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2012年 3月10日 5388レ 通称安中貨物 常磐線 東海~佐和
 
場所は、自宅の近く、県道31号線が常磐線をオーバークロスする陸橋から。
拙ブログでは同じみの場所ですが、こちら(Google Earth 掲載審査中)から確認できます。
 
例年、3月になると引退する車輌や列車で話題は持ちきりになります。
今年は、日本海縦貫線の伝統列車、特急【日本海】と、急行[きたぐに]が定期運転を終えます。
今週が最後の週末なので、沿線で出迎えているご同好敬氏も多いことでしょう。
時代の趨勢でしょうが、寂しい限りです。時間の都合上、見に行くことはできませんが、
過去のネガから改めて惜別記事を書きたいと思います。
 
そのほか、新幹線では300系がもう車齢20年で、引退なのだとか。
【のぞみ】もう、デビューして20年になるのですね。早いもんですなぁ。
子供たちが大きくなるのも判ります。
 
 それと、ブログ友さんの記事で知ったのですが、最後まで残っていたJR貨物の2軸貨車ワム38000が、この3月で全廃されるのだとか。昔の貨物列車といえば、ボギーと2軸が入り交ざって、タタン、タタン、タタタタ、タタン、タタンとリズミカルな音で楽しませてくれたものです。
 ワム80000と言えば、黒ばかりの2軸貨車の中で、とび色2号(明るい茶色)が、如何にも新しい感じがしましたが、ヤード輸送の廃止とともに2軸貨車自体が、急速に姿を消していったと記憶しています。15t、パレット積みという適度な大きさが、荷主にマッチしていたのでしょうか、製紙輸送の専用列車に残っていたそうです。
 
 関東では、もう一つ、小田急で3形式が姿を消していくそうですね。
 そちらの方でも、皆、忙しいのだろうな。
 
 昨年は、航空ファンの間では、日本航空のジャンボジェットことB747がラストフライト。
 その後、間もなくあの大震災が…。明日で一年ですね。まだ傷跡は多く残っていて、大変な苦労が続いている方も多いことだと思います。 茨城県内も大きな被害を受けた常磐線でしたが、懸命の復旧作業によって、5月にはいわきまでの特急運転が再開されました。
 
2011年3月17日 復旧工事が進む常磐線 勝田~水戸 (報道公開写真)

 その後、安中貨物の運転再開、日立までの貨物列車運転再開と続き、今年になってから、震災後ずっと復旧工事が進められていた福島臨海鉄道の小名浜駅が営業再開、これに伴って、泉以南の常磐線内は発着貨物は、ほぼ震災の運転本数に戻っています。しかしながら地元、津波と原発事故の二重打撃でいわきより北の広野~原ノ町相馬~亘理の間の不通が続いており、特に広野~原ノ町間は、放射能汚染が高い避難区域にも掛かっていて先が見えません。
 
 
 
 
震災前の2010年 8月10日 常磐線 97レ 広野~末次

 こちらは、震災の半年ほど前。2010年の夏の朝に訪れた、いわき以北遠征記からの抜粋です。
今は不通区間になっている所ですが、震災前は北海道直通の貨物列車が3往復設定されていました。 他に、小牛田発着の製紙輸送の列車が1往復。現在復活している泉以南の貨物とは違って、これらの貨物列車は水戸以北を古豪ED75(うち一本は新鋭EH500)が牽引していました。写真は前夜の8時過ぎに水戸を発った、小牛田行き製紙輸送貨物。いわきで夜を明かし、朝の常磐線を下っていく所です。
 
 
同日 常磐線 貨物93レ 末次~久ノ浜

 こちらは札幌行きの高速貨物。深夜に水戸を下っていき、泉で夜が明けるのを待ったあと、朝のいわき北を下って行くところです。
現在不通となっている広野~末次を行く常磐線上り普通電車
 
 この広野~末次~久ノ浜間というのは、常磐線でもかなり海際を通るところで、「今は山中、今は浜、今は鉄橋渡るぞと♪」という童謡、『きしゃ』に歌われたところでもあるそうです。
 
 震災の日、札幌からの92レを盛岡で引き継いだED75 1039は、地震の為に常磐線内で立ち往生中に、津波に合い、後ろの貨車が全部横転して流されても、機関車だけは前を向いて線路に留まっていたそうです。1039号機はED75ファミリーのラストナンバー機。そして、翌日からEH500に交替する最後のお勤めだったそうです。図らずも、新鋭EH500の身代わりになって、その生涯を終えました(結局この機関車は2011年11月に解体されたそうです)。
 
 常磐線は、東北本線と違い、勾配が少ない為、昔は北海道連絡の大動脈を担っていました。[みちのく]、[十和田]、【ゆうづる】と、所帯を大きくしながら、盛岡、八戸、青森、そして青函連絡船を介して北海道の各都市と首都圏を多くの列車が結んでいました。このまま、廃線となることなく、いつかまた、もう一度、原発被害で避難が続いている沿線の街の復興と一緒に復活して欲しいと願います。
 
 東日本大震災で、受難された被災者の方々の為に、哀悼の意を現します。