今回は、土地購入の話。

みなさん、土地を購入しようと考えるとき、何を基準に考えれば良いか分かりますか?

答えは簡単!どのくらいの広さの家に住みたいか。です。

その目安となる住宅の広さについてお話しようと思います。

 

 

どうも。

「快適空間デザイナー・建築家」のウッシーです。

居心地の良い家に住みたい、住宅作りに失敗したくない。

そんな方に向けて住宅の建て方をお伝えしています。

 

 

つい先日、不動産屋に勤めている友人と少し話をしていました。

例年だと年末って、みんなバタバタしていて土地の売買はあまり行われないんですが、今年は例年になくめちゃくちゃ動いている(売買されている)そうです。

 

この原因は、やはりコロナ。

みなさん、自分の生活について大きく見直す機会となったようで、住宅の住み替えをする人がすごく多い。

特に都心部から郊外へ引っ越す方が激増しているそう。

 

以前こちらの記事

Vol.68「土地購入で失敗しないためにはどうする?」

 

でも書かせて頂いたのですが、僕ら日本人って世界的に見ると特殊なほど、土地信仰がある人種。多くの人が、どこに住む?と言うことに価値を感じている人種なんですね。

それが「どこに住むか」という価値観から、「どんな住まい方をするか」という価値観に少しだけ比重が傾いたということだと思います。

 

なので、家の中での生活に快適性を求め、それには「もうちょっと広い家のほうが良いよね」となり、郊外でも良いから「もう少し広い住宅で快適性を求めて暮らす」ことを選ぶ人が増えたようです。

 

 

ここで一つ、疑問が起きる方がいらっしゃると思います。

そもそも、「広いほうが快適」って、本当にそうなの???

ってことです。

 

 

 広いほうが快適なハズ。は正しいか?

はい。まずは僕の考えをお伝えしますね。

「広い=快適」が成り立つわけではないけれど、概ねそうです。

つまり、ほぼほぼ「広い→快適に近づく」と考えて良い。

と感じています。

 

念の為お伝えしておきますが、「広ければ快適」「快適さには広さが必要」と言っているわけではなく、「一般的には広いと快適になることが多い」ということ。

 

 

次からは、

・なぜ広いことが快適に近づくのか?

・快適にするためにはどのくらいの広さが必要か

こちらをお伝えしたいと思います。

 

 

 「広い→快適に近づく」と言える3つの理由

1 日本の住宅は基本的に狭い

説明はそれほど要らないかな?

ご存知の通り、日本の住宅って基本的に狭い。

だから住宅の設計をしていると「ここもうちょっと広くなりませんか?」

そう言われることが結構ある。

その際、1部屋の広さをとるか。それとも部屋を狭くして部屋数をとるか。この選択を迫られるわけだけれど、どちらにせよここで1つ目の妥協点を模索することになるんですよね。

これ、広ければ解決する問題だったりするわけです。

 

2 広さが設計力をカバーしてくれる

多分、これが最も大きな理由になると思います。

すっごく簡単な話、設計力がない人が間取りを考えたとしても、広く作れれば大抵はそれっぽくなる。ってこと。

 

よくあるのはこんな話。

設計者Aが間取りを考えた時、クライアントの要望を満たす住宅が30坪で出来たとします。

同じ要望を満たすために凄腕の建築家Bが考えると、28坪で同じ要望を満たすことが出来る。

また、設計経験の少ない入社3年目の設計者Cでも、33坪くらいあればクライアントの要望を満たすことが出来るってことなんです。

 

つまり、好きなだけ広さが確保できれば、設計力がなくてもそれっぽくなるので、快適に近づく。ってことなんです。

 

3 感覚よりも数字に満足感を得る人が多い

ちょっと残念だけど、よくあることなんです。部屋の作りとしては大して変わらなくても、5.5畳と言われる部屋よりも6畳と言われる部屋の方が満足感を高く感じる。

わかりやすいのはこんな部屋。

 

これ、居室AもBも、実際に使える部屋の広さは同じですよね?

