「泡沫サタデーナイト!」オフィシャルPV公開されましたね。
公開2日前後で再生回数30万ですか。すごいわ。
5/5 午前10時で38万回なので、50万回もすぐでしょう。
世間はよっぽどこの手の曲に飢えてたんでしょうかね。
かくいう僕もその一人です。
なんだかなあ、この待たされ感。。。
まずラジオで前半のみオンエアされ、「なんか香音ちゃんメインじゃね?」的な期待感が高まり。
その後、フル音源で「すげー、ガチでセリフ(DJ)入ってんじゃん!」となり、PVも前半とエンディングがバラに公開されるという小出し感がすごく。そして飢餓状態を煽った挙句の、満を持してもフル公開となったわけです。
僕が娘。のファンになった2年ほど前から、これだけ新曲リリースで盛り上がったことはない訳ですよ。盛り上がり過ぎてて、今までとえらい違いだから「一体どうしちゃったのさ??」って感じです。
ツイッターの感想見ると「黄金期の再来」とか「ラブマ'16」とかいう称号まで出てくるし。いやいやいや、黄金期キョーミないし。あの辺りと一緒にせんでー。みたいなw、そんな(新参ならではの)おかしな感情まで芽生えてきます。
僕はこの曲、素直に、単純に好きですよ。つんく氏が作ってないだけで否定的な意見も見かけますが、そのプレッシャーの中、津野さんはようやったと思います。
これが赤羽橋ファンクかどうかわからないけれど、少なくともここ数年、眉間にしわよせてるような(良曲だけど)新曲が多かった中で、出色の出来だと思います。
まあ、作った津野さんの「最初はスカだった」とか「元々は娘。向けに作った訳ではなかった」とか、色々なエピソードも聞きますが、ディープな部分はつんく氏の楽曲が色々あるので、入口用の楽曲にした(意訳)というのは、今回は正解だったと思います。(この次の一手をどうするかはかなりの悩みどころだと思うけど。。。)
それはさておき。
この曲、ハロプロ文法以前に、J-POP文法にかなり忠実に作られてます。
本当、 NHKの「亀田音楽専門学校」で詳しくプロの手によって分析してほしいくらい。
韻の踏み具合も気持ちいい。
サタデナイ!
踊りたい!
止まらない!
うーん見事です。
まあ、だからこそ、(つんく楽曲に比べて)「変態度が足りない」という批判も出るわけです。いくら手が込んでいようと、その中身はゴリゴリのJ-POP文法なので。
先述の亀田音楽専門学校で、「ツンデレのシカケ術」と題した、槇原敬之がゲストに来た回がありました。
動画は漁っても出てこないので、とりあえず実況(?)されてたページを発見したのでココを。
http://realsound.jp/2013/11/post-163.html
番組内で解説している「キメ」は、泡沫の中では「サタデナイ!」の前の「踊りましょ」とか「忘れてた」とかの、ダダダンの部分でしょうか。
もう一つの「ブレイク」の部分は、説明不要でしょう。
大サビ前の「踊りたい!サタデナイ!」ここのブレイクと転調は超アガりますね! PV画像だと一瞬モノクロになって、そこからサウンドがドパーン!! なんだこのカタルシス。J-POP文法で言うところの、かなり強烈なキメであり、ラストに向かってのK点超えの大ジャンプ台です。(ライブで聞いたらココで号泣する自信、大アリ)
ちなみにあえて転調と書いたけれども、ここは極めて作為的なフェイク転調。でもこれ、確認するまで転調だと思い込んでたんだよな。うまい。うますぎる。
番組内で「キメが大好き」と公言していた槇原敬之は、「最近の若いミュージシャンはキメは『フフン』という感じで、あまり使わない。でもキメの気持ちよさは、使ってみないとわからない」(意訳)とも語ってました。
そうなんですよ。このキメの快楽感に満ちてるんですね。
この楽曲についてツイッター見てると「楽しいのになぜか泣けてくる」という人をよく見掛けます。これも作為的によくできてるよなあ。
みんな気づいてる通り、泣きの仕掛けは2番の歌詞にありますよね。
サタデーナイト
日々のすれすれ 忘れ去って思い出して
踊りたい
誰も彼もが想いを抱えて
サタデーナイト
夢は泡沫 そうやってまたはぐらかして
止まらない
本来の心が叫んでる
夢は泡沫。アイドルも泡沫。だからこそ、10代~20代前半の今しかない一瞬を全力で駆け抜けるから美しい訳で。(まあ、香音ちゃんの卒業曲という部分ももちろんありますが)
そして僕は、なぜか「いのち短し 恋せよ乙女」というワンフレーズが頭に浮かぶんです。
ここら辺の直球具合は、多分、作者の津野さんが「24歳の青臭い私」という、まさに自分が当事者としての年齢だってことも関係あると思うんですよね。上手く言えないんだけど、男作家だったら違った言い回しになってると思う。なんか感情がリアルなんだよね。だから、間違いなく女目線。というか当事者目線。。。な気がする。
あと、「鞘師がいたらなあ。。。」という人の気持ちもわからんではないけれど、これも結果論なんで、なんとも言えないよね。
香音ちゃんの卒業曲だからここまでハジけられたのかもしれないし。
むしろ鞘師がいたら、ここまでどストレートな曲は持ってこなかったかもしれない。
という訳で、今日もいろんな想いを抱えて、朝から鬼リピが止まらない「泡沫サタデーナイト」。
強敵がいるとのことですが、なんとか1位を取ってほしいものです。