大震災から11日が経ちました。アンディです。

復興に向けた色々な想いと動き、まだ安心できない原発。

余震が続く東北・関東地方、

そして、溢れかえる「ACジャパン」のCM。

今、広告業界で何が起きているのか、ちょっとご紹介。

時系列で追って見ましょう。

11日  大震災が起きました。
     同時にTV各局 特番編成でCM枠は吹っ飛びました。
     当然、予定されていたCM契約がありますので、それは後日調整の上補填をして、
     別枠で放送することになります。
    
     新聞広告等も慌しく、ナショナルスポンサーを中心に、
     翌日12日の新聞広告のキャンセル発注。
     普通ならありえないですが、岡山でも4Pの全面広告がキャンセルされました。
     急遽2P グループ会社の広告が穴埋めに使われてました。
     各種イベントの中止が順次発表される。

12日~13日 テレビは相変わらず、CM枠を取らず全局24時間生放送。
前代未聞の事態です。
     この間にも、企業からは様々な広告の自粛によるキャンセルが舞い込んでいます。

14日~ 月曜日になり、ローカルのスポンサーも通常営業に。
この頃から、ローカルスポーンサーの
     自粛依頼が舞い込む。新聞・ラジオ・雑誌・チラシ・イベントなど
あらゆる広報関連の自粛が検討され、実施される。

     CM枠が復活を始めるも、各社自粛の為、ACの広告が大量に溢れる。
     実に全体の約80%の広告枠がACになっているといわれる。
     ナショナルスポンサーは更に高い比率。
     ※但し、ACを放送しても、スポンサーは当初の予定通りお金を払っています。
      ACはタダではないのです。
だから、TV局はただスポンサーがいなくなっているわけではないのです。
 
     新聞・雑誌広告出稿もキャンセルが入り、ページ数が減る。
     東日本では停電・節電で屋外広告物(街頭ビジョン・屋外LED)が消灯。
     関東圏域に向けての物流もストップ。
     折込チラシの自粛・折込不可地域が増える。
     関東沿岸部のコンビナートで液状化現象が発覚・
紙の大量在庫が使えなくなる等の問題が頻発。


そんな状態がもう暫く続きそうです。
広告業界では、11日の地震から数日間の間に、信じられないぐらいの広告物が消えてなくなったのです。全国的に。実質的には震災に影響が無い地域でも、国民感情を慮って、とにかく派手なことや、広告は自粛という流れが現状です。

でも、広告にできることもあります。
それが下です。若手のデザインナーさんが無償で提供しているポスターです。

$若手広告マンの「毎日は戦争だ」。

今、関東方面で一番見かけるポスターだそうです。

これを貼ると買占めの抑制に効果が高いらしく、

広告ができることの一つだと思います。

自分のできること、考えて行きたいですね。