さて、今日は、いよいよロンドンです。まずは、ホテルからバスで大英博物館に向かいます。途中、シャーロック・ホームズ(私の場合は名探偵コナン)で有名な、ベイカーストリートを通りました。ベイカーストリートは、シャーロック・ホームズの銅像や博物館がある他、地下鉄の駅は、タイルで作ったシャーロックホームズの影があるそうです、バスの中からは見えませんが。(下その地下鉄の写真です)
さて、いよいよ大英博物館に到着です。800万点以上の所蔵品があり、世界中の文化遺産が集結している、にもかかわらず無料
そのため、いつも大混雑ということで、我々は混雑を少しでも避けるために、博物館の表玄関ではなく、裏口から入りました。
裏でもそれなりに人は並んでいました。10時開館で、我々はその少し前に到着し、入館はまだ始まっていませんでした。写真の中央付近が入口、それより向こう側の白いテントが手荷物検査場で、写真を撮っている私のところまで、入館待ちの列は続いているのです。面白いのは、正面玄関には名前が無いのに、裏口だけは名前が付いているのです。「モンターギュ・ブレイス・エントランス」と言うそうです。
それにしても、ロンドンの道はどこも渋滞、ホテルの出発が9時だったので、約1時間かかりました。ロンドンの道は、馬が優先、パレード等で馬が通る時は、予告も無しに車を通行止めにしてしまう。これじゃ、渋滞するのも当然、馬優先はいいけれで、そうしたいなら、もっと道幅を広げないと、経済は大渋滞するでしょ、という印象を受けました。
なお、折角の大英博物館、裏口だけでは寂しいので、正面も見たいということで、下の写真が正面です。
一旦入館してしまえば、正面側もある程度までは、外に出ることが可能です。
さて、肝心の展示物ですが、ツアーの設定で見学時間が90分ですので、あまり時間はありません。ガイドさんに連れられて、必見作品だけに厳選しての見学となりました。
まず、裏口から入っていやでも目に入ってくるのが、チリの島、イースター島にあるアモイ像です。
アモイ像のポイントは背中に彫られた鳥で、当時の鳥人信仰の象徴とのことです。
真っすぐ進むと、中央広間みたいな吹き抜けのところに「リーディング・ルーム」と名付けられているようで、お土産屋さんやトイレがあり、待ち合わせの場所として使えるところに出ます。
ここを右へ行くと古代エジプトのコーナーがあります。
上の写真が、ロゼッタストーン。同じことが3つの文字で書かれており、文字についての理解が進み、エジプト文明を解明する手掛かりとなった石です。ナポレオンが見つけたそうですが今はイギリスのものとなっています。
そしてもう一つ古代エジプトのコーナーには、ラムセス2世の胸像。これも大きいので、目を引きます。
古代エジプトのコーナーを越えて更に進むと古代ギリシャ・ローマのコナーがあります。
その他には、中東(メソポタミア)、ヨーロッパ、アジア、アフリカの各コーナーがあるようでしたが、時間の関係でそこは省略して、テーマー展示館で、ミイラを見ました。
2022年の1月には、上野の国立科学博物館で、ここ大英博物館のミイラ6体を運び、CTスキャン等も行い展示したようです。
それにしても、これの800万点もあるといわれる展示品、その多くが大英帝国時代の植民地からの略奪品等です。フランスにおいてはマクロン大統領の返還すべきとの演説が2017年にあり、実際返還に向け事態が進んでいるとのことです。
中国がアフリカに進出し始めている中、アフリカ諸国との関係を維持したい欧米諸国にとっては、略奪品の返還も選択肢の1つとなっているようです。
一方で、イギリスがちゃんと保管してきたので、今の状態が保持されているという保管者側の論理もあるようですが、欧米諸国で略奪品の返還が進んでくると、大英博物館だけは別とは言えなくなってくる可能性もあります。早めに大平博物館行った方が良いかもしれませんね。