さてさて、ウイングとゼロの接着が乾くまでダブルエックスに手を加えていきます。

「機動新世紀ガンダムX」BD-BOXの発売が決定してこちらもぐんぐんモチベーションが上がってます。

 

瞬着はプラより硬くなるのでペーパーがけの時に何かと不便だし、そもそもあのツンとくる臭いが苦手なので、基本的に瞬着はプラ以外の接着や修復作業以外には使いません。

なので、合わせ目消しは色んなやり方がありますが、僕は今でもセメントを使ってがっちり溶着させる昔ながらのやり方を貫いています。

因みに乾燥には3日程度とよく言いますが、それでも後からヒケる事があるので僕は最低1週間は寝かせます。プラモに焦りは禁物です。…まぁ、僕の場合はのんびりしすぎですがw

 

 

 

では本題へ。

今回は僕がいつもやっているスジ彫りの追加方法をDXのリフレクターを例に挙げつつ、ツールの紹介も交えながら説明していこうと思います。

 

まずはラインの下描きから。

↑下描きで使う道具は

●ノギス

●製図用シャープペン(0.3mm)

※スジ彫りは基本1mm以下の世界なので誤差等を考えるとなるべく細い方が良いです。

●スジ彫り用ガイドテープ

http://www.hiqparts.com/product/403

●デカールバサミ

http://tamiyashop.jp/shop/g/g74031/

※ガイドテープのカット用なので、普通のハサミでも良いです。

因みにこのハサミ、僕はガイドテープとマスキングテープにいつも使用していますが、ノリが着きにくい加工がしてあるのでテープ類を切ってもベタつかないのと、ハサミとしても非常に精度が良いのでオススメです。因みにデカールはいつもデザインナイフで切り出していますw

●ピンセット

※ガイドテープを掴む為です。

です。

 

※シャープペンでの描きやすさを考えてパーツに軽くサフを吹いた状態で始めます。

 

いきなり本番!…ではなく、まず頭に思い描いたイメージを何となくラフとしてパーツに描いてみます。

実際パーツに描いてみてイメージ通りならそのまま進めます。納得いかなければ消しゴムで消してまた一から…という感じです。

この時僕が気を付けているのは、闇雲に線を引くのではなく、もともとパーツにあるラインや輪郭のどこかと平行や垂直になるよう意識する事です。

↑清書後ですが平行が解りやすい写真。

勿論イメージの仕方は人それぞれですが、これさえ気を付けていれば取って付けたような不自然なラインにはならないハズです。

 

イメージが固まったら、スジ彫り用ガイドテープを使ってきちんとしたラインを清書していきます。

左右対称や複数のパーツに同じラインを引く場合は、プラ板でテンプレートを作るやり方などもありますが、僕は一本一本ノギスで測りながら地道に引いていきます。

 

一つ目のパーツに下描きが済んだら、ラインの長さやパーツの端からラインまでの幅などをノギスで測ります。

そしたら他のパーツへノギスを当てて始点と終点に印を付け、それに合わせてガイドテープを貼ってラインを引き、再度ノギスを当てて確認…という感じです。

地味で極めて原始的ですが、個人的にはこれが一番やりやすいです…w

↑下描きが済んだ状態。

 

 

下描きが全て終わったら、今度はそれに合わせて実際にスジを彫っていきます。

↑ここで使う道具は

●けがき針

http://www.mineshima.co.jp/products/minetec-series/hobby-parts-1/tm-24.html

●ラインチゼル

http://www.mr-hobby.com/itemDetail.php?iId=300

●デザインナイフ

と、下描き時と同じガイドテープ関係一式です。

 

…ですがぶっちゃけ、スジ彫り用ツールは沢山種類があるので、その中から自分に合ったものを見つけてください。

僕もいろいろ試してみてたまたまこのツールに落ち着いたというだけです。

 

ではスジ彫り作業へ。

下描きのラインに沿ってガイドテープを貼り、まずはけがき針でなぞっていきます。

この時気を付けるのは、力を入れない事。

ガイドテープがあるとは言えプラ自体はまだ溝がなく平面な状態なので、最初から力を入れてしまうと高確率で余計なキズを付けてしまいます。

最初は優しくなぞる様に…焦りは禁物ですw

 

続いて、けがき針で付けたアタリをラインチゼルで好みの太さ・深さまで更に彫っていきます。

※僕はこの工程からガイドテープは使用しませんが、慣れないうちはあった方が良いかもしれません。

ここでもやはり最初は力を入れず優しくなぞる様に、ある程度溝が深くなってきたら少しずつ力を加えていきましょう。

そしてここでラインを太くしたい場合はいきなりその太さで彫るのではなく、0.3mm→0.5mmの様に少しずつ太くしていきましょう。

けがき針の細い線に対していきなり太い刃を使ってしまうとラインがよれる原因になります。

ペーパーがけと同じで小さい方からちゃんと順を追っていきましょう。

しつこい様ですがプラモに焦りは禁物です。

 

ラインチゼルは替え刃の種類が豊富で、僕はもともと本体付属の0.3mmに加え、0.15mm・0.5mm・0.7mm・1.0mmと揃えてますが、ガンプラだと0.3mm・0.5mm・0.7mm辺りがあれば事足りると思います。

もしもの時も刃だけ買い替えればいいのでコスパも良いです。

刃だけ買って他のツール(ピンバイス等)に噛ませて使用してるなんて人もたまに見かけます。

http://www.mr-hobby.com/itemList.php?cId=30

↑替え刃の種類などはこちらを参照。

 

↓そして、ラインチゼルで0.5mmの太さまで彫った状態がこちら。

このままだと溝の縁がエグれた様になっています。

これは溝に対してデザインナイフを立てる様になぞる事である程度綺麗にする事ができます。

デザインナイフが溝の外側に乗り上げやすいので気を付けてください。

あとはやりすぎてラインを太く広げてしまわないように程々に…。

 

最後は仕上げにペーパーで表面をならしたらお終いです。

 

他のパーツも全てスジ彫りが終わったら、この後再度サフを吹いて塗装へ…という感じです。

 

 

…と、今回は僕のスジ彫り追加方法を紹介してみましたが、これが正解という訳では決してありません。

たまたまこのやり方が僕の正解だっただけで、もっと効率よく正確にやっている方も沢山いるハズです。

あくまでこれは参考程度に、いろんなツールややり方を試してみて自分だけの正解を見つけ出してみてください。

 

 

 

 

最後に…

ガイアノーツのHPでバーチャロンカラーの生産休止とラインナップ見直しによる再生産がアナウンスがされていますが、個人的にガンプラを塗装する上でバーチャロンカラーはなくてはならない必需品なので、ここ最近どのカラーが生き残るのか正直気が気ではない状態です…w

まぁ、バーチャロンは作らないんですけどw

 

これまで全48色(リミテッド除く)あったのが、公式Twitterによると全20色程度にまで絞られるそうで、フレームメタリック1・2はその中に含まれているそうです。

フレームメタリックの存続は素直に嬉しいですが、個人的に最低この10色はガンプラでよく使う色なのでどうしても生き残ってほしいですねぇ…。

EW版ウイングとゼロでも思いっきり使う予定だったので、場合によってはちょっと見直しが必要になるかも…同じカトキメカだから当然ながら相性が良いんですよねぇw

 

今月中に新ラインナップ発表という事ですが、さてどうなる事やら…。