居室Aの0.5帖分は、実際には廊下と同じだし、なんなら部屋の暖房効率まで考えるなら「居室B」の方が合理的です。

しかしながら多くの人が、「6帖」と記載があるだけで、5.5帖の居室BよりもAの方が良い部屋だと感じるんですよね。

 

で、「それ、快適と関係あるの?」っていう話もあると思うんだけれど、正直な話、快適性って人の感覚によるものじゃないですか。

だから、満足感が高いと快適性が高いって錯覚する人が多いんですよね。

 

つまり、部屋が広い→満足する→快適な部屋だと感じる。ってこと。

 

これは、ダメだよ。間違っているよ。ってことを言ってるんじゃなくて、僕は快適性って何かをもう一度考えてみると良いんじゃないか。と思っているということ。

人の満足感も大事だと思っているので。

 

 

 快適にするためにはどのくらいの広さが必要か

はい、ここでは一般的な一戸建て住宅の広さの目安についてお伝えしたいと思います。

先ほどもお伝えした通り、満足感が快適性への評価と繋がっていることが多いので個人差もあり難しいのですが、一般的な話・一般的な感覚というのは一応あります。

 

また個人差というのは、その人のこれまでの生活環境によって変わってくるので、この広さの感覚というのは地域によって結構違うんですよね。

なので、地域別にざっくり3つに分けて目安となる広さをご紹介します。

それぞれの地域について夫婦+子供2人の4人家族の2階建ての場合を想定しており、実際の一戸建て住宅で多い広さです。

あなたの価値観に応じて、自分にはどのくらいの広さが必要か。の目安になると思います。

 

 

【東京都23区】

必要広さ:およそ28坪。

快適に感じる広さは、30坪程度。

 

まず、都内の23区に一戸建て住宅を建てる場合です。

理想は30坪と言いたいところではありますが、実際に30坪の住宅を建てることができる方はほとんどいません。

およそ28坪前後が多いです。

参考までに、それぞれの部屋の広さを示してみました。

数字は帖数を示しています。なので、上の表だと、寝室は6帖くらいが目安ということ。

そして一戸建ての必要広さが28坪なので、これは帖数に換算すると56帖になります。

玄関から階段までを全て足した値が小計で、「廊下と収納」はその25%を目安に計算で出しています。

そして、これらを足し合わせたのが合計です。

 

必要広さが28坪で、予算や土地の広さに余裕があれば30坪くらいを目指して広さを考えると良いと思います。

 

 

【首都圏(神奈川・埼玉・千葉近辺)】

必要広さ:およそ31坪。

快適に感じる広さは、33坪程度。

 

次は、首都圏(東京の郊外・神奈川・埼玉・千葉近辺)に一戸建て住宅を建てる場合です。

ちなみに大阪や名古屋、福岡などの主要都市近郊の地域もこちらに含みます。

このくらいの地域になると30坪よりもうちょっと広さを求める方が多い。

でも、35坪になると、「結構頑張ったね!よく建てれたな!」という感覚になると思います。

上と同じように、以下にそれぞれの部屋の広さを示してみました。

必要広さが31坪で、予算や土地の広さに余裕があれば33坪くらいを目指して広さを考えると良いと思います。

 

 

【地方】

必要広さ:およそ40坪。

快適に感じる広さは、40坪程度。

 

次は、地方に一戸建て住宅を建てる場合です。

地方になると、住宅に関する要望は個人によって大きく変わってきますし、また地域やその家柄によって求められる広さ(親戚の集まりのある本家などは大広間が必要など)に違いが顕著に出てきます。

一方、土地はある程度取得しやすいので、都内・首都圏に比べるとその願いを叶えやすい状況にはなってきます。

なので、一般的な目安として参考程度に見てみてください。

同じように、以下にそれぞれの部屋の広さを示してみました。

必要広さが40坪で、それでほぼ満足する方が多いと思います。

 

 

はい、今回は、「土地購入の話」と言いながら、実際には住宅(建物)の話をしております。

なぜならそれは、土地を購入するにあたり、住宅の広さがとっても大事になってくるから。

 

今回はその広さの目安になるお話をしてみました。

次回は、いよいよ土地自体の話をしようと思います。

 

 

みなさん、良いお年をお迎えくださいね。