夏です。

連日30度どころか35度近い日々。

とてもじゃないけど、よほどの用事がない限り、外出する気になれません。

・・・というわけで、きものを着る回数激減です。


じゃあ、家の中で浴衣、と言いたいところですが、これまた暑過ぎて無理~~~!!

家で着る浴衣をリサイクルショップで買ったのですが、冬に買ったもんだから何も考えずにコーマ地。

浴衣によくあるコーマですが、これ、ぜんっぜん涼しくないですよね?

汗はよく吸い取ってくれますが、風通しとなるとやっぱり綿絽とか綿紅梅がいいです。

そんなわけで、暑いと手を通す気になれない・・・浴衣は今月来月が旬なのに!!


数少ないお出かけ時には、夏着物として着られるデザインの綿絽・綿紅梅浴衣をメインに、たまに、絽(正絹だったりポリだったり)を着るようにしてます。

帯は麻の半幅、もしくは木綿の半幅です。

名古屋を締めるような場面では、絽の素材の帯しかないですね~。

決して涼しくはないんだけど、気持ち軽いかな? 見た目だけ涼しげ?? でも汗かくから、ほんとは名古屋帯とか締めたくないです。ざぶざぶ洗える帯じゃないんだから~~!!

小物には夏用のへちま帯枕がいいと言われていますが、正直言って全くその違いが分からないくらい暑いもんは暑い。だっていくら風通しがいい素材と言われても、帯枕だもん、お太鼓の内側に入れるヤツじゃないですか、違いなんかわかんないよ!!!!


愚痴ってても仕方ないので、35度の真昼間に出かける時の装備をご紹介。


楊柳のステテコ。麻がベストですが、肌の弱い方は木綿がいいと思います。

麻かポリ絽の裾除け。

肌襦袢+和装ブラ+半衿付き半襦袢。和装ブラは肌襦袢の上に着るのがポイント。

綿絽・綿紅梅の浴衣。

麻の半幅帯。

補正兼汗吸収用のタオル。

レースの足袋


以上シンプルイズベストです。

夏は薄着にしよう、しよう、として、補正をおこたってしまいがちなのですが、そうなると着崩れを気にしないといけなくなっちゃいます。

補正は最低限でいいけれど、ウエスト周りにタオルを一枚はあった方がいいと思ってます。

汗を吸い取ってくれるから助かるんですよ~。

半襦袢には好みでうそつき袖をつけてもいいし、暑いのイヤならナシでも普段着ならOKです。


これなら涼しいかと言われると、いいえ暑いです、というのが正直なところ。

日傘必須。せめて自分で日陰を作って炎天下に立たないように・・・そして、首筋が日焼けしないようにガードしなければなりません。

保冷剤をハンカチでくるんで帯の内側に入れるのもアリですよね、短時間しか持ちませんが。

見えないところにぺたぺたと「冷えピタ」を貼るのもアリです。

なんせ出かける前に、着付けしてるだけで汗かきますから・・・悲しい夏;;

でも着るからには、涼しげにみえるよーに振舞いたいですね~。


結論としては、正直タンクトップに短パンの方がよっぽど涼しいです。

でも、もう外でそんなカッコができないお年頃(&崩れた体型)なので、夏でもスッキリきものでお出かけしたいと思ってます。

夏にしか着られないきもの、使えない帯や小物もあるので、使わなきゃ!!

今月ももう終わりですが、5月とはいえ、序盤から真夏のような暑さでしたね。

昔ルールでは「5月は袷」ですが、この暑さで正直に袷を着ている人は少なかったように見えました。

さすがに単を着る人が多かったみたいです。


私も単を、と思って見てみたら、こげ茶の小紋と、紺が出てきました。

どっちも濃い~わ。

こげ茶は羽織ってみたら、なんか秋っぽいよ・・・。

じゃあ紺にしてみよう、となったら、なんだろ、紺着物だけだと老けこ・・・げふげふ。


そこで↓のようなコーデにしてみました。



自撮りムズカシイので見づらいですが、紺の着物に、水色の夏羽織。

帯は細かい花柄の半幅帯に、ブローチを帯留めにしてみました。

水色多めなので、たぶん涼しく見えるのではないでしょうか。


でも本格的夏がきたら、みなさん帯付きですよね。

羽織を着ていたいんだけどなぁ・・・。

去年の夏、この水色羽織を着ていたら、「見てて暑苦しいから脱いだら?」と言われてもーたです。

帯付きでもスッキリ見えるよーなコーデを工夫しないといかんですね;;

中学生の娘とそのお友達が、名古屋帯の結び方練習をしました。


さすが若い子は覚えが早いわ~~。

一度一緒に結ぶ練習をしたら、その後は自分でサッサと締めてました。

初めてにしてはキマってますよね? 



