アトピー性皮膚炎の肌の特徴の一つに、皮膚の乾燥状態(ドライスキン)があげられます。
乾燥した皮膚は外界の刺激に対して防御機能が低下しています。
アトピー性皮膚炎の肌は抵抗力が弱いため、細菌感染やウイルス感染を起こしやすいと考えられています。
細菌感染では黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌、ウイルス感染ではヘルペスウイルスや水いぼウイルスがよくみられます。
ヘルペスウイルスは、口の周りなどの皮膚に2~5mmぐらいの小さな水疱があらわれる病気です。
健康な人はほとんどが軽症ですみますが、アトピー性皮膚炎の患者さんでは水疱が顔中にあらわれたり、体の広い範囲に広がって重症になることがあります。
乳児期には口の周りや頬に赤いポツポツ、ジュクジュクした発疹が出てきます。
また首、肘のくぼみ、膝のうら、手首や足首などの汗のたまりやすい部分が赤くなります。
幼小児期は治る人が増えて新しく発症する人が少ないので、全体の患者さん数は減ります。
顔面の発疹が減り、関節部や体の発疹が増えてきます。
アトピー性皮膚炎では皮膚が非常に乾燥しやすいのが特徴ですが、乳児期を過ぎると皮膚の乾燥がはっきりと目立ってきます。
思春期・成年期はアトピー性皮膚炎が悪化しやすい時期です。
乳児期や幼小児期にいったん治った患者さんが思春期以降に再発するケースもよくみられます。
発疹は顔面、上胸部、上背部、肘窩など上半身に強くあらわれる傾向があり、特に顔面はいわゆる「アトピー性皮膚炎の赤ら顔」
一般に再発例は治りにくいといわれています。
このようなアトピー性皮膚炎ですが、きちんとした知識を持つことによって、予防することが可能です。
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