経済政策
2016年6月24日、UKがEU離脱か残留かの国民投票が行われて、離脱が投票多数となり離脱派が約1740万票(51.9%)、残留派は約1600万票(48.1%)と僅差で離脱派が勝利した。国民投票後すぐにはEU離脱とならないが歴史的な日になった。このため為替相場や株価が大きく動いた。今回はこのような旬の話ではなく、少し日本の経済政策について私なりの考えをまとめたい。先だって書いたように為替や株価が近年日本でも頻繁に語られることが多くなったように思えます。もちろん、為替は販売や消費、ガソリン価格など生活にダイレクトに影響するものなので気にはなりますね。さて、現首相になってからアベノミクスという言葉が飛び交っていますが、基本的に経済政策のことと私は理解しています。アベノミクスで初めて驚いたのは当時1ドル約95円を約120円にするようドル買い意図的に円安にしました。まあ、日本政府の為替介入ですね。政府の異常な為替介入で円安にして自動車・建設などの輸出する会社の円の量を増やさせようという意図です。日本企業の円の量が増えれば、人件費など円支払いが楽になり余剰金が増え株価は上がります。株価が上がれば株を持っている人への配当や株売却利益が増え資産が増えます。いろんな人が儲かりうれしいですね。あれ?輸出しない会社や株を持っていない人はどうなんでしょう?簡単に言うと、輸入で円が沢山入ってきたので、輸入会社が大盤振る舞いするから問題ないというのが政府の言い分です。ん?ちょっと…。1ドル120円のときは原油が暴落しているけど、ガソリンがあんまり安くない。電気料金も燃料コストが高いので料金引き上げ。小麦やら肉やら値上げ。日本は輸入大国でもあるから円安になると輸入品は高くなります。円安っていうと外国の通貨から見て円の価値が低くなっているということ。例えると、あなたは1000ドルのワインを買おうとします。1ドル100円のとき、あなたの時給が1000円とすると、100時間働くと100,000円稼ぐので1000ドルのワインが買えます。円安になり1ドル120円のときは100時間働いても1000ドルのワインは120,000円になっているので買えません。ようするに円安になると外国から見ると、あなたの1時間の仕事の価値が下がったことになります。円高は今の逆です。外貨準備高を増やしたいのなら政府が外貨を買うのは良いと思いますが、輸出品などで儲けるために円安にするのは合点がいきません。円安でかつ貿易赤字になれば結局、日本全体のお金は減り働き損です。経済を大学で勉強したとき(大学生のときは講義より自分で小難しい本をよんでいましたが)経済とは企業、政府、家計のすべてを考慮すると本に書いてありましたが、アベノミクスは家計が欠落しているように思えます。最低賃金を上げているのだから考慮しているとは言わせません。最低賃金を上げると、収入の増えない会社が大半にも関わらず、人件費をどうやって捻出するのか?また貢献度の高い人への昇給分を最低賃金が増えたせいで新人や仕事の出来ない人に回さなくてはいけません。賃金が上がった分、売上利益が上がれば良いですが現実的は最低賃金が上がっても関係はありません。会社員時代店舗運営をしていましたが、頑張っても単年であれば売上は上がることはありますが、毎年毎年は継続して売り上げを上げるのはほぼ不可能。ましてや売上が上がれば忙しくなるので人員を増やさなければならないので、利益はあまり増えません。不可能という言葉を使うのは好きではありませんが、どの会社も毎年毎年劇的に利益が上がっていれば日本企業は全て大企業となり人材不足になっているはずです。一部の企業では有限責任なのに私には想像できない様な多額の年収を獲得している人がいますが、実際は一握りです。話を戻しますが、現在の主な経済政策は数値目標の金融政策よりも産業育成にもっと注力するべき。2000年くらいまでは工業製品のメイドインジャパンは世界中で強力なブランドでした。しかし、他国の工業も台頭して来てメイドインジャパンに陰りが出てきました。この結果、別に日本製品じゃなくてもイイと消費者を取られてしまいました。今の日本に世界中が欲しくなる商品というのはあまり現れません。もちろん、政治がどうこうしたから新しいものが出ることは無いと思います。しかし、為替介入による錬金術、株価本位で企業の長期的な戦略が取りにくくなっている。商品開発に長期的な設備・人材への投資は必要だと私は考えます。株主の短期の利益のために設備・人材投資をすると短期的な増益は見込みにくいので自分の利益優先の短期の株主から反発必死、下手をすると株主から不信任。これでは腰をすえてお客様ニーズを超える商品を作ることは難しくなります。だから株などの金融商品の額面だけを目標とする現在の政策には長期的な展望が見えているのか心配になります。別に昔のような工業国になれとは思いませんが、どの産業でもイイので新しいもので世界一を目指し、誰でも欲しくなるようなモノやサービスを世に出して欲しいし、自分でも創りたいです。過去の日本の工業技術が世界一だったからプライドを持っている技術者が光っていたと思います。日本が世界を席巻できるようになりそれに携わっている人々が光ってまぶしく見える日本がみたいですね。金太郎飴の様に学校で同じ生徒をレクチャー式に育成するのではなく、自分で考える参加式の勉強方式に変えてほしいですね。