選ばれた者たちのあいだには動揺が広がり、この人物とこの発言について相談をするために、ローマやエフェソからはるばるやってきた人たちもいました。
この人物がどういう魂の持ち主だったのかは、わたしには判断できません。
直接会って、その目を覗きこんでみたことは一度もなかったのですから。
ただ、はっきり言えるのは、このパウロという人物はイーサに会ったことがなかったということです。
その彼がイーサのために語り、光であり善である〝道〟について教えを広めていると聞いて、わたしは心を痛めたものでした。
わたしはこの人物について、多くの点で危険であると考えていました。
彼はかつてヨハネの粗暴な信奉者たちとつながりを持っていた。
ヨハネの信奉者たちはイーサをおおいに軽蔑していたのです。
彼らはイーサがわたしたちに与えた〝道〟の教えに反対していました。
パウロは初めタルソスのサウロと呼ばれ、選ばれた者たちを迫害したとのことです。
イーサの弟子で、愛に満ちた心を持つ美しい若者だったステパノの殺害を鼓舞したのがサウロであるとする者もいます。
ステパノはイーサに次いで〝道〟のために死んだ最初の人間でした。
そして殉教者はステパノが最後ではありませんでした。
そうした迫害はみなタルソスのサウロが指揮したので
した。
だからおおいに警戒する必要があったのです。
これは『待ち望まれし者』という本に出てくる箇所から抜粋しました。
興味のある方は一度読まれることをお勧めします。
不定期に更新していきますので末永くお待ちくださいm(_ _)m
