小石に躓いて転んで亡くなる人もいれば、飛行機が墜落しても生還する人がいるわけですから、科学によって四苦は大分和らいだ感はあるものの依然として四苦八苦は存在するわけですし。
行者さんは験力を用いて一定範囲を結界で括り、一時でも四苦八苦を遠ざけた場を作り出そうとしているのかなぁ?とも思ったりもしますが。


宗教や哲学、思想などは解釈が難しいですね。