nanome seikatsu 2012-2013.

nanome seikatsu 2012-2013.

自称にこさんが写真を撮ったら載せることにした。

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観たいと言ってたヒミズを本当に観たので、感想をば。


いきなり荒廃した土地からはじまる。
染谷君演じる住田くんが拳銃を頭に自ら突き付ける。
なんだなんだなんなんだコイツもう死ぬのか?!始まり5分で混乱する私。
そこは時期的にどう考えても被災地と化した東北。いきなり胸がざわついてしょうがない。

この作品には、親っていう存在は在って無いようなもの。
主人公、ヒロイン2人とも親から「死ね」という声を浴びせられる毎日を過ごす。
ここで大人の身勝手さを痛感する。大人に限定された話でもないか。人間は身勝手。
わざわざ子供の絞首台を作る母親。「お前本当に要らないんだよ」と満面の笑み、父親。
嗚、狂っている。是が園ワールド???
ひとつひとつの表情・言動が最大の痛みを以て突き刺さる。

渡辺哲さん?エブリデイガンコオヤジ、のイメージだったから、
今回のキャラと窪塚さんとの共演は新鮮すぎた。
優しい人間が犯す犯罪ほど怖いものは無い。なむなむ。

その反動で、
ふみちゃん演じる茶沢さんのストーカーぶり、アブノーマルぶりが可笑し過ぎる。ギャグだ。
住田君に容赦なく土手から突き飛ばされ、白いパンツが色気も無く丸出しになるシーン、痛快。
私の知ってる面白いドラマや映画は細やかな演出による笑いが多かったけど、
この作品は悪く言えば雑に、よく言えば豪快に、笑わせてくれる。
笑わなくていいけどまぁ笑ってくれてもいいよ、っていう放り投げられた感。そら笑う。

すみだ君の低音は、社会に毒を吐き捨てるようにボトボトと落ちていく。重苦しい。褒めことば。
茶沢さんと、お互いを小馬鹿にしたような会話はテンポがよくて、時々ちくりと痛む。
急な本気の殴り合い、もはや新人に見えなかった。ベテランでもあんなことはしない。
リアルかどうかといえばそうでもない。
軽快な恋の駆け引きがかなりハードになったバージョンとでも言っておく。分り辛いな。


最後、湖から銃声が聞こえたシーンで、住田君が死んだっぽくなって
「ああこういう終わり方なんだ。この作品はこれで終わるんだな」ってなんか変に納得してたのに、
本当は死んでなくて結局自首することになって、「なんだ。そんな感じなんだ」ってちょっと萎えた。それが惜しい。
別に私はあのまま住田君死んでも悪い終わり方じゃない気がした。そういう映画があっても悪くないなと。

結局、がんばれー!住田がんばれー!っていうあのシーンが監督としても最大のポイントだったんだろうから
死ななかったことは必然で、当然だったわけなんだけど。

茶沢さんエロかったなぁなんか。(笑)
まず染谷君とふみちゃん=住田君と茶沢さんの作品から漂う関係性が生々しいというか艶かしいというか楽しい(笑)

二人はずっと一緒に居るべきだと思ったけど、一緒にいなきゃ壊れるなとも思ったけど
なんだかんだ言って、彼らは一緒に幸せを感じることはないんだろうなって気がしたのも事実で、
希望があると云うなら多分「がんばれ!」のシーン、あの瞬間にしかなかったと思う。

でも私は、泥まみれで血まみれのぐちゃぐちゃな世界で、
希望を感じられたあの一瞬が、最高の一瞬だった。
息を吹き返したような気持ちになれたことが気持ち好かった。








「9割の厳しさと1割の美しさ。」