行政書士で顧問を取るのは難しいとよく言います。

 

一方、安くない顧問料を毎月もらっている人も実際います。

 

その差はなんでしょうか?

 

毎月なにをしているのでしょうか?それ知りたくないですか?

 

ここでは、財務コンサルは行政書士業務でないので除外します。

 

社労士なら給料計算、税理士なら経理、わかりやすいですね。

 

顧問というか毎月スポットの連続という感じです。

 

行政書士は基本的にはスポットの仕事です。

 

それは誰がなんと言おうと間違いありません。

 

たとえば、経審をして入札を重要視している建設業者さんの顧問。

 

これであれば経審の点数を思い通りにチューニングするために

 

毎月、契約書の書き方や資格者の人数など、適正にチェックしたり、

 

計画したりして導くことはあるかもしれません。

 

運送業であれば、運転日報などの帳簿を正しくつけているかを

 

確認したり、Gマーク取得や更新の為に毎月チェックしたり

 

することがあるかもしれません。

 

しかし、これらはずっとやるべきものではありません。

 

なぜなら、結局ルールはそれほど難しくなく、お客様が覚えて

 

自分がやるべきだからです。

 

はじめはできなくても、お客様にやらせることが行政書士の仕事です。

 

顧問をし続けるということは、それは逆に「できないままにした方がいい」

 

インセンティブが生じるのです。

 

正しいのは「3カ月集中でできるようにする!」姿勢です。

 

要するに、ずっと関わるのは正しい支援ではなく、行政書士が固定収入を

 

欲しいという完全なる自分本位の姿勢です。

 

3カ月のスポット〇回業務、が正しい姿勢です。

 

行政書士がなにかをするのは本当の支援ではありません。

 

お客様自身でできるようにさせなければプロではありません。

 

家庭教師が1年教えて成績が1点も上がらないのと同じです。

 

生徒が勉強しないから、生徒の頭が悪いから、他の生徒の方が頑張ったから、

 

そんなのプロがしていい言い訳と言えますか?

 

そして、毎月なにかが発生するなんてことは到底ありません。

 

というか、毎月なにかが起きているならば、それをなんとかできない

 

のであればそれは顧問している意味あるの?と思うべきです。

 

で、毎月なにもやることがなくなったのであれば、もしくはお客様に

 

やるべきことを伝えても毎月お客様が多忙などを理由にやらないので

 

あれば、それは「やらせられなかった」行政書士の責任です。

 

普通それでお金をもらうのは苦痛になってくるものです。

 

また、普通は行政書士として「毎月やること」は存在しません。

 

やり方としては、顧問契約すればスポット業務を割引するという

 

形態もありますが、それはもしスポット業務が無い場合にお客様に

 

損失を与えることになります。

 

パっと見るとアリな気がしますが、結局総支出が多い形態の契約を

 

するのは違法ではありませんが正直アンフェアです。

 

それは正直言って、情報格差につけこんだ卑怯な手段です。

 

こう考えるとやはり行政書士は顧問に向いていないのです。

 

それでも顧問を取っている人に聞くとこういうことです。

 

「なにもしなくてもお金をもらうことにまったく抵抗がない」

 

ということなのです。

 

正直、私は驚きました。

 

私含めて多くの人は「毎月〇万円もらってもそんなにできることがない」

 

と思うのです。そしてそれは正しいです。

 

しかし顧問料をもらい続ける人はそうそう思いません。

 

「なにもしなくてもそのお客様のことで脳のメモリ使ってるし、時間も使ってるから、なにも与えられなくても、お金をもらうのは当然。なぜなら払ってくれるから」

 

もっと極端な人は、本当になにもしなくても、また、お客様をまったく

 

動かせられなくても(それを期待されているのに)、お金はしっかりもらう

 

ことに抵抗がないということです。

 

要するに、顧問を取れるかどうかの決定的な違いはこうです。

 

毎月なにかを提供できる人が顧問を取っているのではない。

 

なにもしなくてもお金をもらうことに抵抗がない人が顧問を取れる。

 

これはとても大切な事実です。