たかが小学生のノート?- 馬鹿にしてはいけません、学習の原典です。
ノートの使い方は十人十色、マーカーの引き方であったり、小見出しの書き方や脚注の書き方など。
しかし、何気なくとっている普段のノート、実はそのとり方次第で大きく学力の伸びが違うのです。
今回のテーマは ≪小学生に学ぶノート術≫
小学生とはいえ優秀な子は優秀です。特に“御三家”などと言われる名門中学校に入ろうと思えばその勉強量たるや想像を絶するものがあり、もちろんそのノートの取り方は大学生から見てもとても『合理的』だと思えます。
そんな小学生たちがどのように勉強をし、どのようにノートをとってきたかをまとめた本『小学生のノート術』から一部抜粋して見ていきましょう。
本書の構成は『準備編』・『基本編』・『発展編』に分かれており、加えて実例付きで各教科のまとめ方の例が図説付きで載せられています。
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≪準備編≫ノートを書き始める以前に用意すること
その② 【できる子供は2種類以上のノートを持っている】
もちろん一教科につきです。
最もオーソドックスなスタイルでは、用途をそれぞれ
『授業用ノート』と『問題演習用ノート』
に分けるそうです。
その利点としては大きく2つ
・授業用ノートの整理がしやすくなり、まとめ、理解することが容易になる。
・『問題演習』専用とすることで、こなした冊数が演習した数となり、自信がつく。
という事です。
[所感]
私自身、これは身に覚えがある話です。面倒だからといって授業用・演習用に分けるばかりか複数の教科を一つのノートにまとめたりしていました。
当然ですが、そうすることによって後から見直そうとした時に全くやる気が起きませんでした
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≪基本編≫ノートをとるにあたって注意するべきこと
その⑨ 【教科書やノートのページは記号を使ってメモ】
教科書と照らし合わせて授業ノートは見直すべきです。
そうした時のために必ず教科書のページはメモをしておくべきですが、これの書き方が雑であると確認したいときにすぐ参照できません。
なので教科書の27ページを参照する時は⇒“(教)P27”や“K27”のように省略記号など用いて簡単に分かりやすくすることが大事、という事です。
[所感]
『講義のノートを取ったはいいものの、これ教科書のどの部分の話だっけ』そんな事はありませんかマメにこうしたログを取ることは勉強の効率化を考えた際に必須だと思いました。細々とした作業ですが、こういうコツコツとした事を怠ると後でツケが回ってくるのですね。。。
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≪発展編≫基本を踏まえて、更にノートを活用する方法
その⑳ 【余白を取って見直し余裕ノート】
余白は復習効率を上げるために必須です。
その利点としては大きく2つ
・ノートを見やすくすること
・板書以外のことを書き込むスペースを作ること
にあります。
「授業ノート」では余白をとっても「問題演習ノート」ではとらない子供が多くいます。これも「良くない例」であり、正確に速く解けるようになるためにも、解答を書き込むスペースを確保するためにも、ノートに余白はとるべきだという事です。
[所感]
私の場合、どちらのノートも余白がないくらいビッシリ書いてしまい、付箋などを使わないと後からの書き込みが全くできない状態でした。ノートは消費するものだと割り切って余裕を持って書いていくべきなのですね。変に「もったいない」なんて思うと、その事に逆に足をすくわれてしまいます。
【終わりに】
ここに載せたのは一例ですが、他にもノートを取る上でとても参考になる事例が多々あり、自分もこのノート術を活用させてもらっています。
世間では「東大生のノートは何故美しいのか」など「ノート活用術」が注目されていますが、基本の基本が押さえられているという点ではこの『小学生のノート術』を一読することを勧めます。
生徒さんの指導に、また先生の心得としてノート活用術はいかがでしょうか。
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