レッドアイの7番アイアンを手に入れてから、週に1回ですが練習するようになって行きました。
あっ、それと息子の手のサイズに合うグローブがなかなか見つかりませんでしたね。女性用でも緩いのです。こればかりは、ともかく1番サイズが小さなもので妥協するしか無かったですね。
週1回の練習ですが、なかなか良い打球が出ないのに、250球は打ちました。良くガマンしたと思います。手のひらの皮がめくれて、血マメを作っても打ち続けていました。技術的な事で教えたのは、アドレスの取り方とバックスウィングをできるだけ背中側に引かない事、それと右膝の位置をできるだけキープする事と、フィニッシュをどんな打球を打ってもしっかり取る事だけを教え続けました。
ともかく最初一番低いティーアップで打ち続けていました。そんなある日息子は突然グローブをとって打ち出したのです。かなり手が痛いと思いましたが、そのまま続けさせ、素手で50球ほど打った時、明らかに今までと違う打球音と打球が出始めたのです。澄んだ打球音と共に空気を切り裂く音の綺麗な球が出始めたのです。私は息子を誉めました。息子は嬉しそうな顔で、「でもお父さんの7番アイアンの飛距離に届かない」と言って笑ったのを今でも鮮明に覚えています。登校拒否になって依頼息子の満面の笑顔なんて見た記憶が有りませんでしたから。
もの凄く嬉しかったですね、涙が出るくらい。