職場で毎年恒例の健診。

嫌いなバリウムも飲んで、やれやれ~と思ったら、翌々日に上司からのメモ。
「至急、健診先に連絡を」
まだ、健診結果も配られてないのに…?

再検査で今度は内視鏡(胃カメラ)。

初で鼻からを選択。
麻酔薬が不味い!
うわっ、何かが鼻に喉に入るっ!
鼻からだから、話せるはずだけど、気持ち的に話せない。
涙が出る。
看護師さんが背中をさすってくれる。
でも、何でこんなことに…。

やっと慣れて、目を開けてモニターを見る。
突然、黒の濃淡のついた不気味な画面に。
そこには腫れ物も。
不吉な予感。

「すぐに大学病院か、がんセンターへ行ってください」

え?がん?

「毎年健診受けてる?」病院で先生にムッとして言われた言葉。
「毎年バリウム飲んでます」
「バリウムじゃあ、わからないこともあるんだよ」

翌日に判明したのは「食道悪性黒色腫」

食道がんの中でも1%以下の珍しいもの。
広がりが早く、通常の食道がんとは違う。
抗がん剤や放射線の効果は不確定。
すべて取りきれれば、手術が有効。

何だそれ。

涙が出てくる。止まらない。