2年前の春、初めての海外遠征でタイを二週間ちょっと旅した。



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何も知らずにただ友達について行っただけだったけど

何かもが新鮮で楽しかった。


この旅をきっかけに俺は怪魚にハマった。




暇さえあれば世界中の怪魚、釣り情報、タックル、旅、ツアーなど調べまくってたw

そんな中で知ったピライーバという魚。

カッコ良過ぎ!!!!



あっという間に俺はこの魚の虜になり、絶対に、いつか釣ると決めた。




アマゾンに行く為に、ずーーっと計画を練ってきた。

最近は卒論に追われる中、黄熱病やA型肝炎の予防接種を受けたり、ブラジルのビザを作ったり、必要な道具を揃えたり、他色々、なかなか忙しかったw

そして夢のアマゾン遠征まで一週間を切った。

大学の卒論関係が終わってから出発までバイト漬けで、必死にお金を貯めてるw


初のアマゾン旅

予定ではマナウス到着後、長距離バスでとある村に行き、5日間ほどツクナレ釣りを楽しんだ後に、再び長距離バスを乗り継いで、国境を超え、お隣のガイアナ共和国に行こうと思ってます。

今回の旅のメインはガイアナにあって、ブラジルでの釣りは謂わば前菜である。
(とはいえ、ツクナレアスー釣るの死ぬほど楽しみで、くそみたいにルアー買い揃えたw)

ガイアナでのターゲットは、前にもブログに
書いたが、世界最大級の淡水魚2種、
アラパイマピライーバを本気で狙っていこうと思います。


アラパイマに関しては、2年前のアマゾンBKKで狙ったがチャオプラヤキャットフィッシュしか釣れずに悔しい思いをした。
でも、それで良かったと思ってる。

だって、憧れの魚は釣り堀よりもネイティブを釣りたいじゃん!

釣り堀で素人童貞になるのではなく、ジャングルの奥地で自分の力でアラパイマ童貞を捨ててやるぜ

もちろん、それ以外の魚釣りもいっぱいしようと思ってる。


でも!やっぱり!一番釣りたいのはピライーバ!

ピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバピライーバ!!!!



行った人達の話によるとガイアナでの釣り、ブラジルみたいに優しくはなさそう(人種差別、治安、ぼったくり、詐欺とか)だけど
唯一の救いはガイアナが英語圏だということ…






ま、なんとかなるべ(震え)




遠征期間は行って帰ってくるまで全部引っくるめて40日ちょい。

この長い期間をフル活用して、本気の本気で釣りたい魚を狙ってきます。
釣れるまでガイアナに居座る。


旅に同行するはずだった友人が留年確定しw行けなくなり、独り旅になっちゃったけど、

俺、めっちゃ頑張る!!!



あーでもガソリン代とか宿代割り勘して欲しかったまじwww





翌日

サビキ釣りのおっちゃんにニロギをいただいて泳がせていたが不注意によりニロギ紛失w
コマセもサビキも失って餌釣りもできない。

仕方なくルアーをなげていたら、昨日一度顔を合わせた覚えのあるおっちゃんが俺の様子を見に来た。

「兄ちゃんどうや?釣れちょるか?」

「いや~全然です。ボラが釣れなくて…」

「そうか。時間があれば手伝ってやれるがやけど今は仕事が忙しゅうてな」

(!?!?)

え…今なんて…??

もしかしたら手伝ってもらえるかも??

申し訳ないと思いながらも少し期待してる自分がいたw



夕まずめに近付くと再びそのおっちゃんが来た。
ボラを釣ってくれるとの事。

そして俺に仕掛けを貸してくれて、ボラ釣りを教えて下さった。

 神様過ぎるwwww

話を聞くとこの方、ボラ皮でサビキを作る仕事をしてらっしゃる。ボラ皮は自ら釣って確保する、謂わばボラ釣りのプロ。笑

まず、コマセに使う餌は高知のスーパーなら何処にでもある精米機の横から自由に持ち帰ることが出来る”米ぬか”でよい。

わざわざアミコマセ大量に買う必要なかったってこと…

あと、俺が使ってたサビキはボラには少々小さいとの事。


教えてもらったは良いが
やっぱりボラを釣るのがマジで至難。木っ端メジナや子イシダイを釣る感覚で簡単には釣れてくれない。普段コマセに見向きもしないくせに一瞬の時合の間だけスイッチが入ってコマセを食うようになる。その瞬間に釣らねばならんのだ…

俺は全然ボラ釣れないのにおっちゃんはポンポン釣るww
なんでや!!なんでや!!難しいよ!!!

