夜空を眺めると 星が見えます
ずっと遠くを観察すると もっと星が見え 更に遠くを観察すると銀河が いくつも見えます
更にもっと遠くを見て行くと 暫くずっと何もない状態が続き 最後に かすかに消え行く 残光が見えます
ビッグバンの残光です
ビッグバンの瞬間―宇宙最初期には 今夜空で見えてるものの全てが 恐ろしく小さく凝縮され 超高密度 超高温度の 熱い火の玉でした
私たちの周りの全ては そこから始まったのです
さて その残光は非常に精密に マッピング観測されています
観測したのは私ではないのですが 残光は厳格に細かく 観測されています
その結果で驚くことの1つは140億光年四方 ほとんど完全に均質で 同じ温度なことです
ビッグバンから 140億年が経った今では 微かに冷たくなり 絶対温度2.7度です 完全に2.7Kというわけでなく 10万分の1程度ムラがあります
10万分の1程度ムラがあります 少し熱い所があったり 少し冷たい所があったりします
ここにいる皆さんにとって これは大きな意味があります
なぜなら熱い所は 何かがあり 何かある所にこそ 銀河や銀河団や 超銀河団や 宇宙で見られる 全てのものがあるからです
5万分の1の割合で存在する こうした小さな不均質性は 5万分の1の割合で存在する こうした小さな不均質性は 量子的ゆらぎが生み出したもので 宇宙初期 宇宙全体に広がりました 壮大なものです 3月17日の発見はそれではなく もっとクールなことで これがそうです 鐘を考えてみて下さい 金槌で鐘を叩くと どうなります?音が鳴りますね 暫くすると その音は どんどん小さくなって行き 聞こえなくなります 初期の宇宙は非常に密度が高く 金属よりも超高密度で 叩くと音が出る程だったでしょう 音を出すのものは 時空そのものの構造で 金槌は量子力学です 3月17日の発見は 宇宙初期の時空が鳴り響く音を 証明するもので 宇宙初期の時空が鳴り響く音を 証明するもので 「重力波」と呼ばれ 宇宙の原始時代からのものです 発見の経緯はこうです 重力波は とうの昔に 弱まっていますから 私たちが散歩に出かけ ブルブル震える事はありませんが 宇宙の構造の中で重力波は 事実上 全く無視して構わないものです しかし 宇宙がまだ最後の 残光を発している初期には 重力波は 私たちが見る光の構造に 微かなパターンを残しました この研究チームは夜空をよく見て― 実際 南極で3年間費やして 何処にもないような冷たく 澄み切った空気の中で 何処にもないような冷たく 澄み切った空気の中で 空を見上げ あの残光を観察し 微かなパターンとなった 重力波のシグナル― 初期の宇宙が鳴る音を見つけ 初期の宇宙が鳴る音を見つけ 3月17日 この発見を 発表したのです これがすごいのは ビッグバンからの波― というだけでなく 勿論それはすごいのですが― 本当にすごいのは これを言う為に 今日ここに来たのですが― このことは 初期の宇宙にとって 深い意味があるのです つまり これが示す事は 私たちの宇宙は 1つの大きな泡のようなもの ということです これこそ インフレーション理論です 何かに囲まれた大きな泡なのです 決定的証拠ではありませんが インフレーション以外で これを説明しようとしても 結局同じことになるでしょう これは長い間1つの理論 アイデアであって これは長い間1つの理論 アイデアであって 重力波は検知される事はないだろう と思われていました こんな有力な証拠が 見られるとは思わなかったのです こんな有力な証拠が 見られるとは思わなかったのです 信じられないような事は 私たちの宇宙は 様々なものが 渦巻く中の1つの泡にすぎないのです 私たちの宇宙は 様々なものが 渦巻く中の1つの泡にすぎないのです 私たちの宇宙以外は 見る事はなくても 南極で3年暮らし 夜空の構造を詳細に観察すると 私たちはそんな宇宙の中に 居るんだと実感できるのです 私たちはそんな宇宙の中に 居るんだと実感できるのです 本当に驚かされます ありがとう (拍手)
