2023年4月6日

九頭竜川サクラマス遠征の日がやってきました


僕は2度目の挑戦、一緒に行く先輩は初挑戦です


1回目の挑戦はネットで情報を掻き集め

有名ポイントを中心にとにかくキャストしました…


しかし当たりすらありませんでした

それがサクラマス…

しかしあのカッコイイ魚に必ず会いたい


朝6時半、先輩と合流

京都から滋賀を経由し福井へ


10時到着

僕は一回しか来てないのに あれやこれや知ってる感じでポイントを紹介笑


まずは有名ポイント高屋橋上流右岸に到着

下流を向いて右が右岸 左が左岸だそうです


車から降りると強い向かい風


予報では午後から南の風5m

前日は雨で 今日は曇でした

気温は17℃前後


向かい風を避け左岸へ移動 

高屋橋から上流のポイントへ


準備をして堤防を下り、釣りを始めました


釣り人が僕ら以外には居なかったので

自由に釣りが出来ました


30分程で移動しました 


11時

もう少し上流のポイントへ


魚が隠れる場所が多数あり いかにも魚がいそうな雰囲気でした


越前フィッシィングセンターさんで教えて頂きましたが

遡上しない時は物陰にいる個体もいるようです

そして60cmまでは餌を食べる個体も多いようです 60cmを超えると胃に内容物が無い、つまり食べていない個体が多いようです 

不思議ですね…


先輩は下流で僕は20m程上流で釣りをしました


20分程無心でキャスト 


先輩から 

ここめっちゃいいなー!!

と嬉しそうな声がかかりました


その時、声をかき消すかのように強い風が吹きはじめました


それから10分後


おーい!!来たぞ!!


見ると10フィートのロッドがカーブを描いています


僕は何か釣れたんや!けどまさかな…

残念やけどニゴイちゃうかな…と思いながら


テトラを跳びコケかけそうになりながら向かい、近くなると


先輩は少し笑いながら

お前のルアーやぞ!


僕は

嘘やん!!

投げてくれてると思って無かったのでビックリしました!


ネットを準備しもっと近づくと

魚はもう手前まで来ているようでした


少し浮いてきて姿が見えると

ギランとぼんやり光りました!

まさしくサクラマスです!!


僕は腰を抜かす程驚きました


2mまで近づくも まだ下流にギューンと

走ります


近寄り体勢を整え僕がネットを構えます 


もう無我夢中でした


一度掬うも空振り

二度目でしっかりとネットインしました!


ヨッシャー!!!

瞬間 二人で叫びました!


そして先輩とガッチリと握手をしました


ネットの中を見ると憧れたサクラマスが息を荒くしながら横たわっています




写真ではシルバーに見えますが

生でみると、背中は深緑、茶色、黒を混ぜたような色 その下は青、紫、緑を混ぜたような色が側線より上面で横に伸び、エラ蓋までも染まっていました


動く度に美しく反射します 見る角度で色が違います

今まで見た、物や生き物の中で、一番綺麗な色でした!人工では絶対に表現できない色だと思います 写真には写らない…


上から見ると、手でなんとか掴めるほどの丸太の様な太さ 海から上がって来た魚の凄みを感じます


顔はほんまに魚か?もう人間ちゃうかな?

と思える程、表情豊かで

まだまだ諦めてないぞ!隙あらば逃げるぞ!

といわんばかりの精気に満ちた鋭い眼をしていました


テールフックはシングルのフェザー仕様で右のカンヌキを見事に貫き ベリーのトリプルは頭に掛かっていました


とにかく早く外そ!

とフックを取ろうとすると先輩は


ルアーの写真取らなアカンで

と言ってくれ 僕がネットを持ち先輩が写真を撮ってくれました


出来るだけ水から上げずに行いました

ルアーを外し写真撮影 連写で50枚程とりました





最高の写真が撮れました!

すぐ水に戻し ネット内で簡易計測

約55cm しっかり測るともっとサイズがあったと思います 

観察し 網越しに少し触れてみたり

ちょっと話しかけてみたり笑

短い貴重な時間を過ごしました


サクラマスが腹を上にし始めたのでもう逃がそうかと リリースをする事に



二人ともリリースの方法がわからず

なんとかネットから出すと、素早く元気に上流に泳いでいきました あんな元気に帰る魚は見た事ないと思える程の動きでした


僕はテトラを走ったからか、緊張したのか、

ぐったり疲れ

動く気力が全く無くなりました

近くのテトラに腰を降ろし ゆっくりとお茶を飲みました 


何度も頬の内側を奥歯で噛み

これは現実なのかを確かめました


もしかしたら途中で川に流されて死んで

夢でもみてるんかな?と本気で思いました 

もうそれでもええか笑

と思える程嬉しかったです!


一緒にいった人が魚を釣ってこれだけ嬉しいのは初めてです

自分のルアーで釣ってくれたので本当に喜びを共有出来ました


2020年からサクラマスは釣れにくなり

今や100回いって一匹釣れるかどうかとも言われている魚を、まさか一回目の釣行で、

しかも1時間半程の釣行時間で釣り上げた先輩は何かを持ってます


僕はサクラマス釣りをきっかけに、九頭竜川でハンドメイドを売っている方がおられる事を知り、自分にも出来るはずと、必ずサクラマス用のルアーを作ろうと決心し

最近やっとの思いで 名前をつけ、初めて販売出来たルアー 復龍90!



そんな思い入れのあるルアーで

最近、物事が動き、本当に大変な思いをした先輩が見事に幻の魚を釣り上げました


上手く行き過ぎてちょっと怖かったです


僕はあまり信心深くありませんが

神様がいるのなら嬉しい事や感動する事を、楽しみながら、ちょっと手を貸して見てくれているのではないかとこの時感じました


ふと去年の春に亡くなられた 僕と先輩が在籍した中学の柔道部で大の釣り好きだった恩師の顔が浮かびました


僕の釣り人生、いや人生でこの日を忘れる事は出来なさそうです


その後はほんの気持ちですが、ゴミ拾いをしました 九頭竜川のゴミの少なさに驚きました


そして念願の越前フィッシィングセンターさんでホームページに掲載して頂ける事に


今日はもう釣りはせず満足して帰る事に

二人とも家に着くと、各々ささやかな宴会をしました



僕は歓喜の叫びのせいで喉が枯れていました笑


本当に最高の一日でした!


釣れた理由

①先輩の腕 バス シーバス 青物 アカメ

をやり込んでいる イトウも釣ってます


②ロングロッド10フィート テトラ沿いまでキッチリ巻けた  アカメも釣れる強いロッド

アブガルシア ゼノモーフ


③風裏と吹き始め


④前日の雨、軽い濁り


⑤ウッドルアー 有名ポイントで釣れたのはプラスチックとは違うアクションが出たからか


⑥フェザーフックシングル 尻尾に見えた?

シングルのスイミングフックだった為バレにくかったからか


など総合的に作用したと思います


潮目的な流れの間と木の陰が絡むポイントを狙われ ただ巻きの中にもほんの僅かなジャークを入れ

当たりはグングンと左右に首を振る感覚だったそうです


アングラーInstagram @tomokichi0630

タックルデータ

ロッド アブガルシア ゼノモーフ

リール シマノc3000

ライン pe1号 リーダー20ポンド

ルアー グラデベイツ 復龍90


長文最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙏