トンカツの神様が・・。ラードで揚げた絶品とんかつのノスタルジックな店、創業30年、食べログ初登場。

 

最近取手市を攻めてます。

永年のBMだった洋食屋を思い出して出発。利根川を渡ればすぐですから、取手市が茨城県ですが柏よりも近いんです。

お目当ての洋食屋の着きましたが、もう閉店してしまったようですね。最近使われた形跡がありません。

隣のそば屋も閉店ですね。廃業された店はうら寂しく。

付近には飲食店がありませんが、何か見つけるまで歩いてみようと出発。

5分もしないうちに電柱に架かった『とんかつ とんくに』の文字を発見。

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この辺りにトンカツ屋ってあったかなあって四方を見ると、なんと目の前にトンカツ屋の暖簾が見えました。電柱と店が離れすぎや、とか思いましたが電柱は都合よく立ってませんもんね。
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何か不思議な縁を感じつつ店に入ります。メディカルチェック前のストイック生活の反動で脂モノを追いかけてます。
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『こんにちは。』戸をあけると、こじんまりとした店内が目に飛び込んで来て。短いカウンターに座敷に2テーブル。

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店にいたのは女主人でワタシと同世代の感じです。

『こっちのほうが温かいからこっちへどうぞ。今開けたとこなの。ちょうどよかった。』

『いや、カウンターの方が話しながら食べれるんで好きなんです。ワタシも、ちょうどよかったです。歩きながら食堂を探していたんです。』

やはり、この付近にあった店がどんどん閉店して行ったようです。このお店、何とこの地で、ここで30年やっているそうです。お茶を淹れている間に店舗検索。食べログは未投稿でした。

『とんかつが食べたいんですが。』

『じゃあ、ランチのとんかつ、今から作りますね。』

メニューを見ると800円です。念のためにメニューをひっくり返すとロースとんかつが1300円。

『ランチとんかつとロースとんかつのトンカツの大きさってどのくらいですか?』


ランチが100g、ロースが150gというので、もちろんロースとんかつに変更です。

あれ?店主が店から出て行って、すぐ戻って来たら手には枝肉をもってました。枝肉から切ったばかりのとんかつ、最高です。ミルフィーユじゃねえぞ!

切り取ると、棒でトントン叩き始めます。いやあ、小柄なおかあちゃんが渾身の力を込めて。

トンカツが揚がると、小さなフライパンで油きり。ラードをこうして落とすんだそうです。

完成です。いやあ、うれしすぎる。

150gの見事に揚がったトンカツ。

手切りのキャベツ←重要ポイント。ポテサラ。

小鉢は切干大根。お新香は白菜の古漬け。

味噌汁はけんちん汁。ごまを当たり鉢に入れて。デザートの高いみかん。いやあ、こんなに本格的だったとは。

トンカツ、めちゃめちゃ旨い!!ラード揚げ、手間がたいへんなのでやっているところは少なくなりました。この店で30年やっているそうですが。

『最初のころは(商売的に)よかったけど、ここ10年は全然だめ。』という女主人。

話を進めると、やはりおいしいものがダイスキでワタシの行ってる店と何軒かダブりました。

そっか、だからジブンで作るものも手を抜かず絶対においしいものを出す、そういう人だったんですね。

けんちん汁も本格的なモノでした。材料の下ごしらえを聞けばすぐに分かっちゃいます。

同じことをするジブンと同じ人種なので。

ジブンで擦りごまを作り、自家製ソースと混ぜてトンカツ用に。キャベツにはソースをじゃぶじゃぶかけて。ソースも好みの味でよかった。

創業30年ってすごいですよね。近所で二人の女性が成人式で来てくれたそうですが、あんなにきれいになっちゃって、って。

そうですよね。赤ちゃんだった女の子ですから。

キリ番にしようかとも思いましたが、あと40件先になりますから20日後。早く紹介する方を優先しました。

お近くに行った際は是非おかあちゃんとお話に寄ってみては。