友人から聞いた、宝塚舞台機構の特殊性 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

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鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

最近、またまた出逢った宝塚ファン。こんなに近くにいたとは…。人間、口に出してみるものですね。


彼女には、フランスで舞台機構?美術?の勉強をしてきた友人がいて、その友人に宝塚歌劇を見せても「あのひとかっこいい」「歌上手い」より先に、「舞台の仕掛け」やら何やらに心動かされてしまうんだそう。まあ、それを勉強してきたのだからそうですよね。


で、そのご友人曰く

「こんな複雑な舞台機構、見たことない」

なんだそうです。

(まあ何を見せたかによるかな、多分ベルばらじゃないと推測www…そう、「fff」だったかと)


そしておそらくそのせいもあり、とても規律が厳しいんだろうなーと。あ、これは私と友人が思ったことです。

ちょっとしたことで大事故になりますからね。そんな舞台に70人くらい乗って、縦横無尽というか右往左往の動き。人海戦術、いわゆる「密」ですが、それは網の目のような神経の使い方に違いない…。


いつだって宝塚は夢の世界を見せてくれるけど、それはジェンヌさんの美しさやスキルだけではなくて、豪奢な衣装や照明、そしてまさに「めくるめく」舞台の転換の圧力…これでもか!と次の頁をめくって目を奪い飽きさせない、舞台美術と相まってのこと。どれが欠けたってあの「あり得ない美の極北」には連れていってくれない。

一度知ってしまったら、もう戻れないのです。


日本人はいったんベクトル与えられると職人的に頑張ってしまいますものねー。「まだやれる」「どこどこまでも」みたいに、手の抜きかたをしらない。だからそんなに精緻な機構を操ってしまうのだな。


しばらく日比谷にも大劇場にも行っていませんが、何にも代われないあの舞台。来週の花組さん初見が楽しみです。