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日々の読書・音楽鑑賞の記録。

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「縁切り神社」田口ランディ(2003)
photo:01


京都の奇妙な神社に迷い込んだ私は、一枚の絵馬に気づき、ぞっとした。
「水野季実子と深田拓也の悪縁が切れますように」―
水野季実子とは、まさしく私。深田拓也とは、私が一カ月前まで付きあっていた男。いったい誰が、なぜ…?

表題作「縁切り神社」他、男女のリアルで意外な一幕を描く傑作・恋愛小説集!文庫オリジナル。
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先日、大学の友人にオススメの小説を尋ねたところ、田口ランディさんの「モザイク」と「オクターブ」という答えが返ってきた。

田口ランディさんの本を一冊を読んだことがなかった私。気になってはいたけれどきっかけがなく、図書館で見かけてもスルーしていた。

せっかくの機会なので早速借りてみようと図書館に足を運んだ。オススメされた2冊は貸し出し中で在庫がなく、

インパクトのあるタイトルに惹かれて借りたのが、この「縁切り神社」であった。

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印象に残った話は、

「縁切り神社」
「世界中の男の子をお守りください」「島の思い出」

そして、あとがき。

「人を好きになるってことは、たぶん、自分の一部を相手に渡してしまうことなのだと思う。
恋愛が終わるときは、相手が自分の一部を持ったままいなくなってしまうから、あんなに辛くて苦しいんだ。
自分の存在の一部分が消えてしまう空虚さ。悲しさ。それが失恋ってやつだ」


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夜桜、縁切り神社、島の思い出が印象に残りました。失った恋や思いに後悔が残っていたり…というお話がいくつかあります。今、繋がっているものを、大切にしたいと思いました。
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弱さ・孤独・後悔…心の奥底にあるものをさらけ出す時、人は少し変化する。その変化の瞬間や過程を描いた短編集。アンハッピーエンドが多いけれど、その後のヒロイン達の人生は、きっと「短編に切り取られた部分」の前より幸せに近づいた筈。そんな気にさせてくれる。あとがきすら一編の小説で、著者のその後が穏やかであるよう祈らずにはいられません。
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