結局俺はボラを釣る事ができず、おっちゃんに釣れたボラをいただいた。ありがてぇ…情けねぇ…


いただいたボラは50cm弱。


かなり大きめだが、このくらいのを食ってる大型個体もいる。



やってやろうじゃねえか、と思い

それから一晩中泳がせた。


1時間ほどの時合があり、その間5回もアカメが俺のボラにアタックしてきた。
バゴッ!バゴッ!ドバババ!すごい音だ。
もう手に汗半端ないし心臓ばくばくwwww

いままで釣りをして来てここまで緊迫した事があっただろうか。


しかし全部スカされてそれから最後までアカメの反応は無かった。

こんなに頑張ったのに釣れないのかぁ

最終日の夜、1人堤防で悲しくなって泣きそうにもなったw


浦戸湾では四日間野宿だったが、その間親切な方々に本当に助けられた。

差し入れに飲み物を下さったり、夜食やお弁当を頂いたり、最終日はその人の家でシャワー借りて焼きそばとビールを頂いた。

帰る時にその人からの一言

「また来ぃや^ ^」が忘れられない。
本当に高知の人は温かいなぁ。

絶対にまた、来ます。

アカメは釣れなかったし悔しかったけど、それでもいいやと思える遠征だった。




今回の遠征は学ぶ事が多かった。
今回何がいけなかったかというのも分かった。

1つ目は
ボラなんて簡単に釣れるだろうと舐めてたから夕まずめ前からボラ釣り始めて釣れないで夜になってしまった。
ボラは朝一から釣り始めるべきだったな、と思った。あと、糠がコマセになる事も知らなかったwアミコマセ買う必要ない事分かったのはでかい。

2つ目は
アカメの時合を知らなかった。
アカメはオンオフがしっかりしてる魚で、食わない時はマジで食ってこない(上手い人がルアーのリアクションで食わせたりはあるだろうけど)。干潮あたりに時合が集中する(ポイントによると思うので一概に言えない)。ちなみにアカメは夜行性と言われているが地元の人曰く昼夜問わず時合いになれば普通に食って来るらしい。

俺はそれを知らずに肝心の時合いの時に寝ていたり出掛けていたりした。


こんな感じでだいぶ効率が悪かったなと。
これを踏まえて来年か再来年には再びチャレンジしようと思う。


地元の人曰く

「アカメを怪魚なんて呼ばれるのは好まない
私達にとってはどこにでもいる身近な魚。」

そんな風に仰っていたのが印象的だった。

釣れた個体にはタグ付けして生態研究にも力を入れてるようだ。
アカメは地元の人達に大事にされていて、愛されてる事が伝わってきた。

そんなアカメがいっぱいいる環境がずっと続けばいいなと思った。



次は絶対にアカメ釣ってやるぜ☆



10/4〜10/12高知遠征

だいぶ時間が経ったが

これは俺の中で思い入れが強いのでちゃんと書こうと思う。







いつからだか俺はアカメという魚に魅了され始めた。

体高、背っぱり、背びれのギザギザ、顔付き、ウロコ、赤く光る目、どれをとっても最高にカッコイイあの魚を釣りたいと思った。




去年はアカメがよく釣れた年だったみたいでツイッターが賑わったが(怪魚ブームとかでアカメ狙いのアングラーが増えたからだろうなぁ)、俺は時間とお金が無く高知へ行けず指を咥えて羨ましがっていた。



が!今年は!なんとしても行く!そう決めていた。夏休みは色々忙しくて行けなかったけど10月、なんとか一週間ほど休みがとれた(学校サボって無理矢理休んだ)


10月4日の夜行バスで高知へ向かい、最長12日まで。釣れるまで帰らない予定でいた。


約一週間に渡る俺のアカメチャレンジが始まった。


5日の朝高知駅に着いた。
まずは市内散策。釣り具の岡林で買い物。
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食いしんぼ如月でチキン南蛮食った。想像以上に美味かったw
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この日の午後は、釣りのポイントを下見。鏡川と国分川と下田川と有名ポイントのタナスカら辺を見て回った。

鏡川は浦戸湾の流入河川の中では比較的クリアな印象だった。橋の上から覗いたがあんまり魚がいないように感じた。
国分川は広すぎて俺のタックル(一番長いので7feet7inc)じゃ攻めるのちょっと厳しいかなぁ。
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タナスカは足場が高くて、もし釣れたとしてもランディング出来なそうだからナシ。
下田川は見た中ではベイトも多く見た中ではい一番釣れそうな気がした。でも潮が満ちてくると足場がなくなり、ウェーダーを持って来ていない俺は正直キツイ…ここも無しか…

夜になるとポツポツと雨が降って来た。
バスに乗って駅の方面に戻り、その日はルーマプラザというスパに泊まった。
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2500円でずっと居られるし、漫画読み放題、風呂入り放題、食堂、ベッドまである。居心地良すぎw.
明日明後日はずっと雨だし、釣りはできなそう。ここに居座ろう…(ここでバガボンド25巻まで読破w)

6日。この日も雨だが、せっかく浦戸湾に来たんだから、釣る前に憧れの魚をこの目で見ておこうと思い、桂浜水族館に行った。
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目の前の海はかなり荒れていた。

入り口に入るとすぐにアカメ水槽が。
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怪魚ブームなんて言われてて、海外に怪魚釣りに行く人が大勢いるけど、日本にもこんなかっこいい立派な怪魚がいいるんだぜ?すげえよ日本。

しかもこの浦戸湾と四万十川でしか釣れないってのもロマンがあるよなぁ。

ああ…俺はこいつを釣りに来たんだ。喉から手が出るほど釣りたい…釣りたい…釣りたいよおおおお

実物を見てモチベーションを上げ、翌日の釣行に備えスパに戻った。


7日
ようやく晴れて、釣りが出来る状況になった。
広い浦戸湾を開拓するには移動手段が必要だ。スパを出て、まずは自転車を買いに行った。
使い捨てのつもりだったのでいちばん安いママチャリを13000ほどで購入。此処でしか使わないにしては高く勿体無いように感じるが、日数を考えればレンタルサイクルを使うよりずっと安上がりだ。
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自転車を手に入れた俺は釣り場へ向かった。
しかし2日続いた雨の所為で水温は一気に下がっただろう。淡水濃度も上がり、海水魚のアカメは海の方へ下るだろう。河川を攻めるより、海側を攻める方が賢明だと考えた俺はとある堤防へ向かった。

まずは餌を釣ろうと思いコマセサビキをやったが釣れるのはキタマクラのみ。

なんでや、、なんでや、、俺はボラが釣りたいんじゃあああ!
そうこうしてるうちに暗くなり、餌の確保は難しくなったので仕方なくルアーに変更(俺は釣りが下手くそで、シーバスもろくに釣れないのにルアーでアカメ食わせる自信があまり無いw)。

オグルやFマグ、スライドスイマーを一晩投げ倒したがかすりもしなかった。
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堤防でルアーを投げていると、仙台から来たというルアーマンの方と遭遇。話していると釣り界隈で共通の知り合いがとても多いことに驚いたw

数時間あれこれ話しながら一緒に釣りして、その人たちはその場を去った。


次の日はなんと、有難いことに地元のアカメ世界記録を狙ってる釣り師にガイドしてもらえる事になった。

すげえ…こんなん絶対つれるやん…釣るぞおおお!!!

まずは餌を確保するためにサビキをする。隣で師はボラやコノシロをポンポン釣っているのに、何故か俺は一向に釣れない。やっと釣れたと思ったらアイゴだったり。

見かねた師は俺に餌ボラを譲ってくれた。神様に思えた。

こうして夕方から俺はようやくアカメ釣りを始める事ができた。
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ちなみに、アカメを餌で釣る時はネムリ針を使う事が推奨されているらしい。
地方から来た餌釣り師が釣り鉤を呑ませ、鰓が傷付いて死んだアカメが大量に見つかったそうだ。
そういうわけで、俺もネムリ針を結んだ。

ちなみに泳がせ時の仕掛けは
道糸PE8号+スイベル+200lbナイロンリーダー+フック

という組み合わせ。ウキも使わずネムリ針を直結してボラを背がけである(最初はウキを使ったが、必要ないらしい)。

 ウキを使う人もいるが、アカメが食ってもウキの浮力に違和感を感じて吐き出す事があるらしい。

また、食った瞬間ドラグをフリーにして(クリッカーもアカメに違和感感じさせるからあまり良くないらしい)呑むまで送り込んでから鬼フッキング数回キメるって現地の人に教わった。




それから12時間泳がせたがアタリはなかった。

朝になり飯食ったり洗濯したり買い物したいなと思い堤防を一旦離れることにした。

しかし泳がせてるボラはどうしよう…

仕方なく、仕掛けを外し、スイベルをストリンガーに掛け、ロープを桟橋に括り付けておいた。
(要は、延縄みたいに仕掛けを沈めておいた)

12時間粘って食わなかったし、まさか俺がいない間に食われる事はないだろう…



釣り場を一旦離れて、ファミマのイートインでiPhoneを充電しながら昨日堤防で出会った方のFacebookを覗くと、あの後どデカいアカメを釣っていた。。すげえ。。羨ましい。。。


用事を済ませて、午後帰ってくると


…あれ?ボラがいない…

ハリスはギザギザにささくれていた。

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やられた。



アカメだ…



この堤防で

アカメは釣れる。。

チャンスは絶対あるはずだ。


高知に来てからアカメらしき生命反応を一切見ていなく、今までまるで都市伝説のような気がしていたので、この事件で一気にアカメの存在に現実味を感じた。