〜群馬カープのイチ大学生が開くMIRAI大学〜
今回の授業は生きていく上で必ず誰もが考える、悩む「愛」についてです。
皆さんは将来に向けて何を準備しているでしょうか?資格?就活情報?バイトでお金を貯める?
色々あるとは思いますが、結局は私が「幸せ」になるために私たちは今「努力」をしていますよね?
それでは「幸せ」を感じるために何が必要でしょうか?おそらく多くの人が「愛」と答えるのではないでしょうか?
そこで!今回は「愛するということ」という本を紹介したいと思います。
この本はエーリッヒ・フロムという1900年代中ごろに活躍したドイツの哲学者の著書です。
この本では「愛」とは何か、「愛するとは」どういうことかが書かれています。
フロムは著書の冒頭でこのように語っています。
「この本は読者にこう訴える―自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向くよう、全力を挙げて努力しない限り、人を愛そうとしても必ず失敗する。満足のゆくような愛を得るには、隣人を愛することができなければならないし、真の謙虚さ、勇気、信念、規律を備えていなければならない。これらの特質がまれにしか見られない社会では、愛する能力を身につけることは容易ではない。実際、真に人を愛することのできる人を、あなたは何人知っているだろうか。」
本書でフロムは「愛」とは一目惚れのような突発的な「感情」ではなく、自らの能力をもって「能動的に与える技術」であると語っています。
この本を読めば私たちの価値観や社会の価値観がいかに「愛するか」ではなく「愛されるか」になっていたかがわかります。
そして「愛」とは本質的には何なのか、「愛するということ」とは何なのかをとても考えさせられます。
本書は1956年に出版されたものなので当時の社会的状況や文化、思想などから「愛するということ」を論じていますが、本書を読んでいくと現代に通じる内容になっていることが分かります。
今回は「愛」について少し考えていきました。
人間なら誰しもが心から願っているのは「幸せ」です。その為に欠かせないもが「愛」ではないでしょうか?
私たちが「愛すること」ができる人になったとき本当の「幸せ」を掴めるのだと思います。