私は「前結び+ねじり」でお太鼓結びをするので、そのやり方で教えました。

邪道でもいいのさっ!!

形がきちんとできて自力でできればいーじゃん!!!!


前結びの利点は、お太鼓と垂れが続き柄になっている時に、自分で見て作れるところにあります。

背中でお太鼓作るとなると、柄合わせムズカシイですよね。

帯が短めでもお太鼓が作りやすく、さらに結ぶのではなくねじることで帯の長さを残せます。

トシとって腕が痛くなったり、手を後ろに回せなくなったりしても、前結びなら楽々。

オススメです。


子どもたち、帯揚げを結ぶのに苦戦してました。

きれいな結び目を作るのも難しければ、いい塩梅に帯揚げを帯から見せるのも難しい。

これは正直私も苦手^^

キレイにスッキリ帯揚げを処理できると気分最高ですよね~。

さらに衿元が決まるともうテンション↑↑ですわ。


せっかく覚えたお太鼓結びを忘れないように、たまにはおうちで練習してくれるといいなぁ、、、と思うのでした。

小学校の卒業式がありました。

↓ が当日の写真です。



娘は、寿光織の布を本人の好きな水色に染めてもらった色無地に、ウールの袴。

半衿はピンクと水色が入った花柄を多めに見せる感じで。

半幅帯は普段使っている帯の裏側が渋めのエンジ色でちょうどよかったので、それを使いました。

足元は編みあげブーツなのですが、写真の場所は体育館なので残念な上履きでした。


私の方は、和裁士だった亡き祖母のお気に入りだった付下を自分用に仕立て直しした着物に、同じく亡き祖母の帯・・・短いので「切らない作り帯」として加工してもらいました。

羽織は昭和の香りのする黒い刺繍絵羽織。

裄は奇跡的にピッタリだったのですが、いかんせん・・・身幅が・・・げふんげふん。

おかげで羽織紐の位置がもう厳しくて><

着物を着るときに普通に衣紋を抜くと、羽織紐の位置が帯位置を超過してしまうため、なんとかギリギリ留まってもらうために衣紋抜けませんでした。

あとでコレは乳の位置だけお直しします。




続けて卒業パーティーへ。

慣れないブーツのせいで小指が痛くなり、足を引きずっていたので、足袋と履きなれたカジュアル草履に替えさせました。

色無地を汚したら困るので、カジュアルな羽織も着せてカバー。

これで汚れガードはばっちり!! と思いきや、帰宅してみたら、汗のせいで袴の紺の色が背中側に少し色移りしちゃったんですよね・・・泣けるわー;;

急いでシミ抜きに出さないといかんのです。


最近は幼稚園や小学校でも卒業式に袴の子が増えてきたという話ですが、うちの小学校では娘一人だけでした。二年前の長女の時も、袴は一人だけだったなあ。

二人とも身長が160センチ近くあるため、袴姿のクラス担任と一緒に写真撮ると、「どっちが先生かわからない」 ような感じになっちゃいました。

先生と色無地の色がかぶったらどうしよう、というのが心配でしたが、先生はピンクの色無地にエンジの袴だったので、色合いは真逆。

よかったです♪

長女のクリスマスプレゼントリクエストが「チャリに乗れる袴」だったのですが、注文したのが遅かったので、のんびり年明けに届いたのが↓のエンジ色の袴です。


某 美○○企画さん特製の二輪袴です。



普通の袴のように半幅帯を文庫にして、ひっかけるようにして着ています。

自転車に乗れるようにということで、水屋用袴ほど緩くなく、しっかり着物を中でたくしあげていますが、腰回りがそんなにモコモコもたつかないようです。


横から見ると↓の感じ。



これで着物でも自転車に乗れると喜んでますが、誰かのお家に行く時は、お宅に上がらせてもらってから脱げるのでいいとして、外遊びの時はどーすんだろ。

このカッコのまま遊ぶんだろうか・・・と疑問に思った母でした。

(このカッコで遊ぶんだったら中は長着じゃなくて半着のがいいじゃん・・・)

さすがに脱ぎ着するところはあんまし見られたくない感じです。

水屋袴のようにささっとスムーズに足だけ通して、ってわけじゃないんですよね。


そこがクリアできるんだったら、私も自転車乗る用に欲しいなあ・・・。

着物達人な友達は、前掛けだけして着物で乗っちゃうそうなので、裾がはだけても前掛けで隠せるから大丈夫だそうですが、、、、マキシ丈のロングスカートでチャリ乗るようなものですよね。

前掛けあったとしても、乗る時にそもそも引っかからないのかなあ???

どやって乗り降りしてるんでしょうか。

そのあたり上手にできるなら、袴よりも前掛けの方が楽ですよね。

自転車から降りたら、ささっと裾を直してから前掛け外せばいいんですもんねぇ。


私の疑問はともかくとして、長女はこの袴が届いてから、絶好調で着物で自転車に乗って出かけております。

毎日寒いですね。

子どもの頃からずっとマンション暮らしだったので、イナカの一軒家に引っ越してきてからは、一軒家って寒いんだ~~~と身に沁みてます。

でも、袷の冬着物を着るのは今月がラストチャンスですもんねぇ。

3月になったら、たとえ雪が降ろうとも、色合いや柄が春めいたものを着る感じになってきます。

ダークな濃い色合い、雪輪的な柄、そういったモノは今月中に着ておかないと!!!!!!


とはいえ、寒過ぎて出かける予定も作ってないため、自宅引きこもり中。

毎日似たよーなウールだの木綿の着物で、割烹着や水屋着を羽織って、ごろごろしてます。

この冬に着損ねる冬着物多数輩出予定・・・。まいっか。


来月は大イベントが待ってます。

次女の小学校卒業式なのです。

娘本人は、水色の色無地にポリウールの紺袴で決定。

私はラベンダー色の付け下げを着る予定ですが、昭和っぽく黒羽織をその上に着たい!!!!

えー、いまどきー? ふるいー!!

と思われるのは多々承知♪

むしろ、古くてレトロでなつかしい、親が着てたなあ、みたいに思ってもらいたいくらい。

そして何より、薄いラベンダーの色無地に近いちょびっと柄の付け下げで膨張してみえる身体を、黒い羽織でしゃきっとスッキリ痩せ見えさせたい。 ←これが最重要w


そんなで引っ張り出したのが、母の紋付黒羽織。

地紋のみで柄がなく、お通夜にも羽織って行ける一品です。

しかし、いかんせん裄が短い。

丈はまあよしとしましょう、オシリがなんとか隠れさえすればいいので、80センチ未満でもおっけー。

さて、これ、裄出しできるでしょうか。

着物の袖が5センチは出ちゃうの確実です。


それからいただきもののしつけ糸つき黒絵羽織。刺繍のためお通夜には無理ですが、入学卒業式にはピッタリの一品。

これまた裄が短い。

裄出しできれば、これを使いたいなあ。

でも、黒絵羽って、お通夜には無理だし、入学卒業式以外にどんな時に出番があるんでしょうか。


そんな二つの羽織を持って、今日は仕立て屋さんに相談に行きます。

洗い張りまではしたくないので、このままほどいて裄出し(身幅出しもぜひ!)できるかどうか、筋を消せるかどうか、羽裏はどうなるか、使えるものになおせるか、を見ていただくのですー。

もしどーしても洗い張りして仕立て直さないとムリ、というのであれば、今後の使い道を考えると、黒絵羽織よりは黒紋付羽織をやってもらった方がいいかなぁ。

そこまでお金かけて直すべきものなのかどうかも悩む~~~~~。


お下がりモノや、いただきモノ、、、とても嬉しく有難いのですが、モノによっては費用がかかってしまうため、なかなか活かせず、タンスにしまいっぱなしになりがちなのですよ。

くださった方に着て見せたいんだけど、なかなかですね・・・。


黒羽織はどうなるのか、楽しみです。

昭和の保護者の装い、でっきるかなぁ~~♪

今年初ブログです。

わー、もう25日!! 一年も十二分の一が過ぎようとしていますね。

例によってのんびり更新ですが、どうぞ今年もよろしくお願いします。


年末年始、着物で過ごしてみたのですが、腰がラク~~!!

そして、少しは食欲抑えられるかなと思っていたけど、ぜんっぜんですよ。

考えたら帯締めてバイキングとか行けるレベルに到達しちゃっていました。

ハイ、いくらでも食べられますっ!!

というわけで、正月太りです・・・。(泣)


それはともかく、昨年のサローネでゲットしたベリー工房さんの兵児帯。

楽で可愛くて多用しています。

↓ な感じです。



これは太い人間には嬉しい帯です。

オシリが見事に隠れます。

帯結びにボリュームがあるので、身体がスッキリ見えるという錯覚。

近くで見たらやっぱり太い、、、けど、遠くから見たらそうでもないような気がする、そんなステキ帯。

全長5メートルもあります。

シワになりにくいツヤツヤ質感のポリエステル生地です。

身体にまきつける部分は半巾になっていて、芯も入っているのでシッカリしています。

これ、作れるものなら好きな生地で作りたいけど、5メートルともなるとちょっといろいろ大変かなぁ。

今日は横浜で「うさフェスタ」といううさぎイベントがあったので、娘と一緒に、うさぎ柄にまみれて出かけてきましたー!!




