大学の先生

https://www.janu.jp/univ/employment/saiyou/

教授、助教授、講師、助手の人数については、平成13年10月現在のもの(文部科学省調べによる。)。

 理学系、工学系、農学系の分野

·        理学、工学、農学の分野では、教授、助教授、講師、助手の構成比は比較的共通しており、助手の占める割合は、それぞれ20%強(教授40%強、助教授30%弱、講師10%弱)。また、国立大学では助手のうち約40~50%は大学院に所属。

·        勤務時間の半数以上を割いて行っている職務が自らの研究や授業の担当である者が3分野とも8割~9割と多数を占めているが、工学系の分野では、授業・研究の補助に勤務時間の半数以上を割いて行っている者も約17%存在している。

·        実験系か非実験系か等分野によって状況が異なっており、助手を教育研究の補助を行う者と位置付けつつ、計画的・意図的な研究指導を行っていることが多い分野もあれば、既に独立した若手の大学教員・研究者として位置付けられている分野も存在する。

人文科学系、社会科学系、教育系の分野

·        人文科学系、社会科学系及び教育系の分野では、教授、助教授、講師、助手のうち助手の占める割合が、3~5%(3つの分野とも、教授の占める割合は50%を超える。)。

·        勤務時間の半数以上を割いている職務をみると、自らの研究や授業の担当である者が、人文科学系の分野では約77%、社会科学系の分野では約39%、教育系の分野では約52%、授業・研究の補助である者が、人文科学系の分野では約12%、社会科学系の分野では約29%、教育系の分野では約34%、学科・講座等の事務である者が、人文科学系の分野では約11%、社会科学系の分野では約32%、教育系の分野では約14%となっており、大きく異なっている。

保健(医学、歯学、薬学、看護等)の分野

·        医学等の保健の分野では、教授、助教授、講師、助手のうち助手の占める割合は、50%強と他の分野に比べて極めて多い。また、附属病院における診療も教育研究の一環であり、附属病院にも助手が配置されていることから、附属病院を併せた助手の人数は、約2万4千人と全分野の助手の総数の約60%以上を占める。

·        約60%の者が診療業務に最も多くの時間を割いている 。医学及び歯学の分野では、助手の大部分は、将来の大学教員や研究者となることが期待される者と位置付けられている。

ポスドク(博士研究員)

・助教

・講師

・准教授

・教授

大学は4年課程で文学、法学、経済学、商学、理学、工学、農学、国際、情報などの学部・学科がある。この他に6年課程の医学、歯学、薬学、獣医学の学部がある。短期大学は一般的に2年課程で、教育、家政、外国語などの教育を行う。  大学教員は、職位によって教授、准教授、講師、助教等に分かれている。「学問の最高学府」の教員として、学術文化の水準を向上させ、継承していくことが求められる。教授・准教授・講師として、講義、演習、実習といった形で授業を行い、学生の卒業論文や卒業制作の指導にあたるとともに、卒論発表会なども指導する。短期大学では、研究よりも学生の教育に重点が置かれていることが多い。  また、学内では教授会、入試委員会、カリキュラム委員会、就職委員会などの仕事に携わる。学外では学識経験者として講演を行ったり、国や都道府県の各種の審議会等で委員を務めたりすることもある。  研究の成果を学会で発表したり論文を学術誌に投稿し学問の発展に寄与すること、社会問題に対して専門的な立場から意見を述べ、自らの知識を社会に還元すること等も大学教員に期待される社会的役割である。

ポスドクが大学教員になるまでの流れ

①日本学術振興会という国の機関に申請して研究室付きになり、

②「給料」をもらいながら研究成果を挙げ、

③学会発表し、

④論文を書いて業績を積み、

⑤大学のポストが空けば、応募して審査を待つ

助教⇒准教授⇒教授

大学院は「修士課程(マスター)」と「博士課程(ドクター)」があり、大学によっては修士、博士と呼ばずに、前期博士課程(修士課程)後期博士課程(博士課程)という名前がついているところもありますが、どの大学も修士課程が2年、博士課程が3年あると考えてかまいません。既存の大学内にも「生命遺伝学研究センター」「国際連携機構」「情報基盤センター」など学部横断的に共同研究する人材を集める研究所を持つ場合があり、そこにも教授・准教授というポストを置いています。こちらは、いったん社会に出てその専門を極めた人を登用したり、大学院を出て大学で助教などに採用されなくて国立研究機関などで研究した人を採用したりするケースが多いので、こう言ったルートで「教授」になるということも目立つようになりました。テレビなどでよく見る肩書きの「客員教授」も、大学に必要とされる人材と認められた人であり、大学院に準ずる研究または社会貢献をなした人です。