最初は本当にプラトニックな付き合いだったそうです。
習い事の後の他愛ないおしゃべりだけでよかったはずなのに、父は母のすべてが欲しいと思ったそうです。
そしていよいよ、男と女の関係になる時に、母はこう、言ったそうです。
「私は本当に初めて人を好きになりました。私はもう覚悟してますから、あなたも覚悟してください」
父は『いつか必ず離婚して、この人と一緒になろう』と思ったそうです。。。
私は父に尋ねました。
「その気持ち、母には伝えていたんですか?」
「いつか必ず結婚しようって伝えたよ。あの人は喜んでたよ。本当に幸せだった・・」
「で、子どもが出来たら『堕ろしてくれ』ですか・・・・・」
「離婚に向けて進めていた。でもまだ時期が早すぎた。。。」
「さっき、所帯をもってる自分の子を産ませるわけにはいかなかったっていいましたよね?」
「いつになるかわからないだろう!」
私の執拗な尋問に父が少し声を荒げました。父はすぐ気を取り直し
「ごめんな。。お父さん、ほんとにすまなかったと思っているんだ」
そんな気のない台詞には興味がなかったので、私が知りたかった、最大の質問をしました。
「じゃあ母が、私がお腹にできたって最初にアナタに伝えていたら、私も処分されてましたか?」
父と見つめあいました。本当に、ドラマのワンシーンみたいだった。。。。
私はすごく冷めた目で、父を見つめていました。。
そして長い沈黙の後、
「そう・・・・だったと思う」
ふーん・・・やっぱりね。
正直、ショックではありませんでした。なんていうのか、逆に思ってた通りの答えでほっとしたというのが近い心境だったと記憶してます。
「すまない!フレアにこんなことを言ってしまうつもりはなかったんだけど・・・・」
父は、青ざめた顔で取り繕っていました。
簡単に取り消せるような台詞じゃないでしょうに。
「いや、わかりましたから。私、ぜんぜん平気ですよ」
私が食事に集中していると、父は私からの尋問が終了したと察知して話題を変えました。
「あちらの家では、楽しくやっているのか?」
私は食事を続けながら言いました。
「楽しくやってたら、こうやってアナタに奨学金の署名をお願いしないでしょうね。」
父は子どものようにしょぼん。。。としていました。
まったくこの男は。。。母はこの人のどこがよかったのか。。
ほんとにしょうがない男だ。。。
「だからって不幸じゃないです。友達はたくさんいるし。祖母は包み隠さず、母とアナタのことを教えてくれるし!」
ちょっと意地悪に笑いながら答えました。
「そ、そうか。。フレアはあの人に似てべっぴんさんだからな!友達もたくさんいそうだな!」
「祖母からはアナタにそっくりっていわれますよ?」
「意地悪だなあ。。。フレアは。。。。」
父ははにかみながら料理を食べていました。
食事の後、家の近所まで送ってもらいました。
車の中では、なにかが吹っ切れたのか、父は母との思い出を間髪いれずに話し続けました。
母は、優しくて、おしとやかで、情にもろくて、涙もろくて。。。。。
ん!?
祖母と双子の叔母の話では、母は、男勝りで、気が強くて、気性が荒くて。。。。。
・・・・・・・・・・あえて、父にはお知らせしませんでしたが。
母は母なりに、色々頑張っていたようです。。。ぷぷぷ
父が母の事を『あの人』と呼ぶのは、父の記憶の中で、私という存在がまったくない証でした。。
思い出話もなぜか、母と不倫中の思い出ばっかり。。。
二人で過ごした新婚生活の話は、ちらりともでてきませんでした。
これが、父との再会での出来事です。。。
私のコイバナ~先生~へつづく
習い事の後の他愛ないおしゃべりだけでよかったはずなのに、父は母のすべてが欲しいと思ったそうです。
そしていよいよ、男と女の関係になる時に、母はこう、言ったそうです。
「私は本当に初めて人を好きになりました。私はもう覚悟してますから、あなたも覚悟してください」
父は『いつか必ず離婚して、この人と一緒になろう』と思ったそうです。。。
私は父に尋ねました。
「その気持ち、母には伝えていたんですか?」
「いつか必ず結婚しようって伝えたよ。あの人は喜んでたよ。本当に幸せだった・・」
「で、子どもが出来たら『堕ろしてくれ』ですか・・・・・」
「離婚に向けて進めていた。でもまだ時期が早すぎた。。。」
「さっき、所帯をもってる自分の子を産ませるわけにはいかなかったっていいましたよね?」
「いつになるかわからないだろう!」
私の執拗な尋問に父が少し声を荒げました。父はすぐ気を取り直し
「ごめんな。。お父さん、ほんとにすまなかったと思っているんだ」
そんな気のない台詞には興味がなかったので、私が知りたかった、最大の質問をしました。
「じゃあ母が、私がお腹にできたって最初にアナタに伝えていたら、私も処分されてましたか?」
父と見つめあいました。本当に、ドラマのワンシーンみたいだった。。。。
私はすごく冷めた目で、父を見つめていました。。
そして長い沈黙の後、
「そう・・・・だったと思う」
ふーん・・・やっぱりね。
正直、ショックではありませんでした。なんていうのか、逆に思ってた通りの答えでほっとしたというのが近い心境だったと記憶してます。
「すまない!フレアにこんなことを言ってしまうつもりはなかったんだけど・・・・」
父は、青ざめた顔で取り繕っていました。
簡単に取り消せるような台詞じゃないでしょうに。
「いや、わかりましたから。私、ぜんぜん平気ですよ」
私が食事に集中していると、父は私からの尋問が終了したと察知して話題を変えました。
「あちらの家では、楽しくやっているのか?」
私は食事を続けながら言いました。
「楽しくやってたら、こうやってアナタに奨学金の署名をお願いしないでしょうね。」
父は子どものようにしょぼん。。。としていました。
まったくこの男は。。。母はこの人のどこがよかったのか。。
ほんとにしょうがない男だ。。。
「だからって不幸じゃないです。友達はたくさんいるし。祖母は包み隠さず、母とアナタのことを教えてくれるし!」
ちょっと意地悪に笑いながら答えました。
「そ、そうか。。フレアはあの人に似てべっぴんさんだからな!友達もたくさんいそうだな!」
「祖母からはアナタにそっくりっていわれますよ?」
「意地悪だなあ。。。フレアは。。。。」
父ははにかみながら料理を食べていました。
食事の後、家の近所まで送ってもらいました。
車の中では、なにかが吹っ切れたのか、父は母との思い出を間髪いれずに話し続けました。
母は、優しくて、おしとやかで、情にもろくて、涙もろくて。。。。。
ん!?
祖母と双子の叔母の話では、母は、男勝りで、気が強くて、気性が荒くて。。。。。
・・・・・・・・・・あえて、父にはお知らせしませんでしたが。
母は母なりに、色々頑張っていたようです。。。ぷぷぷ
父が母の事を『あの人』と呼ぶのは、父の記憶の中で、私という存在がまったくない証でした。。
思い出話もなぜか、母と不倫中の思い出ばっかり。。。
二人で過ごした新婚生活の話は、ちらりともでてきませんでした。
これが、父との再会での出来事です。。。
私のコイバナ~先生~へつづく