爆弾が仕掛けられた要塞から何とか外に出たコーディ達だったが、

アサージ・ヴェントレスの手によって、とうとう起爆スイッチが押されてしまった。

ボガーン！！！

コーディ「爆発…！この振動、間に合わなかったか！」

バリス「地滑りだわ！」

クローン「うわあああ！！」

バリスとコーディ達の足場は、要塞内部の爆発の振動で崩れ始めた。

エルミー「ま、マスター！山が崩れてきます！！」

ナダール「土石流がここにも来る！しかもムスタファーだ、すぐにマグマも噴き出すぞ！」

シガン「トルーパーは全員撤退！ガンシップに乗り込め！」

アソーカ「シガン、バリス達が！」

シガン「分かっている！コーディ！応答しろ、コーディ！！」

コーディ『な、ナイトブルー将軍…』

シガン「無事かコーディ！？」

コーディ『う、バリス殿と自分ともう1人は無事ですが、3名失いました。』

アソーカ「あ！あそこに見えるの、バリス達じゃない！？」

シガン「奇跡的だな、流されて近くなったのか！行くぞ！」

アソーカ「大丈夫、バリス！？」

バリス「えぇ何とか。でも、爆発の時とはまた違う揺れが発生しているわ。」

ナダール「火山が『目覚めた』みたいだな…。」

シガン「…エルミー、アソーカ、バリス、ナダール。壁になりそうなものを集めよう！」

アソーカ「壁って、まさか…土石流とか溶岩を、それで防ごうって気！？」

ゴゴゴゴゴ！！！

シガン「時間がない、今のままではガンシップも寄せられない。急ぐんだ！」

ナダール「無茶だ！こんな鉄くずを壁にしたって、圧倒的な質量の前には無力だ！」

エルミー「マスター、これでどうにかなりますか！？」

シガン「ここを頂点にV字型にして、横に受け流す形で設けるんだ！」

シガン達は再び崩れ出しそうな山の上で、タンクやシップの破片で壁を作った。

そして、シガンはかつて尊敬していた、1人のジェダイマスターの教えを思い出していた。

シガン「(マスター・クワイ・ガン…俺は今、フォースのライトサイドの可能性を信じます…！)」

アソーカ「シガン、壁はできたよ！後は祈るだけ！？」

シガン「いいか、みんな聞いてくれ。今から、みんなのフォースを1つにするんだ。」

バリス「フォースを1つに…？」

シガン「そうだ。君達4人のフォースを協調させれば、とても強大な力になる！」

エルミー「5人です！」

アソーカ「ふふっ、そうよ。シガンが入ってないじゃない！」

ナダール「で、協調と言っても、それは簡単にできることなのか？」

シガン「ぶつけ本番でやるしかない。山は待ってくれないみたいだ…！！」

再び大きな音とともに、山は崩れ始め、懸念していたマグマも溢れ出してきた。

そして大量の土石とマグマが、シガン達に襲いかかってきた。

アソーカ「うわっ！すごい揺れだし、やっぱり防ぎきれないよ！」

バリス「集中して、アソーカ！」

シガン「(これはエルミーのフォース、これはアソーカのものか…そしてこれは…)」

ナダール「すごい揺れと熱気だ…うぐぅ…。」

シガン「ナダール、しっかりしろ！みんな、互いのフォースを感じ取るんだ！」

エルミー「マスターとアソーカのフォースは、分かるんですが…」

シガン「(ナダール、そしてこれがバリス…！みんなのフォースを…繋げる！！)」

エルミー＆アソーカ＆バリス＆ナダール「！！」

その瞬間、全員が意識を共有するかのような状態になった。

そしてメンバーの目の前に、フォースが具現化された、オーロラのような巨大な壁が出来上がった。

エルミー「こ、これは…」

アソーカ「こんなことが、出来るなんて…！」

バリス「…他者との協調と信じる事…フォースのライトサイドの教えそのものね。」

ナダール「シガン…あんたはもう立派なジェダイじゃないか。みんなを1つにしたんだ！」

シガン「みんなで成し遂げたことだ。さっ、もうしばらく集中だ！」

しばらくしてガンシップが到着し、コーディはシガン達をワイヤーで引き上げた。

メンバーはこの戦いで、仲間とフォースを信じること、最後まで諦めないことを学んだ。

そしてこの日から、シガンは徐々にジェダイとしての自覚を持ち始めた。

シガン、エルミー、ルクス。3人の戦いは続く…

Season1 “Awake” Fin.

#020 覚醒