皆さん、今回のケーススタディはいかがでしたか?
もしかしたら、
ご自分の職場での会議を思い浮かべながら
答えを考えていた方もいると思います。
今回のポイントは
『発言の量・覚悟・責任感』
です。
考え方のポイント&解説
参加者の意見を引き出すために
「これまでの考え方をリセットして自由に考えてみましょう」
「どんなアイデアでも構わないから意見を出してください」
と発言を促すシーンを目にします。
また、6色ハット発想法のような方法を共有し、
意見を出しやすいように工夫している企業もあります。
しかし、これらの方法だけでは、
思ったほど効果は上がっていないようです。
それは一体、なぜでしょうか?
例えば、さっきのように
「これまでの考え方をリセットして自由に考えてみましょう」と問われて、
いくつくらいの意見が出ると思いますか?
たいていは、2~3個くらいです。
それでは、
「見込み客とのアポイントを獲得する方法を、一人最低10個挙げてください」
と投げかけた場合はどうでしょう?
参加者の人たちが、脳をフル回転させ、
必死になって考える様子が目に浮かんできませんか?
これまでの常識で考えるだけでは
発想できない“量”の意見を求めることで、
ブレイク・スルーしなければならない状況を
意図的に作り出すのです。
多くの人は
「どんな意見でも構わないから、発表してください」という言葉を、
無意識のうちに
「質の高いアイデアを出してください」
と置き換えて解釈してしまいます。
その結果、
アイデアがあるにも関わらず発言を控えたり、
先輩や上司の意見を聞いた上で発言する、
という行動が強化されます。
しかし、質の高いアイデアを生み出すためには、
より多くのアイデアを浮かべなければいけない方向に
会議を持っていくことが大切なのです。
まさに「量が質を生む」です。
しかし、これだけでは不十分です。
皆さんは、
『自分の仕事の負担を増やしたくないから』という理由で
発言を控えてしまった経験はありませんか?
とくに、
意見を出した人(=言い出しっぺ)に仕事が任されるような職場では
その傾向が顕著です。
「発想」を「発言」に変えるためには、
覚悟と責任感が必要となります。
ではどうすれば、
覚悟と責任感を持たせることが出来るのでしょうか?
部下に覚悟と責任感を持ってもらうためには、
上司が「責任は私が取るから・・・」「私も手伝うから・・・」
と伝えるとともに、
常日頃から、そのようなムードを作り出しておかなければなりません。
このように
「発想の量を求める問いかけの工夫」と
「覚悟と責任感を持って発言してもらうための雰囲気作り」
を両立させることで、
活発な議論ができる土台が固まるのです。