良妻賢母とは、夫からは良き妻と思われ、子供からは良き母親と思われ、献身的に家族を支える女性のことです。


息子を妊娠した時、誰に言われた訳でもなく良き母にならなければと思いました。なりたいのではなく、ならなければ、やって当たり前だと。


しかし、出産したら想像していた「良妻賢母」なんて無理でした。昼夜問わず泣き続ける息子の世話をしながら、ゆっくり1人で過ごす時間がほしいとただ一心に思いました。

幸い夫や実母のサポートもあったのですが、何故か私は「家族に負担をかけてはいけない」と思い込んでいて、上手に頼れませんでした。「代わって」「休んでいい?」の一言が言えなかったのです。


要するに、自分で自分にプレッシャーをかけていました。「母親だったらこのくらいやって当たり前」と、私が世の中のお母さんに対して思っていたんです。だから、自分自身が逃げる訳には行かなかったのです。


しっかりと休まないまま数ヶ月ランナーズハイ状態で走り続けた結果、心身のバランスを崩して不眠症になりました。


良妻賢母なんて無理でした。