*先付 さつきあえ
れんこんなどの野菜を胡麻和えにしてさっぱりといただきます。東北の山からこごみも花を添え。お飾りはピンクペッパー。
*椀物 はも
お椀には霧が吹かれていてテンションがあがります。
日本料理の最高のごちそう、お出汁。はもが入っているのは関西ですね。
芯をくりぬいた管(くだ)ごぼうが入ってます。
『どうして、ごぼうの芯を抜くのですか?』無邪気に訊きます。
皮が一番おいしいので、皮をより味わうためなんだそうです。
すだちの実がくりぬかれていて、酸っぱさを抑えるためですか?とか幼稚な質問をしましたが。
これは波車と呼んで京料理から来てるそうです。興味ある方は検索してみてくださいませ。
もうここまでにすっかり魅了されたこと、ご理解いただけたでしょうか。
*向付 明石産真鯛の釧路産ばふんうに包み、剣先イカ、千葉産かつおたたき藁焼き
寿司屋で食べるお造りとはまた違った世界があります。刺身は鮮度だけじゃないってよく分かります。
*八寸
うど牛肉
車海老クリームチーズ、とうもろこしの天ぷら、枝豆、ストロベリートマト
鯛笹ちまき寿司
*焼物
津軽産穴子
おいしいものの連続に舌鼓を打ちながらもご主人にいろいろなことを訊いてます。おすすめの寿司屋などもちゃっかりとね。
それと、やはり器ですね。訊くとものすごい器だったりします。
すばらしいカウンターの1枚板。おや?小さなしゃもじがついてますねえ。このしゃもじの理由と作者の話を聞いてびっくり。
せっかくご主人と話ができるカウンター席に座ったなら、料理ばかりおいしいおいしいと言ってないで!と。
*ご飯
貝柱としょうがの炊き込みご飯
これが食べたくてコースを楽しんでいるんですから。これ、香港で買って来た貝柱で早速自作しましたが大成功でした。
大阪に来ています。
大阪には会席料理をカウンター席で食べさせてくれるミシュラン★の日本料理屋があるので、この滞在中も1回だけお邪魔することにしてました。ランチで5000円くらいから8000円くらいの手ごろな価格帯。呑むためではなく純粋に食事を楽しむためなんで皿、椀の数が少ないランチ会席がちょうどいいです。
地方の格式ある料亭でもランチで同様のミニ会席を提供している場合がありますが、なにしろ座敷。一人では予約を取らない料亭も多く、行けても広い部屋で長時間座って足が痛くなるのもいやだし。この大阪のカウンター会席はそういう意味でジブンには誠に都合がいいんです。
ただ、必ずハマっちゃうことが見えてますから、1遠征には1回か2回まで。今回指名したのは★是しんです。
地階にあります。
食材、調理、雰囲気、サービス。これぞ料亭のおもてなし。カウンターでご主人と話をしながらおいしい食事を楽しみました。