黒川前線からの報道が送られてきた。
小さな事件(転落事故)が起きたようであるが、この小さき報告には釣り師が心がけるべき教訓を大いに含んでいるためあえて公にし釣り師諸君の心構えを再認識するようお願いしたい。
事件直後の生々しい写真
海が汚れているのは最後まで離さなかったバッカンの撒き餌がこぼれたもの。
あっぱれ、磯釣り師の鏡である。
何故、非常事態にこのような行動を取れたのか?
それがあっぱれの真髄である・・・後ほどお話しよう。
おどけて見せるJさん
転落という事故の後にもかかわらず、心配をかけまいと陽気におどけてみせる・・・そのポジティブな心がけに関係者一同は感激!
さすがはゴアテックス
完全に水没したにもかかわらず、ご覧の通り中に着ていたトレーナーは少し濡れた程度でこの後2時間くらいで乾いた。
ゴアテックスの威力を目の当たりにしてバトルスーツはゴアテックスが最強であることを我々磯釣り師は再認識した。
思いがけないコーディネート
S氏は今回の事件を受けて、すぐに行動し40分ほどかけて険しい崖を往復し、旧型のバトルスーツを運んだ。
上に来ている黒のゴアテックスバトルスーツはT氏から借り受けたもので、下のブルーのバトルスーツが旧型である。
ブラック&ブルーのコーディネートの取り合わせにJ氏は新しいファッションコーディネートの可能性を感じたとコメントしていた。
この日の黒川岬は午前中は天候に恵まれたが、午後から西風が強く、しかけはことごとく粉砕され、最後まで攻撃の手を緩めなかったJ氏もついには撤収した。
後方基地へ戻った3名の磯釣り師達は、それぞれの装甲車の周りで休憩を取り、本日の事件の反省を行い、決意を新たにするのであった。
内輪話
「たっ助けて~」
という少しはにかんだような声を最初に聞きつけたのはS氏であった。
そこには右手に弾薬が満載されたバッカンと左手にはズーミングキャッチ砲を手にした
J氏の寒中水泳を確認した。
その姿は、古来の武士のように火縄銃をぬらさぬよう立ち泳ぎを行いながら進んでいるようでありS氏はあまりにもの感動的な光景に一瞬惑ったと言う。
はっと我に返ったS氏の手はズーミングキャッチ砲の銃身部分へ手を伸ばし助けようとした。
悲しいかな、S氏はこのズーミングキャッチ砲に通じておらず、闇雲に銃身を引っ張った。
すると当たり前のようにそれはズームし、虚しく、その名の通りズームするだけでJ氏は海の中から出ることはできなかった。
やがて水中から這い出したJ氏は、最後まで実弾が満載されたバッカンを手放さなかった自分を自画自賛した。
ここでなぜ、前段でこれはあっぱれだと言った秘密をお話しよう。
釣り師たるものこの心がけを身に刻むことが必要である。
つまり、落ち着いて対処すると言うことである。
J氏はこの瞬間非常に落ち着いており、周りの状況を把握していた。
S氏が近くにいた事と岸まで手を伸ばせば届く範囲であったこと、かつ最強バトルスーツには浮力があったことを認識した上で、バッカンとズーミングキャッチ砲を手放さなかったのである。
もし、これらの条件が揃っていなかったら迷わずバッカンから手を離していただろうと救出後のインタビューで答えている。
まかり間違っても、その辺りに放置し、天候が悪いことを理由に海に流してはいけないのである。
T氏はあの「あー!!事件」とよばれるバッカン流出事件を思い出して今更ながら反省した。
竿・バッカンは刀が武士の魂であると同様に釣り師の魂の一つでもあるのだ。
今回の教訓
1. 単独釣行は絶対にするべからず
2. 磯場では常にライフジャケットを身につけるべし
3. 着替えは必ず携行すべし
4. 各種道具の特性を充分把握すべし
5. 辛いときこそ明るさを出して振舞うべし
6. 笑いは人生を救う
7. 命を守るグッズをケチるな
8. 足場の悪い磯場では荷物を一回で運ぼうとする気持ちを捨てよ
又、磯釣り師はホイッスルをグッズとして持つべきである。
単独での釣行時は必携である。
前段で単独釣行は避けるべしと書いたが、釣り師の特性上無理である。
しかし、多くの前線には他部隊からの釣り師たちが来ている。
危機発生時にこれを友軍として利用するためにホイッスルは大変便利なグッズとなる。
釣果:アジ4枚(30㎝前後)、メイタ1枚
編集 釣行 太郎






