残雪輝く穂高・槍の峰々,雪融け水,草木の新緑…清澄さときらめきに満ちあふれる初夏の上高地[3] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

大正池から梓川の上流方向に向かって上高地自然研究路を20分ほど歩くと、田代湿原にたどり着きます。

原生林の中に開けた小さな湿原ではあるものの、こちらも大正池と同様に穂高連峰の眺望が抜群!!落葉松などの木立ちの向こうにそびえ立つ秀麗な稜線を仰ぎ見る事が出来ます。

原生林の中の遊歩道を歩いていると突如視界が開けてこの山岳景観が目に飛び込んできますので、すごく解放感があります♪

 

5月18日に訪れた際は芽吹き始めたばかりの草の緑がみずみずしく、まるでやわらかいじゅうたんのよう…うっすらとですが朝露や霜も降りており、それに朝陽が当たってキラキラきらめく様子がとっても綺麗でしたよ~!!

 

手前の池塘(湿原内にあるちっちゃな水たまりや池のようなもの)にはちょっとだけですが穂高の稜線が映り込んでいます。

以前はもっと大きくて周りの風景が幅広く映り込んでいたのですが、今ではこんな感じでかろうじて残っている程度…この場所もいずれは周囲のような森林となっていく運命との事ですし、少しずつ乾燥化してきているのかもしれませんね。

 

田代湿原からわずか1分ほど歩いた所にある田代池。

こちらの木々にも朝陽が当たり始めており、背後にそびえる霞沢岳の山肌との対比がとっても印象的でしたよ~。

田代池も以前はもっと大きくて水深も深かったそうなのですが、度々の大雨などで土砂が堆積し、むしろ田代湿原以上に湿原らしい雰囲気になってきています。

 

こちらも光線の変化が面白い、朝の時間帯がおススメのスポットです♪

 

6月8日に再訪した際には湿原をおおう草もずいぶん深くなっていたほか、レンゲツツジの朱色も加わってより色彩豊かになっていましたよ~!!

日が昇ってきて一気に晴れゆく朝もやから稜線をのぞかせる穂高の峰々の表情もとっても幻想的なものでした。

 

レンゲツツジ…上高地では美ヶ原高原のような群生こそ見られないのですが、6月半ば前後にかけて至る所に朱いワンポイントを添えてくれます。

 

この日の田代湿原もとっても素敵な雰囲気…たなびく朝もやが神秘的な雰囲気を高めてくれていましたし、こちらでもレンゲツツジの朱色が山と緑と水の織り成す山岳景観を美しく彩ってくれていましたよ~。

 

さてさて、今年2回めに上高地を訪れた際、少し遠回りして数年ぶりに岐阜県飛騨地方の高山の街にも立ち寄ってみました。

『小京都』とも称される高山市の中心部には歴史的な古い建造物が多く残されており、四季を問わず多くの人がその街並みを楽しみに訪れます。

 

まずは飛騨国分寺へ向かいました。

746年(天平18年)頃に、東大寺の大仏造営の際にも大きな役割を担った僧侶・行基(ぎょうき)によって創建されたと伝えられる飛騨国分寺。

本堂は室町時代に再建されたものなのだそうですが、趣あるたたずまいを魅せてくれていました。

 

江戸時代に再建された三重塔…飛騨地方では唯一現存している仏塔なのだそうです。

ちなみに創建当初はこれよりもずっと大きい七重塔だったらしく、境内にはその基礎の跡も残されています。

 

そしてこちらが飛騨国分寺のシンボルツリー、高さおよそ28メートルの大イチョウの木です!!

 

参拝されている方と比較すると、その大きさがお分かりいただけますでしょうか。

この大イチョウの木、樹齢は1,300年近いだろうとの事…間違いなく創建当初からこの場所に植えられていた、高山の街の長老といってもいい存在です。

黄葉の時季…それはそれは美しいのでしょうね♪

 

モミジの新緑も綺麗だったなぁ。

ちなみにこの時、境内には10人くらいの参拝者がいたのですが、何と私以外は全員外国の方でした。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

海の日を含む3連休、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらは今日は梅雨の晴れ間となったのですが、明日,明後日は再び雨模様になりそう…全国的には大雨に見舞われそうな地域もあるようですし、大きな被害なく済んでくれる事を願いたいものです。