4年前のことですが・・・
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一番気に入って、一番数多く足を運んでいる田町のイタリアン、ラ・チャウ。
ピエモンテの郷土料理を軸に、馬渡シェフの感性がプラスされ、出てくる料理はサプライズの連続です。
馬渡さんの人柄で多くのファンがいる店です。人柄の良さが顔に出ちゃってます。
オーナーの馬渡シェフが修行したのは、イタリアピエモンテ州にある★ラ・チャウ。
店のHPがリニューアルになってなくなっちゃいましたが、かつてはピエモンテ ラチャウのテラス席から見た写真が貼ってあったのです。ああ、こんなところで食事がしたい。
と思って、ついにピエモンテに行ける条件が整い、行ってきました。2013年6月のことです。
ラチャウは泊まれる施設がありますから1泊2日。ミラノからレンタカーで200kmの旅でした。
ラチャウに行く前にランチで★サンマルコに行ったことは報告済み。
で、こんな景色を見ました。同じ!(笑)
北イタリアですから、スイスにも近く、遠く雪の南アルプスも見えてます。
お店は元教会の施設だったところ。ラチャウの文字がないので散々探しました。
近づいてみたら、ちゃんとありました。
もちろん大歓迎してくれました。馬渡さんが連絡してくれていたのです。
ワイン庫までも。
こんな量のワインを見たのは、カンティーナ以外では初めて。
ですよね。毎日100本以上空いていくわけですから。
食事。すごかった。忘れられません。
で、一泊して翌朝。テラスで景色を眺めながら素晴らしい朝食をとってると、厨房に来てください、って伝令が来ました。??今、仕込みで一番忙しい時間なのにと思って行ってみると、
シェフのMaurilio Garolaさんが、こっちへ入れって。
『おーい、みんな手を休めて集まれ!ダニエル、何やってんだ。時間ないぞ。早く来い。』
で、サプライズ。うえ~ん、泣きました。
ディナーは20時からに予約しました。もうかなりにぎわっていましたね。
このメニューは1冊、田町に置いてます。行くまでは気が付きませんでした。
軽めのコースにしましたが、メインまでたどり着けませんでした(泣)。
あとを考えると食べちゃいけないと思いつつ。
アミューズ1
サーモンがシュー状に乗ったもの、カラスミでコーティングされたもの、兎のレバー入り一口菓子。
アミューズ2
海鮮のサラダです。これもめっちゃ旨かった。鱈、トマト、セロリ。そしてパイ。
前菜が、
紙で包まれてサーブされた海老のフライです。衣にはピエモンテ特産のヘーゼルナッツがまぶされてます。これもおいしい。
そして、骨がついた小さなチューリップは蛙。小さいので一口でいただきます。熱々でうまいです。おつまみ感覚でいけますね。
ピエモンテ州の名物料理タルタルです。
お肉をタルタルとローストの2種類でいただきます。タルタルもおいしいのですが、これで一気におなかが一杯になってしまいました。
食べているときは牛肉だと思っていましたが、あとでコースメニューを見ると山羊になってましたね。
ワインはまったく問題なし。
ここに修行に来ている青年HIDEさんが素晴らしいラインナップとタイミングで1皿ごとに。
前のテーブルでは結婚式。ま、派手にやっちょりました。イタリア人です!(笑)
絶対にこれだけは食べたかった。
わ~~~お。出ました。
Plin di Seirass raviori stuffed with ricotta cheese surrounded by a nest of hay of May
5月の干し草の巣で囲まれたリコッタチーズ入りのラヴィオリ
うああ、ものすごい干し草の匂い。これがいい匂いなんです。この匂いの中でラヴィオリを食べるのですか。すごい!絶対においしいに決まってます。
一ついただきました。トロケル味。自分自身もとろけそうです。
チーズの柔らかな味に包まれます。思ったよりも一つが大きい。いやあ、こんなにうまかったんだ。
日本ではこの干し草が入手できないので、藁で代用してますが。
ただ、ものすごいボリューム。メインはスルーしました。
HIDEさんから、イタリア人でもここまでの人が多いと言われ自責の念から解放され。最後まで呑んで食べれるのはドイツ人だけだって。
大興奮のディナーでした。
この6月にトスカーナ、ピエモンテ、フィレンツェに行く予定です。
行きたいところがいっぱいあって、果たしてラチャウに行く時間がとれるのか。
悩んでます。