Logic Pro X付属のリズム音源、Drum Machine Designerがパラアウトできない仕様だと気づいてからどう対処したか、という話。

Drummerを立ち上げて、まずドラマーさんを呼ぶ。
ロックなどのジャンルの中にいる、生音系のドラマーを呼ぶとDrum Kit Designerというインストゥルメントが立ち上がる。
これはパラアウトできる。全く問題ない。
一方、エレクトロ系のドラマーを呼ぶと、Drum Machine Designerというリズムマシン系のインストゥルメントが立ち上がる。
これがパラアウトできない。
それどころか、インストゥルメントの電源をオンオフしたり、別のインストゥルメントに乗せ換える事もできない。
唯一解除する方法は、エレクトロ系のドラマーを解雇して、生音系のドラマーを呼ぶ事。
そうすればDrum Kit Designerが立ち上がるので、この時当然だけどDrum Machine Designerはマウントが解除される。
それ以外、なんの融通も利かない。
マウスカーソルを重ねても、矢印も、電源ボタンも、なにも現れないんだ。

 


これにはまいった。まさかそんな仕様だとは・・・
たしかにDrummerは楽しいけど、パラアウトできないんじゃこのまま作業を進めるわけにはいかない。
ネットで検索しても、このDrum Machine Designerをパラアウトしたという情報はゼロだ。
おそらく、本当に無理なんだろう。
これ結局、iOS用に作ったやつだもんね?しゃあないか。
という事で、以下の妥協案でやりたい事を実現しました。

①Drummerリージョンを右クリックして変換→MIDIでMIDIリージョンに変換。
②新規インストゥルメントトラックを立ち上げ、ultrabeatを(マルチ出力)でアサインし、そこにさっきのMIDIリージョンを貼り付ける。
③再生しながら、ultrabeatのドラムキットやMIDIノートを満足いく状態に並べ直す。

これでなんとかなりました。
もともとやりたかったのは、drummerさんに組ませたリズムをパラアウトするという事なので、面倒ではあるけど目的は達成できた。

結局Drum Machine Designerというインストゥルメントは使わないっていう結論だから、最初に聞いたビートとはかなり音が違う結果になるけど。

もしふだん使っているリズムマシン系の音源があるなら、この方法でドラマーさんに組ませたビートをMIDIリージョンに変換して、手持ちの音源で鳴らすことが出来る。
ってか、そのくらい思いつきますよね。

今回は、当然パラアウトできると思っていたものが出来なくて検索で四苦八苦したという話でした。
インターネットって、出来るものは出来るとすぐに情報が見つかる。
けど、出来ないものは全然出てこないんだよね。
あたりまえだけど、Drum Machine Designer パラアウトって検索したとしても、(Drum Machine Designerはパラアウトできないぜ!)なんていう情報は全く出てこない。
出てこない=無理って事なんだろうけど、ほんとに情報ゼロなのか確かめるときには検索の何ページ先まで見なきゃいけないから。これが面倒で。
逆に、(Drum Kit Designerのパラアウトのやり方)ってのばっかり出てくる。

という事もあって、同様の問題でお困りの方がもしいらっしゃれば一助になるかと思い、ブログに書きました。

 

※追記

Drum Machine DesignerとDrum Kit Designerって名前が似てますよね。

言葉の意味も似てるし、英語表記にした時には僕ら日本人は混乱・混同してしまう。

これら2つは全く別々のインストゥルメントなのです。