これは私の。

昨日見つけてゲットしたウサギ柄の半襟に、ウサギ柄の付け帯。

バッグは友人が作ってくれた布のミニマザーバッグ。




これは娘が着ていったもの。

うさぎ柄の半襟は、私のてぬぐいを利用してます。

ところどころに、うさぎがいるグリーンの小紋、そしてうさぎ柄の付け帯。


結果・・・。

私のは残念なことに。(泣)

エンジの半襟は、うさぎの模様がほとんど見えなかったんですよ。

これ、うさぎの刺繍位置が悪い!!!!!!

衿をあまり抜かないで着る若い子向けの半襟なのかなぁ・・・私が使うと、うさぎの柄の位置が耳の下あたりにきてしまうので、着物にほとんど隠れてしまうんですよ><

娘に使わせればよかったかなー。

そして付け帯。

前柄にうさぎがいない!!!!!

羽織を着たもんで、うさぎの帯だなんてだあああああああれにも気付かれませんでしたよ><


一方、娘は半襟から、着物から、帯の前柄から、うさぎがあちこちにいて、うさぎフェスタではいろいろな方に「うさぎのきものだー」「うさぎの帯かわいいね」「半襟、うさぎ??」などと声をかけていただき、とあるブースではサービスまでしていただいて、大喜びでした~~!!


来年は私も、もっとウサギを前面に押した柄で行きたいものです・・・。(遠い目)



こんな着物をゲット。

濃い茶に、花柄の小紋です。

普段使いに優しい当然のポリエステル。

わーい、いますぐ着れるぞーと思っていたら・・・




裏はこんな・・・そうです、単衣なのでした。。。


うーんんん、さすがにこの寒い11月には寒々しい感が否めません。

貧乏人の単衣重ねで着てしまおうかとも思ったんですが、裏のこの白さ。

いかにもプリントですよっていう色でしょ。

せめて表に近い濃い色なら着てもいいんだけど、上前がめくれたら単衣なのが丸分かり。


残念だけど単衣の時期までオヤスミナサイですかねぇ。

といっても、春に来たい色目じゃないから、来年の秋か!?!?!?

ええええええええ、これ、着る時期ひじょーに短いかも!?


十二単の時代なら問題ないのに~~~~~~~~袷考えたの誰だっ!!

庶民は単衣でいいはずだよ!!!!!

とか思いつつ、さすがにコレは着られないのでウダウダ言ってるだけなのでした。(泣)

久留米絣の反物ゲットです♪

もちろん機械織りなのです。

一緒に棚に並んでいた、手織りの久留米絣も見せてもらいました。

ぜんっぜん違うんですよこれが!!!!!

糸が細いのかなあ・・・

模様の緻密さ、ぼかしてあるような輪郭の表現、さすがに手織りはすごかった。。。

そしてお値段がこれまたすごかった。

そのお値段なら、悪いけど、訪問着の反物買っちゃいますよっていうお値段です。

だって「絣」なんだもの><

とてもいい品物で、機械織り+化学染料とは違って、手織りの藍染だってのはわかります。

おそらく織り手さんは、時給換算すると数百円でしょう;;

それでも反物は消費者にとっては、ものすごいお値段。

これ、、、もしも、振袖とか訪問着に使える生地なら買いたいですが、結局は「木綿」で「絣」なんですよね。

普段着っていうか、、、野良着というかもんぺというか、そういう「格」付けされてしまう素材。

いいモノなんだけどなあああああ!!!

手織りに従事する人が減っていると聞きます・・・時給換算で数百円じゃ、そうなっちゃいますよね。

貴重な伝統織りが消えてしまうのはキモノ好きには悲しい・・・かといって、応援のために買えるようなお値段ではなく、庶民は指をくわえてジリジリするのみ。

お金持ちのキモノ好きさんにぜひ買っていただきたい~~~~~でも、お金持ちの方はきっと友禅とか作家モノとか買うよね、この値段だったらそうなるよね><

「生地」の種類による「格付け」さえなければ、と思いますが、それも伝統ですしね;;



写真は私が選んだ機械織り+化学染料の久留米絣です。

ピンクとラベンダーの間のような色が珍しく可愛かったので選びました。

こげ茶もよかったんだけど、当ててみると老けて見える・・・残念><

地味色がよりいっそう老けを加速させる年齢になってしまいました。

若い子が着ると地味色もステキなんですけどねぇ。

反物巾は37センチくらい。

ギリギリ裄が取れるかな、、、裄70センチは無理目だけど、69くらいはいけそう!?

尺は十分あったので、着丈はOKだと言われました。


ちくちくがんばります!!

浴衣仕立てで縫う予定です。