ほんの束の間の休みではあったが、故郷に帰った

家を離れて以来、無機質色のかつての我が部屋


隅の本棚の片隅に一冊のアルバムがある


就学前の三年間を集めた思い出


その最後のページに先生方からのお祝いの言葉たちが飾られている


当時の担任の先生からのメッセージ




ともだちになにをしてはいけないか、ともだちになにをしなくてはいけないか、わかるおとなになってね




大人になってやっと意味が分かった気がして、新しい涙が流れた


あのとき、ちゃんと教わっていた


今からでも


僕の、大人になるための目標である
どんよりなのは空模様だけじゃない


誰のせい?


運が悪いか政治が悪いことにしよう


きっと


身体が、精神が休みたがってる


難しいことは賢いヤツらに任しとこう



あなたのように


見事にまっすぐに

乱れ

散らかし

誇ろう
きみといると

優しくなれるし

わがままになるし

強くなれるし

子どもになる



君のこころを引き算してみる

最後に残ったものが

ボクじゃなくても

今はたしかに惚れてる



つくづく恋だと思う