遺言書なんてとんでもないとほとんどの方は思っているかも。こんな例があります。
静子さんは小学校からの友人の玲子さんに、常々自分の財産管理や死んだ後の諸々の始末などお願いねと言っておりました。いずれは、きちんと玲子さんを遺言執行人として遺言書を書いておくつもりでした。結婚せず、両親と同居、介護し、父、母と見送った静子さんはお母さんの自筆遺言書で、土地、家を相続しましたが、お兄さんが権利を主張して裁判に訴えました。勝訴した静子さんは土地、家を売却して玲子さんの家の近くの賃貸マンションに移りました。その矢先、乳がんが発覚し、左乳房を全摘しました。その二か月後亡くなってしまいましたが、未だ遺言書を書いていなかったので、財産は一番渡したくないお兄さんのところに行ってしまい、友人の玲子さんには葬儀の日取りも何も知らされませんでした。しばらくして葬儀に出席した親族から電話があり、静子さんの葬儀は直葬で行われ、ご両親のお墓に埋葬されたとのことでした。
静子さんがきちん と公正証書で遺言書を書いて置けば、自分の死後、不本意なことにならなくて済んだかもしれません。公正証書には、裁判の判決と同等の効力があるので、自分の死後に心配があるかたは是非、ご検討を。
