みなさん、こんにちは！今回のテーマは、「自分の家の庭にお墓をつくれるのか」です。
自分の家の庭の隅に墓を建てることは、現在では、まずできません。墓というのは死体の
埋葬やお骨の埋蔵をする施設のことで、法律上は墳墓といいます。この埋葬、埋蔵は墓地
以外で行ってはならないことになっています。また、墓地経営には知事の許可が必要です。
そして現在では個人の庭を墓地にする許可は出ません。山間僻地については、わずかに例
外があり得るようです。なので、庭の隅に墓をつくることはできないです。
ただし、死体や焼骨に関係のない、慰霊碑なら作ることに制限はありません。これは、法
的にお墓、つまり墳墓ではないからです。また、法的に墓でさえなければ、呼び名として
お墓と呼ぶことも勝手です。ですから遺体・遺骨は別の墓または納骨堂に埋葬・埋蔵して
おき、庭には慰霊碑を置くということなら法的に可能です。
死体や焼骨に関係のない遺髪はどうでしょうか。法律では、「（死体の）埋葬又は焼骨の
埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない」と定めているが、たとえば遺髪は死体でも
なく焼骨でもないから、どこへ収めようと埋めようと、法律上の規則はないし自由です。
爪や写真も同じです。また、戦死者のように国から渡された遺骨箱の中に名を書いた紙し
か入っていなかったということも多いが、そのような紙や木札なども同様で、それらを納
めた石塔などを自分で、お墓と呼ぶことも自由だし、石に「○○の墓」と彫ってもかまわ
ないのです。