幼い頃から。あたしが幼い頃から。 母は、あたしを連れて、よくお寺に行った。 あたしが大きくなっても、それは続いた。 母は、信心深い。というわけではなく。 何か。 目に見えないものたちに、すがりたかったんだろうな。 と思う。 おかげで、あたしは。 神社仏閣や 仏像や 狛犬や お狐さんや お経や お線香の匂い そういうものたちが好きになった。 だからといって 別に信心深いわけではないけど。 それらは、あたしにとって 身近なものたちなんだろうな。