| みかづき [ 森 絵都 ] 1,998円 楽天 |
戦後の教育界の歴史かのような物語です。
舞台は、学校でなく塾ですが。
昭和36年、塾を創設した女性、千明。
用務員をしていた吾郎を公私共に認め、塾長に迎え、結婚も。
当時まだ少ない塾には、学校も保護者も反対派が多く、それから先多くの子供たちが塾に行くような時代になりますが、それでも文部省始め学校側とはずっとなんやかんやあります。
勉強ができない子の補習ということで始めた塾も、予習をするように。
そうするとまた弊害があるわけで。
大手の塾の台頭。
そんな塾に命を燃やす千明にも3人の娘がいます。
それぞれ個性があり、悩みをかかえ、成長すると共に、親元を離れ・・と、悩みに気づかなかったり気づいたり。
夫である吾郎とも亀裂が。
孫たちの成長も描かれます。
血の繋がりは深いけれど、繋がりがなくとも共に生活していると似てくるし、より深い絆が生まれています。
登場人物それぞれの心の描写が絶妙です。
親の気持ち。子の気持ち。また祖母と孫。
何度も涙が溢れてしまいました。
