映画監督クリストファー・ノーランが手掛けた映画『メメント』をしっていますか?
この物語の主人公は、10分しか記憶が保つ事の出来ない「前向性健忘」という症状をもち、忘れてしまった記憶は2度と思いだす事ができないのです。
しかし、この主人公は一つだけ武器をもっているのです。
彼は「自分が10分しか記憶を保てない」という事を自覚しているのでした。この記憶があるおかげで彼は「忘れてはいけないもの」メモに残すことができき、「本当に忘れてはいけないもの」は身体にメッセージを残し、困難を乗り越えていくのでした。
人の記憶のメカニズムは『穴のあいたバケツに水を溜める』と例えられる事が多いです。
この物語からは、≪バケツから水がなくなってしまう事が分かっていれば、コップにでもいれておけばいい。状況を把握できていれば対処することは出来る。≫というメッセージがあります。
これは私たち自身にも言える事ですよね。
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前置きが長くなりました
今回は 『1度覚えた事』 をテーマにして考えていきましょう
テーマについて
試験・受験のための勉強は 「どれだけ記憶出来ているか」 が肝心です。
英単語に社会科目・理科科目はもちろん、数学だって解くための公式や解法のパターンを記憶していないと解ける問題も解けないです
先生たちもやはりこの『覚える』・『暗記する』という事に対しては苦労をしてきているはずですよね。。
そしてやはり各人各様十人十色、先生方はそれぞれ自分が考えた『自分流・一番効率の良い記憶術』をもっているのでした
今回は先生方がどのようにして生徒たちに記憶の定着を図っていったのかに焦点を絞り、毎月出していただいてるコーチングシートからその『答え』、つまり『先生流記憶術』を見つけていこうと思います
そしてその『答え』ですが、
『初級編』…取り組みやすく、すぐに実行する事が出来るもの。
『上級編』…少し手間はかかるけれど、効率的な記憶に効果がありそうなもの。
と2つに分けて見てみましょう
-初級編-
記憶を定着させようとするとき、ほぼ全員が挙げるのが「反復学習」についてです。
反復学習をさせるためにどうすればよいか?に対しての答えの内、すぐに実行できるものです。
「一度覚えた事を忘れてしまっている。」に対し、
ガッツの先生達は…
・前回のログを残し、前回にやったことをまず復習する。(Y先生)
・手を動かし、発音しながら覚えさせる事で印象を強く持たせる。(S先生)
・単元ごとに覚えておかなければならない事を取りだし、月末にテスト。(O先生)
-上級編-
基本的な考えをもとに、より効果的に学習させる事が出来るであろうと思われた答えをこちらにまとめました。なるほどと手を打つ答えが多く、驚かされました(^○^)
「一度覚えた事を忘れてしまっている。」に対し、
ガッツの先生達は…
・「自分が分からなかった事ノート」に毎回生徒自身に書き込ませ、何が覚えられていないかというのを生徒自身に分かってもらい、授業後に見直してもらい出来たものをチェックしていく。(M先生)
・ポイント集として要点をおさえた表をつくり、生徒の目につくところに残しておく事で反復して学習させる。見直した時にチェックをうち、一週間後の授業で確認。(W先生)
・質問があったり解説をした問題に番号をふり、授業終盤にもう一度解いてもらい、出来なかった問題を見直しノートに加え、次回にもう一度解いてもらう。(S先生)
所感
以上の事を挙げてもらったわけですが、これって実際に自分自身の役にも立つ『答え』ですよね!
個人的な話ですが、記憶するという事において僕は特に「不注意」で物忘れがひどいのです…
最近ではこんなことがありました。
①電話がかかってくる。
→持っていたペンをその辺に置いて、通話ボタンを押す。
→ひとしきり会話が盛り上がって電話を切る。
→…ペンはどこ?(~_~;)
②平日の学校がある日に節約をしよう。
→前日にパンを用意する。
→水を凍らせたペットボトルを用意
→…あ、パン忘れた。(~_~;)
些細なことですが、こういった「不注意」には、①の場合Y先生のように「ログを残す」事が、②の場合にはW先生の「項目をメモして分かりやすい場所に張る」という事が対策になりますよね。
…少々強引ですかね
何か問題が発生した時に真摯にその問題を解決しようと考えることは、その考えた人自身のためにもなるのだと思います
みなさんもぜひ考えてみてください