壮絶な一日を経て、しばらくは虚無感と孤独感に満ちた日々を過ごしました。。

不思議と悲しくはありませんでした。。

なんというか、今まで話でしか聞いていなかった私の生い立ちが揺るぎようがない事実だったことを

静かに自分の心に落としこんでいるような感覚でした。


祖母に奨学金の事と父に会ったことを伝えると、


「どこまでも馬鹿な人間なんだね。あの男は・・・」


とだけ、言いました。


もう、それしか父に対しての感情は出てこなかったのでしょう。。





なんとか私立の女子高に通うことになった私は、入学するとすぐにアルバイトを始めました。

奨学生はアルバイト禁止だったんですけど、私の高校生活には必須項目だったので・・・


目的は、自分のお小遣い稼ぎ。ガッツ



それまでの私は、お正月にもらうお年玉で毎年やりくりしていました。



おそらく、欲しいものがあれば祖母に相談すれば買ってもらえないこともなかったと思うんですけど、
この家にはこれ以上頼ってはならないという思いが私の中にありました。

高校生にもなれば、友達とお出かけも増えるだろうし、かわいい服とか着たくなるだろうし・・・おんぷ


ちょっと大人の階段を昇り始めた自分の生活に、期待で胸が張り裂けそうでした。きらきら


学校に行って、下校時に友達とファーストフードでちょこっとおしゃべりして、

「あ!もうそろそろバイトの時間だから!」
といっていそいそと帰って近所のスーパーのバイトに行く。

当時バンドブームだったこともあり(←年齢がバレバレ)友達とバンドを組んでライブとかやり始めたり。
あ、客は友達ばっかりですけど!!溜め息

この頃、友達のお母さんがやっているスナックに遊びに行きだし、お酒の味を覚えてしまったり。。

たまにその店にお小遣い稼ぎさせてもらいにいったり。。ボソッ


もちろん彼氏つくる暇もなく、あれだけ引きずってたキダ君のこともすっかり霞んでしまうくらい、充実していました。



そんな生活のまま高3になり、「そろそろ就職のこと考えないとなあ・・・」なんて事を漠然と思い始めていたころ、いつものように近所のスーパーでバイトをしていると、



「あれ?フレア・・・?」




「・・・・・!先生!!」




先生でした。


学校の先生ではなく、中3の頃通った学習塾にいた先生

当時、先生は大学生で、アルバイトで塾の先生をしていました。


先生は、塾でも女の子にすごく人気がありました。
今思えば、ただのチャラチャラした学生なんですか。。。
中学生女子にはすっごく大人に見えていたのでしょう。

私はキダ君と付き合っていましたので、全然眼中にありませんでしたが。

友達とよく先生をからかって遊んでいて、先生も結構フランクに絡んでくれるような関係でした。



「なにしてんの!?先生!久しぶり!!」




「何って、買い物だよ。ここ、スーパーだろ?笑」




しばらく懐かしさで立ち話をしていましたが、店長の視線が私を突き刺しはじめてたので、バイトが終わるまで待っててもらうことにしました。

なんか、その時の充実している私を誰かに見て欲しくて、認めてほしかったのかな?


家では、祖母と喧嘩ばかりで、その度に

「フレアが死ねばよかったのに!!!!」

といわれ続けていましたから。。

ま、祖母との絡みはまた後日に書きますね。汗




バイトが終わり、駐車場で待っていた先生の車に飛び乗りました。

この時私は純粋に「先生」という気持ちしかありませんでした。


変な言い方ですけど、「先生」「男性」が結びついていなかったんです。


でも、それはこの後すぐに結びついたんですけど。。。。。ガクリ




ペタしてね



私のコイバナ~先生~その2へつづく