風のうわさで、
私と同じバスケ部のゆいが聖斗の事が好きだと耳にした。
ゆいは背が高く、細くて可愛い日本と中国のハーフ。
そんな噂を耳にしてはいたけれど、
ゆいは聖斗との共通点はそれほどなく
私は自分の方が聖斗に近いんだと、何故か自信があった。
ゆいとは同じバスケ部だけど、
それは私とゆいの関係だから、聖斗には関係ないと思っていた。
ある日、ゆいからメールが来た。
ゆい「おつかれ~!
ねぇ、まゆってさー、聖斗くんと仲良いよね?」
私 「おつかれ!
仲悪くは無いけど、どしたー?」
ゆい 「あのね、私聖斗くんの事が好きなんだけど協力してくれない?」
こんなメールのやり取りをした。
私はこれは、私が聖斗の事をすきだと知っていて、ゆいは私に連絡してきているのだと直感で感じた。
私はなんだか腹が立った。
私が聖斗と仲が良いからと、
私が聖斗の事が好きなことをわかっていながら協力をさせようとしているのが腹立たしかった。
なので、はっきり言った。
私 「ごめんねー。
私も聖斗が好きなの。だから協力はできないよ!お互い頑張って幸せになろうね!」
そうメールを送ると、ゆいからの返信はなかった。